自分に対する感覚

相談者名
ゆり
はじめまして。ずっと悩んでいたことを相談します。
私は本当の自分のことを気持ち悪いと感じてしまいます。
どうしたらいいでしょうか。
過去が原因だとしたら、父親から性的虐待と暴力を受けていたこと、学生時代にいじめにあっていたこと、初めてつきあった男性からレイプされ、浮気されたことがあることなどがあるかもしれません。小学生までは男として育てられていました。父親の機嫌で殴られたり、無理やりキスされたり体を触られたり、自分の意思を持つことは許されませんでした。母親は自分のことで精一杯で、私を助けることはできませんでした。家では暴力、学校ではいじめで、つらかったので、感情を無くしていました。
今は社会人でひとり暮らしをしていて、もう過去のことは忘れてがんばっています。自分らしさをだんだん取り戻してきていて、友達もできました。
ただ、本当の自分は醜くて気持ち悪い人間なんだ、と思ってしまうときがあります。いつかばれて、みんなに嫌われてしまうと思ってこわくなるときがあります。
特に恋愛関係でそうなります。
相手のために何かをしたいと思うのですが、こんな気持ち悪い人間に付きまとわれたら、相手に迷惑なんじゃないかとか、不安になります。
自分を気持ち悪いという感覚を無くすにはどうしたらいいのでしょうか。
本当の自分が分からなくなることがあります。
アドバイスを頂けたら本当に嬉しいです。
よろしくお願い致します。
カウンセラー
高井さゆ
ゆりさん、はじめまして。
今回のご相談に回答させて頂きます、高井さゆと申します。まず最初に、ずっと悩まれていたことを、勇気をもってご相談してくださって本当に有難うございます。
少しでもゆりさんの心が軽くなりますように、今や未来に希望が持てますように、ほっとできますように、これから回答させて頂きます。
どうぞ宜しくお願い致します。

本当の自分のことを気持ち悪いと感じる原因について、ゆりさんはご自身の過去とたくさん向き合われてきたんですね。そうでなければ、こんなに原因をたくさん書けないと思います。ご自身の過去と向き合っているとき、いろんな感情や感覚が出てきたのではないでしょうか。つらい気持ち、怒り、悲しい気持ち、理不尽でやりきれない感覚、たくさんの我慢、助けてと言えない苦しさ・・。
そういった感情や感覚と向き合うこと、簡単なことではありません。ここで是非、たくさんのつらい過去や感情と真正面から向き合ってきたご自身に対して、「がんばったね」「よくやったよ」「ここまで向き合えた私ってすごい!」と、たくさん認めて、たくさん褒めてあげてくださいね。

もしこの過去の振り返りをひとりでされてきたのだとしたら、本当にすごいことなのです。
ゆりさんはこう書いてくださいました。「感情を無くしていました」と。
ここに気づけたことが、すばらしいのです。
おそらくそれまでのゆりさんは、感情を無くしている状態が普通の状態だったと思います。人間、感情を無くしている状態が普通だったとしたら、「感情を無くしている」という自覚はできないのです。
ところがゆりさんは、「感情を無くしていた」ということを、すでに自覚されています。ゆりさんの感覚としては、自分の過去と向き合われているうちに自然と自覚できたのかもしれませんが、それは実は、すごいことだったのです。「そうなんだ、すごいことをやってきたんだ」と受け止めて頂けたら嬉しいです。
どうしてすごいことなのかと申しますと、ひとは、『気づく』ことさえできれば、そこから自分のなりたいように、ありたいように、変わることができるからです。そして今回ゆりさんは、すでに自覚できているので、気づくことができている、つまり変わることができるのです。だからこそ今ゆりさんは、「自分らしさをだんだん取り戻してきていて、友達もできた」のだと思います。そういう変化をご自身のがんばりで起こしているということが、とてもすごいことなのです。

「自分はこんなにたくさんのことをがんばってきたんだ!」と、ぜひご自身に自信を持っていただけたら嬉しいです。

そして本題でございますが、ゆりさんが書いてくださった
「相手のために何かをしたいと思う」ということと、「相手に迷惑なんじゃないか」ということ。
これはどちらもゆりさんの『愛』から出ている言葉たちです。

そして、「自分を気持ち悪いという感覚を無くすにはどうしたらいいのか」と、今ゆりさんはお考えになっていると思うのですが、こう考えてしまうと、“自分を気持ち悪いという感覚”を強化してしまいます。どういうことかと申しますと、この考え方のままだと“自分は気持ち悪い”という感覚をベースとして物事を考えていくことになりますので、結果、常に“自分は気持ち悪い”という感覚を感じ続けていることになってしまい、知らず知らずのうちにその感覚が強化されてしまうのです。
“自分は気持ち悪い”という感覚を無くすために考えているのに、その無くしたい感覚が強化されてしまっているのです。

それではとても勿体ないと思いますので、私からは、『本当の自分って、本当はどんな自分なんだろう?』ということを考えてみませんか?というご提案をさせて頂きます。
ここには、“本当に私は醜くて気持ち悪い人間なんだろうか?”という問いも含まれるかもしれません。
そして、ここでガイドとなるのが、ゆりさんが書いてくださった「相手のために何かしたい」「相手の迷惑なんじゃないだろうか」という想い=愛、です。“私はどうして、相手のために何かしたいって思うんだろう?”、“私はどうして、相手に迷惑なんじゃないだろうかって思うんだろう?”と、ぜひ考えてみてくださいね。

その他にも、たくさんたくさん自分に質問をして、たくさんたくさん自分と会話をしてみてください。自分とたくさん会話をした分だけ、本当の自分を知ることができますし、より自分らしい人生を歩むことができるようになります。
ただでさえゆりさんは、すでに自分らしさをだんだん取り戻していらっしゃるとのことですから、その取り戻しスピードが速くなるきっかけにもなるかもしれません。

最後に、もうひとつご提案させて頂きたいと思います。

これまでゆりさんは、“気持ち悪いと感じる原因”をお探しになられてきたと思います。そして、その過去を「忘れて」がんばっている、と書いてくださいました。原因を探される努力、そしてその過去を忘れるための努力、それはとても大変なものだったのではないでしょうか。それを承知の上で書かせて頂きます。

過去を忘れるのではなく、書き換えていきませんか?

過去を忘れるだけでは根本的な解決にならず、それが“気持ち悪いという感覚”として残っていると考えられます。そこで、根本的な解決に有効な方法のひとつが、『過去を書き換える』という方法です。
もしご興味がありましたら、こちらに関しましてはカウンセラーといっしょにお取り組み頂くことをおすすめ致します。もちろん、今回書かせて頂きました回答に対して何か感じることがございましたら、どんなことでもお気軽に、初回無料カウンセリングをご利用くださいね。

この度はご相談頂き、また回答させて頂きまして、本当に有難うございました。
このご縁を嬉しく思い、また、少しでもゆりさんのお役に立てたとしたら、こんなに嬉しいことはありません。
ゆりさんが、さらにゆりさんらしい人生を生きられることを、そしてご自身に対する感覚がポジティブなものになりますよう、心から応援しています!

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