女性同士の関わり方~同性なのにうまく関われない~

自分は女性なのに、同性である女性との関わりがうまくできないというご相談は、多くいただくご相談ジャンルの一つです。

自分自身が女性であっても、その女性という性に対するイメージが悪いものであれば、警戒して相手に接することになってしまいますので、友好的な態度で接することができず、相手との関係性がうまくいかなくなっていることも多くあります。

女性のイメージが悪いということは、同じ性である自分自身のことをも、心のどこかで嫌っていることも多くあります。また、全ての女性に当てはまるわけではありませんが、女性の特徴的な部分、共有することで、仲間意識が芽生えることや、感情を理解してもらいたい欲求などを理解することで、接し方がわかってきます。

女性との関係性がうまくいかないという場合、「私とあなたは違う」という態度を、無意識にとってしまっているかもしれません。その部分を注意するだけで、ずいぶんと関わり方が変わってくるものです。

◎リクエストを頂きました◎
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(一部を編集させていただいています。)
わたしは、小学校、中学校、高校と今まで同性同士の関わり方が上手にできませんでした。
わたしは、女性ですが、同性との関わり方がわかりません。どうか関わり方を教えてください。
わたしには兄弟がなく、一人っ子で育ちました。

幼馴染はいますが、その人は男の子です。わたしは、子供の頃男の子とばかり遊んでいました。
わたしには、女性同士の関わり方でやって良いこと。悪いことがわからないのです。
どうか、女性同士の関わり方でやって良いことと悪いことを教えてください。
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同性であれ、異性であれ、人間同士の関わり合いの中で、やって良いこと、悪いことというのは、基本的には同じではないかと思います。

相手への思いやりを欠くことを、してしまえば、同性でも異性でも、関係性は壊れてしまいます。
相手への思いやりを持って接すれば、相手が喜んでくれ、関係性がうまくいくというのも、同性でも異性でも同じです。

ですが、ご質問者様のように、自分自身も女性でありながら、同性である女性との関わり方がわからない、うまくいかないというご相談も、カウンセリングでは多くお受けする相談内容の一つでもあります。

異性である男性に対しては、うまく関わることができるのに、同性である女性とは、なかなかうまくいかないのであれば、「女性」という性について、自分自身がどのように感じているのかをチェックしてみるのも、一つの方法ですね。

「裏表がある」「ずるい」「怖い」など、あまり良くないものとして女性を捉えているとしたら、警戒しながら、女性に接していることも考えられます。

もしあまりよくない印象を、女性に対して持っているならば、その印象を変えていくと良いでしょうね。
悪い印象を持ったまま、女性に接しようとすると、どうしてもビクビクしながら接したり、反対に、強く上から目線で接してしまったりと、不自然な関わり方をしてしまいます。

そうすると、相手からみると、自分に対して友好的だとは、とても思えませんので、ギクシャクした関係性になってしまいます。

まずは、「女性」に対して抱いているイメージのチェックをし、そのイメージがネガティブなものならば、ポジティブなものに変化させることができると、自然な関わり方ができるようになりますので、そのことにチャレンジされてもいいでしょうね。

また、全女性ではありませんが、女性にはこういう部分が男性に比べて多くあるということを、知っておくのもいいですね。

女性は、同じであることで、仲間意識が芽生えることが多いです。
おそろいの洋服を着たがるのは、女性が多いですよね。
あまり、男性同士のお友達で、ペアルックを着ている姿は、お見かけしませんね。

もちろん、同じであるというのは、見た目だけのお話ではありません。
感じ方や考え方が、同じであっても、仲間意識を強く感じます。

一緒に行動するというのも、女性に多い特徴ですね。

ですから、お買いものなどに女性同士で出かけて、「○時○分にここで再度集合ね!」とはなりません。
お互いが別々の物を買うのだとしても、色々なお店に、一緒に入ります。
そして、「これが、可愛い」「こっちの方がステキ」と、買い物する時間や、その時感じる感情を共有するのです。

これが男性同士だと、少し様子が違ってきます。
お互いが買いたいものが別であれば、例え一緒にでかけたとしても、「○時○分に再度集合な!」となり、できるだけ合理的に動こうとします。

女性同士のお付き合いの中で、「共有する」というのは、とても大切なポイントかもしれません。

何も同じものを持ち、同じ行動を絶対にしなくてはいけない訳ではないのですが、「私とあなたは違います」という言動は、敬遠されてしまうことが多いのです。

また、女性は自分が感じている感情について、よく話をします。
「○○さんに、△△と言われて、悲しかったのよ」とか「△△て映画見た?あれって感動ものよね!」という具合です。
自分が何を感じたのかについて話し、その感情を理解してもらえると、とても嬉しく感じますし、相手にも、感情を話してもらえると、信頼されていると感じます。
ですから、感情をまったく話さない人に対しては、「この人、よくわからない」となってしまうことが多いですね。

また、「○○さんに言われたことって、あなたも前に言っていたことだから、お互い様なんじゃないの」などと、正論をぶつけたりすると、これもまた敬遠されてしまうことが多いですね。
正しいとか、間違っているとかではなく、その人の気持ち、感情を受け入れてあげることが大切なのです。

基本的には、人間は男性であれ、女性であれ、受け入れられること、自分を理解してもらうこと、大切に扱ってもらうことで、友好的な関係性を築いていきます。

ですが、相手によって、どういう状態が受け入れられていると感じる状態なのか、理解してもらえていると感じる状態なのか、大切に扱ってもらえていると感じる状態なのは違います。

男性だから、女性だからという単純な区別で分けられるほど、人間は単純な生き物ではありませんが、傾向を知っていると、対処の方向性も見えてきますね。

 

(完)

この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。