うそをつく理由は、大きく7つに分類されます。
(1) 相手のためを思ってつくうそ
(2) その場から逃れたいからつくうそ
(3) うそをついていることに本人も気づいていないうそ
(4) はじめはうそをついてないつもりが、結果としてうそになってしまううそ
(5) 楽しさからくるうそ
(6) 悪意のあるうそ
(7) その他のうそ
それぞれのパターンをみることで、まず「うそ」というものに対して正しい理解を深めていきましょう。
◎リクエストを頂きました◎
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人はなぜ必要以上にうそをつくでしょう。うそをつく本人にとっては、すこしでもいいように他人に思わせるため、思いやりのある「善意のうそ」かもしれないけど、そのうそをうけた自分はいつも傷つき、とても悲しくなります。人がうそをつくわけはいったい何なのでしょうか?
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「うそつき!」
まあいつでもどこでもよく耳にする言葉ですね。
しかし、ただ単純に「うそつき!」といっても、語尾や語意の強さや状況、前後関係まで見てみると、たった一言なのにその意味はさまざまに変わってきます。
あるときはやさしかったり、あるときは相手を責めるようにいったり、あるときははき捨てるようにドップラー効果を効かせながら走り去ったり。
さて、ここで質問ですが、皆さんは今まで生きてきて、うそをついたことが一度もない!という人はいますでしょうか?
もちろん私はうそをついたことはいくらでもあります。
それこそ、ありとあらゆるパターンのうそをついています。
言い換えましょう。
この世にうそを全く一度もついたことがない人って、いるのでしょうか?
私はそのような人に会ったことは残念ながらありません。
ではなぜ、うそをつかない人に会ったことがないのか、説明していきましょうね。
まず、人がうそをつく理由ですが、大きく分けて7つあります。
(1) 相手のためを思ってつくうそ
(2) その場から逃れたいからつくうそ
(3) うそをついていることに本人も気づいていないうそ
(4) はじめはうそをついてないつもりが、結果としてうそになってしまううそ
(5) 楽しさからくるうそ
(6) 悪意のあるうそ
(7) その他のうそ
もしかしたらもっとあるかもしれませんが、これ以上だすと本1冊分になってしまうかもしれませんので、今回はこのうち5つだけ説明しましょう。
まず(1)の相手のためを思ってつくうそですが、まあよく皆さんが耳にするのは「あなたのためを思って」ということでしょうね。
確かにそのような部分もあります。
たとえば、がんを告知されたことを家族にいえないままでいるとしたら、これはやさしさから来るうそですよね。
でも、言われなかった家族は、うそがわかったとき腹が立つでしょうねぇ。
しかし、それ以上に悲しみの方を強く感じるから、うそをついた相手を攻めてしまったり、自分を責めてしまうわけですよね。
それは、がんを告知された家族の支えになれないから、うそがばれるまで大切な人を一人で悩ませ、苦しめてしまったと感じてしまう部分なんですよね。
本当は家族を苦しめたくなくてうそをつくのに、結果として家族を苦しめてしまう、このようなケースは、日常でもドラマなどでも良くありますよね。
実はこれは、「心のすれ違い」からおきることなんですよね。
ほんの少し、お互いの想いがすれ違ってしまうことで、お互いが誤解してしまうからなんですよね。
「相手のためを思って」することは、必ずしも相手のためにならないことを覚えておいてくださいね。
次に(2)のその場から逃れたいからつくうそですが、これも非常によくある話ですよね。
責任を取りたくないから、叱られたくないから、自分のせいだといわれたくないから、とにかくこの場から開放されたいから当等、ここではさまざまな理由でうそがでてきます。
たとえば、遊んでいて家の中の何かを壊したと思ってください。
親が壊れたものを見て「誰がやったの?」と聞いてきて、素直に「自分がやりました」と答えられる人は、親のしつけがいい証拠です。
しかし、もし「○○くんがやった」とか「弟が」とか、「言い訳」をあれこれ言い始めたら、この「言い訳」がうそになる可能性があります。
親が怖くて「自分です」といったらすごく怒られる!と思ったら、正直にいえますか?
これは夫婦間でもよくおこるんですよ。
このパターンのときは、どのような状況であれ、「恐れ」の感情が基本になっています。
「怖い」から逃げたいわけです。
そして、逃げるために手段を選ばないわけですよね。
(3)のうそをついていることに本人も気づいていないうそですが、これって、意外と多いんですよ。
うそをついている本人は、自分が正しいと思い込んでいるわけです。
ですので、うそであることにも気づかないし、うそをついていることも認めないわけです。
人から「頑固な人だね」といわれたことがある人は気をつけてくださいね。
このパターンがあるかもしれませんから。
たとえば、夫がすごく不機嫌な顔をしていたとします。
妻は当然どうしたのかと思いますから「どうしたの、何かあったの?」と聞くわけです。
そして、このような時、夫の殆どは「別に」と応えるんですよね。
本音を言えば、間違いなく何かあったわけです。
でも、口から出てくることは、本音とは全く違う言葉なんですよね。
しかし、この段階では、夫は自分の本音には気がついていませんから、自分が「別に」とうそを言っていることにも気がつかないわけです。
ここには2つのうそがあります。
一つは「自分の本音にうそをついている」
もう一つは「本当はこうして欲しい、という気持ちにもうそをついている」わけです。
人間、素直な方が幸せになれますよ。
また、思い込みによる場合もあります。
あの店はあそこにある!と思い込んでいってみたら、実は勘違いをして違う場所にあった、ということはよくあることですよね。
思い込んでいる間は、自分が間違っているとは思いませんからね。
(4)のはじめはうそをついてないつもりが、結果としてうそになってしまううそですが、これもよくある話ですよね。
たとえば、熱烈な阪神ファンが「今年こそは阪神優勝や!」といっていたとします。
これが4月の段階であれば、うそではありませんよね。
なぜなら、まだ結果が出ていないからです。
そして、10月になって阪神が優勝できなかったら、この人はうそを言ったことになります。
初期の段階では、相手の言っていることがうそかどうか、それは誰にもわからないわけです。
そして、結果として相手の言っているとおりにならなければ、それはうそと扱われてしまうわけですね。
まあ今まで4つのうそのなかでは、一番悪気がないうそかもしれませんね。
最後に、(5)の楽しさからくるうそですが、これはテレビのどっきりカメラなどでおなじみですよね。
この楽しさから来るうそは、ある条件がそろったときに可能になります。
それは、うそをつかれたひとが、だまされた自分もだました相手も許し、笑い飛ばすことができたときに成立します。
うそをついている側がいくら楽しくても、だまされている側が深刻になってしまったら、それはいじめと同じなんですよね。
お互いがお互いを思いやる気持ちが大切ですよ。
以上、駆け足でお話してきましたが、私自身、うそについてはこう感じています。
うそはすべての人間が「してしまう行為」のひとつですから、おそらく人間にとって意味があることではないかと感じます。
もしかしたら、うそそのものには特に問題はないのかもしれません。
大事なのは、その「うそ」というものをどのような目的で、どう扱っているか、それぞれ個人の見方の一つなのではないか、と。
その見方を見誤ったり、扱いを間違えたとき、人は傷ついたり傷つけられたりするのかもしれませんね。
人には「うそ」を許容できるラインが、皆さん思い思いの位置にあります。
相手の許容ラインも、自分の許容ラインも正しく理解することが、うそで傷つかないポイントかもしれませんね。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
またいつの日か機会があれば、この続きをお話しましょうね。
ありがとうございました。