心が晴れやかになるにはどうすればいいか

相談者名
キリン
私にはもうすぐ11ヶ月になる息子がいます。
毎日あっという間に終わっていくのを感じます。
私は今旦那と別居中で離婚の協議をお互い弁護士を通して行っています。
旦那が私の妊娠中に浮気したこと・産後風俗へ行ったこと・期限を二人で決めて返済していた借金が実は完済していなくて増えていたことが許せなくて離婚を決意し別居を始めました。
付き合っていたときも、旦那は元カノと何度か出掛けていたことが分かり、反省してもうしないと約束したのに結婚しても私は辛い思いをし続けました。
妊娠を切っ掛けに結婚したのですが、私は自分の選択(旦那を選んだことや付き合っている間に関係を終わらせられなかったこと)が間違っていたと、とても後悔しています。
旦那は子どもとの面会は希望しないといってきています。また、養育費はかなりの少額を提示してきて、婚姻中の不貞は無かったと嘘もついています。
私は、ここまで悪人だったんだとなんとも言えない気持ちになりました。
そこでご相談したいのが、これら一連の話を誰に聞いてもらっても全然私の気持ちがスッキリしないことです。
分かってもらえてる気がしないのと、説明すら面倒臭く感じます。でも分かって欲しいという思いは強く持っています。
離婚が成立すれば心が晴れやかになるでしょうか?
カウンセラー
三枝みき
キリンさん、こんにちは。初めまして。
今回、キリンさんのご相談を担当させていただきます、三枝みきと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。キリンさんは今、離婚の協議中なのですね。
11か月の赤ちゃんを抱えて、離婚のための協議をなさっているとなると本当に大変でしょうし、ご心労は如何ばかりかと思います。

今はよく眠れていらっしゃいますか?
ご自分のための時間は取れていらっしゃいますか?
もし出来るのであれば、短時間でもどなたか信頼できる方に赤ちゃんを預けて、まずはご自分を充分労わってあげて下さい。
なかなか難しいかもしれませんが、どうかチャレンジしてみてくださいね。

さて、キリンさんは「離婚すれば心が晴れやかになるか」とご質問されましたが、私が正直にお答えするなら、「それだけでは難しいかもしれない」という答えになります。
なにか、身も蓋もないような答えに聴こえてしまうかと思いますが、本当にごめんなさいね。
今からご説明しますので、もうしばらくお付き合い下さいね。

私が、キリンさんが離婚してもそれだけでは心を晴れやかにするのが難しいのでは、と思った理由は、キリンさんが今、ご自分のことをひどく責めていらっしゃるからです。

キリンさんはご自分の選択が間違っていたことを後悔していると、書いてくださっていますよね。
それが私には、間違った選択をした(と思っている)ご自身を、本当にひどく責めているように聴こえるんですね。

自分自身のことを責める気持ちは、「罪悪感」と呼ばれます。
文字通り、「罪なことをした」「悪いことをした」と感じてしまう気持ちのことです。
これがひどくなると、「私は罪を犯した人間だから、その罪を償うために罰を受けなければいけない」とか、「私はとても悪い人間だから、幸せになる資格がない」等々、自分自身を苦しめてしまうような思い込みが知らず知らずに心の中に出来てしまいます。

そしてそんなひどい思い込みがあると、人は無意識にその思い込みを「現実化」しようとしてしまいます。
自分を苦しめたり、傷つけたりしてしまう現実を、自分の周りに作り上げてしまうのです。

自分で自分を苦しめたり傷つけたりなど、攻撃することを「自己攻撃」と言いますが、「罪悪感」があると当然、この「自己攻撃」もひどくなります。

どういうことかというと、……例えば人間の感情を、その人本人にとって「快(心地よい)」か「不快」の二つに分けてみます。
嬉しい、楽しい、面白い、大好き、気持ちいい、ワクワク、幸せ……、このような感情は「快」で、辛い、苦しい、悲しい、寂しい、怖い、気持ち悪い、怒り、疑い、不安、など、このような感情は「不快」。

私は、「快」以外の感情はすべて「自己攻撃」といえるのではないかと思っています。
何故なら、本当は人は自分で感じる感情を選ぶことが出来るので、わざわざ好き好んで「不快」な感情を感じたがる、ということは「自己攻撃」以外の何物でもないと思うからです。

キリンさんからしたら、とても信じられないかもしれませんが、今のキリンさんが晴れやかな気分を感じられないのは、キリンさんの心の奥深くで、ご自身を責めている「罪悪感」がキリンさんを罰するため、わざとひどい感情を感じさせようとしているからではないかと、私は思うのです。

ですから、残念ながら今の時点では、キリンさんご自身がご自分の罪悪感を少しずつでも手放さない限り、キリンさんが晴れやかな気持ちになることは、なかなか難しいのではないかと思います。
離婚したらたしかに、キリンさんのおっしゃる「間違った選択」をある程度修正できたと言えるから、少しは楽になるかもしれません。
でも、キリンさんの罪悪感が減らない限り、キリンさんの罪悪感はまた次なるターゲットを見つけて、キリンさんに自己攻撃をさせてしまう可能性もあるかと私は思うんです。

ですから、もしも出来るなら、キリンさんはご自身を責めるのをやめようと思ってみてください。
そう簡単にはいかないかもしれませんが、「やめよう」と思うだけでも、キリンさんご自身が最初の一歩を踏み出したことになります。
それはたぶん、キリンさんにとって人生を変える、第一歩になるはずです。

また、誰に聴いてもらってもすっきりしないというのは、たぶん、キリンさんご自身がご自分のお気持ちをとても強く、抑えつけているからかもしれませんね。
抑えつけられた感情は、一見ないも同じように思えるかもしれませんが、決してなくなったわけではなく、本人が感じられなくても心の中に存在しています。
キリンさんが本当に誰かにわかって欲しいのは、強く強く抑えつけた深いところにあるその激しい感情ではないでしょうか?

けれどもそれは抑えつけられているがゆえに、キリンさんご自身もよく感じられてはいないのかもしれません。
だとしたら、自分でもよくわからない、よく感じられていない感情を、周囲の人にわかってもらえるように説明するのは難しいでしょうし、その人たちも理解するのは難しいかもしれませんね。

そして、「説明すら面倒くさい」という言葉の裏に、私は「諦め」や「疲労感」、「無意味感」というような辛い感情があるように感じました。
そうでなくても、キリンさんのような状況にいらっしゃるのであれば、相当に疲れていらっしゃるはずです。
ですからまずは、心の疲れをとることから始めてみませんか?
なかなかそんな時間をとるのも難しいかもしれませんが、面談などで行うセラピーなども、心の疲れをとるのには有効です。

よかったら、初回無料の電話カウンセリングで、まずは少しずつでも辛いお気持ちを吐き出してみませんか?
「話すことは、放すこと」と言われるように、少しずつでも言葉にして吐き出すと、少しは楽になっていきます。
そんな気力もない、と仰られるかもしれませんが、出来るときにほんの少しずつでもいいんです。
そうでないと、心が疲れ切ってしまいますからね。

そうして少しずつ、心の深いところにある、本当にわかって欲しい、その思いにゆっくりアクセスしていくことが、いちばんいいように思います。
よろしかったら、考えてみてくださいね。

以上、長くなりましたが、この回答が少しでもキリンさんのお役に立てれば幸いです。
本日はご相談、ありがとうございました。
キリンさんが少しでも楽になり、心晴れやかに、毎日を過ごしていけますよう、心から応援していますね。

三枝 みき

この記事を書いたカウンセラー

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