「独身のいま以上に素晴らしいものがあるはずがない」という自己制限をすることだけはやめていただきたいと思っています。
こんにちは 平です。
みなさんからいただくご相談の中で比較的多いのが、30代後半から40代前半の女性の恋愛や結婚に関する悩みです。
「けっこうキャリアも積んで、職場でも好きなようにさせてもらってるんですよね。
でも、結婚や出産をするなら、いまが最後のチャンスじゃないですか。
結婚すべきか、それともこのまま自由に生きていくべきか、悩んじゃうんです」というものです。
このような相談をくださる方の深層心理でいちばん多いのは、「せっかく自由で気ままな生活をしているのに、結婚や出産をすると、それを失くしてしまい、自由と真逆の犠牲的な生活をしなければいけない」というものでしょう。
そして、この考え方の土台となっているのが、「いまの生活がとても充実している」ということ、そして、「結婚や出産がいまの生活よりも素晴らしとは思えない」の二つといえそうです。
実際、このようなタイプの人が結婚や出産をした例は私も多く知っています。ある
男性はスポーツカーからファミリーカーに乗り換えましたし、ある女性はブランド品への興味が消え失せました。また、仕事にも遊びにも便利な都心のマンションを売り払い、子どものためにと郊外に引っ越したファミリーもいます。
独身を謳歌するもよし、結婚して家族をもつもよし。
あなたがあなたの人生をどう過ごすのかはあなた自身が自由に決めればいいのです。
ただ、「独身のいま以上に素晴らしいものがあるはずがない」と思い込み、自己制限することだけはやめていただきたいといつも思っています。
それなりの決心をして子どもをもった人なら納得いただけると思うのですが、子どもをもつと、子どもがいなかった時代のことがあまり思い出せなくなります。
または、子どもがいない人生というものが想像できなくなります。
それは人生が子ども中心になっていることを意味しますが、それほど子どものために自分の人生を送ったとしても、まったく問題がないということです。
結婚したり、子どもをもったりはしていないけれども、ペットを飼っているという人はいらっしゃいますよね。
そんなみなさんは、生活がペット中心になったりしていませんか。
ペットを飼っていると、どんなに疲れていても、散歩に行くために朝早く起きなくてはいけなかったり、長めの旅行ができなくなったり、飲み会の日も一定の時間に帰るようにしたりといろいろ制限が出てきますよね。
が、それを制限とは感じないのです。もしくは、「自己制限するに相応しいほどの愛を感じる存在がいる」という喜びのほうが大きいといってもいいでしょうか。
結婚か仕事かと悩む女性たちの中には、ご両親の夫婦関係があまりよろしくなく、結婚生活というものに対してポジティブな見方ができないという人も少なくありません。
テレビドラマには素晴らしい夫婦愛やパートナーップの物語がたくさんありますが、「それはあくまでドラマの世界であって、自分の日常とは違う」とも思っているようです。
また、日本人のコミュニケーションの特徴の一つに、ふだんから不平や不満はよく言い合っているのに、うまくいっていることに関しては話題に出さないとうことがあります。
つまり、結婚している人はパートナーや夫婦生活の文句ばかり言う形になりますので、これもまた結婚生活にネガティブなイメージが作られる土台になっているのかもしれません。
「自分はいまよりもっともっと幸せになれる。なぜならば、私にはそれほど愛される価値があるのだから」
そう思うことができれば、愛に向かって開放的になることができそうですよ。