罪悪感を感じがちな人とカウンセリングをしていて、なぜ感じがちになってしまうのかを探っていくと、そう感じる原因が過去の人間関係で作られたものだということが分かることがあります。
過去の人間関係で作った罪悪感が心に残っており、その罪悪感が悪さをし、現在の人間関係で悪影響がでてしまうことがあるんですね。
そんな過去の罪悪感を見つけてあげることが、今の人間関係で罪悪感を感じがちな癖を消していくことができるのです。
過去の罪悪感が悪さをしていた?!
前回、ある女性が恋人がイキイキしていないのを見て(なぜイキイキしていないのかの原因は何かわからずとも)『こんな時にパートナーが私じゃなかったらもっと元気つけてあげて、イキイキさせてあげれるじゃないか・・・。自分でごめんね』と自分のせいに結びつけてしまい自分を責めてしまったりするという例え話をあげさせてもらっていたのですが、実際のカウンセリングでもこのようなお話は多々あります。
恋人がイキイキしていないのを見てどんな気持ちを抱くかは人それぞれであり、人によれば『デートの時は暗い顔しないでよ』とイライラする気持ちになる人もいるでしょうし、人によれば『そう言う時もあるよね』ぐらいにしか思わない人もいますし、『自分でごめんね』と感じる人もいます。
本当に人それぞれいろんな感じ方があります。
人それぞれいろんな感じ方があっていいのですが『自分でごめんね』と感じ方はしんどいので、この感じ方を楽な感じ方に変えていくべくカウンセリングをしていくことがあります。
なぜその人は恋人に『こんな時にパートナーが私じゃなかったらもっと元気つけてあげて、イキイキさせてあげれるじゃないか・・・。自分でごめんね』と感じてしまうのかということをカウンセリングをしていくと、そう感じる要因が恋人との関係と全く違う所にみつかるケースがあります。
そもそもの原因は、実は過去の人間関係で作った罪悪感が心に残っており、その罪悪感が悪さをしていたということがわかることがあるんですね。
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過去の人間関係で罪悪感を感じるような体験があると、その罪悪感が心の中に残ってしまうことがあります。
例えば、お母さんが体が弱く持病を抱えているようなお母さんだったとします。
体が弱いお母さんは家事などをするとすぐに疲れてしまい、しんどそうにしていたとします。
子供ながらにそんなお母さん見ていて『お母さんかわいそう』『助けてあげたい』と思ったとします。
子供心にそう思うのですが、お母さんの持病を子供が治してあげることはできるはずもなく、お母さんはしんどそうな顔を見続けなければなりません。
すると子供心に『助けてあげれなかった』という罪悪感を感じてしまうことがあるんです。
大人になって大人の視点で子どもの頃を振り返ってみると、子供ながらに『お母さんかわいそう』『助けてあげたい』と思うのは優しい心であり、子どもが病気を治すのは無理な話であり仕方がないことと理解できるんです。しかしこれは子どもの頃に作った感情であり、それが残ってしまうことで悪影響を及ぼす訳です。
本人的にも、もう過去のことだし、子どもの頃の感じ方の話だし、罪悪感なんか残ってるなんて思ってはいないのですが、子供時に感じてしまった罪悪感が自分でも気付いてない心の一部に残ってしまってことがあるんですね。
すると心の一部に残っているこの罪悪感が悪さをしてしまい、お母さんと同じような愛する対象である人(つまりパートナーや、子どもなんかはその対象になりやすいです)に対して罪悪感を感じやすくなってしまうことがあるのです。
このような過去の人間関係で罪悪感を感じるような体験は、お父さんやお母さんを助けられなかった、昔付き合っていた恋人に悪いことをした、友人を見捨ててしまった等と、人それぞれ色々あるのですが、その過去の罪悪感が残っていると現在の人間関係で悪影響がでてしまっったりするんですね。
こんな場合は、まずは『まだ罪悪感が残っていたんだなぁ』『まだ気にしていだんだなぁ』と心に残っている罪悪感という感情は見つけてあげることなんです。
感情は見つけてあげるだけでも解消してしまうことがあります。
そして次は見つけた過去の罪悪感を手放していこうと思ってみるんです。
最初から上手く手放せなくてもいいです。
何回も思い続けていくと、徐々に手放していけるようになってきますから。大丈夫!
そうやって何回も手放そうと思っていくと、きっと過去の罪悪感を手放していけるでしょう。
そうすると罪悪感を感じがちな癖から解放されていくこでしょう。