過去の罪悪感とこれからの生き方について

相談者名
のぶてる
40代男性、妻子ありです。今から15年ほど前に2度(別の人)、職場の同僚の若い女性と不適切な関係になってしまいました。1度目は飲み会の帰りに自宅に寄って欲しいという誘いに乗ってお邪魔したところ、寝てしまい、そこへ迫ってきた女性に反応してしまいました。それから数年後、別のある女性からずっと好意を寄せられていたので慎重に距離を保っていたつもりだったのですが泣きつかれて泊まっていって欲しいと言われ、何もないまま寝てしまったところを迫られてまたしても本能的に反応してしまいました。2人ともすごく行動が似ていて私が「できないよ」と断ってからの対応が用意周到な感じがしました。2度とも共通して言えるのは親しくし過ぎた、仲良くなり過ぎたと今になって反省しています。自業自得ですが当時はまさか自分がそんなことをするとは思えなかったという自己嫌悪とショックと家族への罪悪感で自殺を考えるような状況でした。その後10年以上、心に蓋をしていたのでしょうか、平静を装って生活することができたのですが、15年以上が経過しようという今になって罪悪感が激しさを増してきました。ここ2年は目覚めてから寝るまでそのことばかり考えています。衝動的に何かしてしまいそうな不安定な気分です。とにかく自分が汚らわしく、家族に対して申し訳ないという気持ちでいっぱいです。事実を伝えて謝罪したいというきもちも強いのですが、妻を苦しめたくないし、自分が楽になるための口実のように思えて控えてきました。しかし、最近はそのことも違うのではないか(隠し事があること自体ダメなのではないか、自分と家族でいること自体が不幸にしているのではないか)とも思います。静かに自分が消えてしまえば家族には迷惑をかけないで済むのだ、と思ったり、反対にこれからも家族と一緒に生きていたいという矛盾した感情もあります。過去は変えられないのですが、すべてを消し去り、もう一度妻と隠し事なく向き合いたいと願ってしまいます。こんなことを1日中頭の中で堂々巡りさせています。昨年カウンセリングを受けたのですが、前向きな気持ちにはなれたのは一瞬でした。すべて自分が悪いのですが、こんな自分がこれからどういった心持ちで生きていけば良いのか、アドバイスいただければ本当に幸いです。
カウンセラー
赤松わこ
のぶてるさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いします。ご家族に対して、大きな秘密を抱えて過ごしてこられた、
この15年・・・のぶてるさんが意識されていなくても、
心の中は、一時も休まることがなかったんだろうな。
私にはそんな風に感じられました。

当時自分のしてしまったことを、後悔しご自分を責め続け、
「自殺まで考えた」と言うのぶてるさんは、本来とても
優しい誠実な方だと思うんですね。

>まさか自分がそんなことをするとは思えなかった

と書かれているところに、その性 格が表れていると思います。

>その後10年以上、心に蓋をしていたのでしょうか、
平静を装って生活することができた

人は余りに大きなショックや罪の意識を抱えてしまうと、
そこから生じる強い感情に耐えられなくて、そのこと自体を
なかったかのように思い込もうとすることがあります。
のぶてるさんも書かれている通り、心に蓋をするんですね。

一見楽になったように思えるのですが、実は心の中は全く逆で、
自分自身が心の中で自分を責め続け、より罪の意識は強くなり、
どんどん自分を【悪者】に仕立て上げてしまうんですよ。

15年責め続けて、抱えきれなくなってしまったのだと思います。

昨年カウンセリングを受けられたそうですが、表面的に楽に なった
と感じられたところで、根本的な解決に至らないまま終わっている
のではないかな?と思います。

なぜなら当時の感情を全て吐き出して、本当の意味でご自分の感情と
向き合うことなしには、この問題に終止符は打てないからなんです。
そして感情と向き合うことは、誰でもがやりたくないことなんですね。
そこから逃げてしまったことで、今更に辛くなっているのだと思います。

のぶてるさんが悩んでおられるのは、奥様に真実を話すべきなのか?
と言う問題のように見えて、本当のところはそこではないんですよ。

『自分自身の感情と真正面から向き合うこと』なんです。

起きたことを認め、自分の弱さを受け入れ、そして許してあげる。
本当にご家族を大切だ と思っておられるなら、今やる必要のあることは、
過去のことを全て話して、判断をご家族に委ねることではないだろうと、
私は思います。

ご家族に「正直になりたい」と言うお気持ちがあるのなら、何よりも
「自分自身に正直になる」ことを、まず考えて頂きたいなと思います。

のぶてるさんは、もう十分苦しんでこられたと思いますよ。
例え事実を話して奥様が許して下さったとしても、のぶてるさんご自身が
「自分を許せなければ、何も変わらない」ことに気づいて下さいね。

既にカウンセリングも経験しておられるのぶてるさんですから、1人で
頑張らなくてもいいと言うことは、分かって頂けると思います。
今度は終止符を打つ覚悟を持って、ご自分と向き合ってみる !ことを
考えて頂けたらと思います。
特に触れたくない深い感情と向き合う訳ですから、よかったら私達に
もう1度サポートさせて頂けたら嬉しいです。
お電話での無料相談も、ご遠慮なく使って頂きたいなと思います。

1日も早く、のぶてるさんの心が晴れますように!
この回答が、少しでもお役に立てば幸いです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。