痴漢にあってから異性に触られるのが嫌になる

もちろん、これは病気などではないですよ。

> 高校生の時痴漢に遭いました。夜道を自転車で走っていたところを押し倒され、お尻を触られたくらいでしたが、ものすごく怖くて。

それはほんとに怖い体験だったでしょう。
女性にとって痴漢に遭う、それも夜道だったりしたら、心には恐怖心しか残らないと思いますし、それから男性不信になったり、強い嫌悪感で男性と近づくことも出来なくなってしまうと思うんです。

そして、ある部分では、痴漢にあった自分、抵抗できなかった自分に対しても強い自己嫌悪を感じてしまうこともあるみたいですね。
なぜ、声をあげなかったんだろう？
なぜ、あの道を選んだのだろう？
もっと強ければ、もっと早く気付いていれば、といった風に。

以前、僕がカウンセリングした方は、触られるだけでなく、レイプまで行ってしまった経験をお話してくれました。
以来、大好きな人とはセックスできなくなってしまい、どうでもいい人とだけ寝るようになってしまったんですね。
そのカウンセリングを通して、彼女がその当時も心に秘めていた強い嫌悪感や怒り、悲しみ、寂しさが溢れ出してきました。同時に先ほどお話した自己嫌悪もね。
レイプに遭ってから、そのときまでもう１０年近くも経っていたのに、未だに心の中にはその当時の感情が残っていたんです。
ある意味、心の中にそのレイプされている自分が取り残されているような感じでした。
だから、僕はその感情を出来るだけ沢山吐き出してもらうことを優先しました。
そして、何度も何度もその経験と向き合っていくうちに少しずつ彼女の表情に笑顔が戻ってくるようになり、めちゃくちゃ色っぽい女性へと“進化”していったんですね。
これには彼女自身がびっくりしていました。（それまではどちらかというとボーイッシュな方でしたから）
今では彼氏もできて、性生活も問題なく過ごされているそうです。

みかんさんにとっても、その痴漢にあった経験が今も心の中に楔のように引っかかっているのかもしれません。
その経験と向き合い、そのときの感情を吐き出していくことってとても大切なことだと思うんです。
そして、少しでもそんな経験を手放していければ、無駄な気遣いや怖れを感じることなく、男性と接することができるようになるでしょう。

> その頃、セックスも体験してはいましたが、それ以来、夜道が誰かといても怖いんです。痴漢に遭った頃から、どうせ男なんて体が目当てだと思いながらも恋愛をしてきました。その痴漢に復讐するかのように。

それは無理ないことですよ、本当に。
全ての男性をめちゃくちゃに傷つけたい衝動に駆られてしまっても無理ないでしょう。
「どうせ体だけだけなんでしょ？」と卑屈になったりしてしまうこともあるかもしれません。
でも、何か虚しいような感じがしますね。

どんな復讐をされてきたんでしょうか？

でも、それは男性に対する復讐だけだったのでしょうか。
同時に自分を痛めつけているところもありましたよね。
恋愛がうまくいかなくて一番辛い思いをするのは他ならぬ自分自身ですもの。

> そういえば私はいつもこうだなと気づいて。。。お酒飲んで誰かと嫌いな人でなければキスしちゃうこともあったり、自分に好意をもってくれてるとうれしかったりしてキスしちゃったりすることもあります。

これは以前からそうなのかな？
それとも痴漢にあったり、社員旅行の事件があってからなのかな？

こういうところから察するに、みかんさん自身、本当は男性に対してとってもオープンな女性だと思うんです。本当はね。
でも、それを痴漢や社員旅行などの経験、数々の（？）復讐劇を通して、押さえ込まざるをえない状況を作り出してしまったのかもしれません。
本当の自分から遠ざかってしまった分だけ、毎日がしんどくなってしまったり、恋愛がうまくいかなかったり、辛い思いをしてしまいますね。

> たまにセックスしたいと思うこともあります。相手もいないし行動には移ってませんけど。私は誰かに好きとか好意を持ってもらえることがうれしいだけかもしれません。男好きなだけなんでしょうか。。。こんなんだから結婚もできません。恋愛とは違って簡単に別れるわけにもいきませんから。私は病気でしょうか？

病気ではありませんよ、本当に。
男好きというよりも、男性に対してオープンで自由な女性のような感じがしますよ。
でも、その本当の姿、本来の自分を表現できなくなって苦しいのかもしれませんね。
だから、本当の私、を探して行きましょう。
自分自身に「本当はどうしたいの？本当の私は何？」って問い掛けてみてください。
最初は「しーん・・・」としてしまうかもしれないけれど、継続が肝心。

そうして、徐々に本来の自分を取り戻して、恋愛にも結婚にも将来の自分にも“わくわくした気持ち”を創りだしていきましょう。

ありがとうございました。