夫婦関係の修復のために

相談者名
ちびすけ
私の暴言が原因で夫が離婚を心に決めています。
私は結婚13年、子どもが二人いる40才です。
ここ数年、私は自分の思い通りにならないと、離婚離婚(本気ではない)と言っていました。夫はとても穏やかで優しい人なので、そんな私にずっと『離婚しないよ』と言っていました。
ところがこの5月、夫が遂に『離婚でいいよ』と…。子供の事をきめたら別れようと言うので、かなり驚いて『離婚っていうのはやめる』と伝えました。
それより少し前、4月に夫の職場に一回り以上年下の好みの娘が移動してきたようです。上司部下の関係で夫から声をかけ、5月末には関係を持っていたようです。
6月半ばにメールから発覚して『離婚は決まっていたのに、しないって言うから困っている』と。
私なりに、この件がどうして起こってしまったのか…たくさんありますが、なにより、私のモラハラにより夫を深く傷つけてしまい信頼を失ったためだと考えています。
そして今改善中です。たくさんの人にお世話になりながら”私”を変えようと、必死です。
そんな中、私が混乱してしまうのは、夫は時々プイと機嫌が悪くなることもありますが、以前と変わることなく一緒に寝て(手もつないだりします)、私の作った食事をうまいと食べて、お弁当を持って仕事に行き、退勤後デートして来て、また家で夕食を摂ります。
土曜日は家族で過ごし、都合が会えば日曜日に彼女と半日デートして帰って来て、子どもと遊んだりします。
『私の事は憎いわけではない、まぁ、好きだよ。日常の事もいろいろしてくれて感謝している。でも、離婚って決めたんだ。そっちが言い出した事だし。確かにフライングかも知れないけど、離婚する事は決まっているから。リセットしたい』これが夫の話です。
彼女は私にバレている事を知りません。
夫曰く、離婚が決まっていてしていることだから不倫ではないし、言う必要はない、とのことです。私は夫が大好きです。
私は夫とやり直したいので、この混乱してしまう状態を少しでも整理していただけると助かります。
そして気持ちの持ちようをアドバイスいただけませんか?
よろしくお願いいたします。
カウンセラー
三島桃子
ちびすけさん、初めまして。今回担当させていただく三島桃子と申します。どうぞよ
ろしくお願いいたします。ご主人のご様子からすると、ここから状況をひっくり返していくには、かなり覚悟が
必要だと思います。生まれ変わる、別人になる、ぐらいの覚悟ですね。

ちびすけさんが本当の本当に生まれ変わり、ご主人が「もう二度と以前のようなこと
は起こらない」と確信が持てるぐらいになれば、やり直しに応じてくれる可能性はあ
ると思います。

(ちびすけさんの人間性のすべてが悪いわけではもちろんないんです。いい面もたく
さんあると思います。でも、ご主人に対して軽々しく「離婚」という言葉を口にして
いた部分のちびすけさんは、生まれ変わる必要がある、ということです。)

ちびすけさんは、ご主人が基本以前と変わりない態度で接してくれるのが不思議に感
じるようですね。この辺りは男性と女性の違いかもしれませんね。

女性が他に好きな人ができて、「離婚したい」と言い出す時は、普通は夫に近付きた
くなくなります。手をつなぐのも嫌でしょうし、寝室も別にしたいでしょう。できる
だけ目を合わせないように、顔を合わせないように、という態度になると思います。

男性もそのようになる場合もありますが、そうでない場合も少なくはないと思いま
す。男性にとって奥さんは、「自分が命をかけて守る」と一度コミットした相手であ
り、「特別な存在」なのです。

女性は実は、これほど強いコミットを結婚の時点でしていません。結婚を決めた時点
での相手に対するコミットは、男性の方がとても強いし、重いのです。

ですから女性が思うほど簡単に「もうお前とは関係ない」とはできないことも多いん
ですね。

それと、ちびすけさんがすでに態度を改めているので、ご主人にとって以前より居心
地がよく、態度を硬くする気持ちにはならないということもあるでしょう。もしちび
すけさんが態度を改めていなければ、ご主人ももっと距離を取る感じになっていたか
もしれません。

ですから、ちびすけさんの努力の成果がすでに出ている、と考えてもいいでしょう。
いい流れはあるということだと思います。

さて、では、ちびすけさんが「本当の本当に生まれ変わる」ためにはどうしたらいい
のでしょうか?

キーワードは「傲慢」です。

ちびすけさんがご主人に対してやってきた傲慢な態度は、実はご主人だけに向けられ
たものではないと思います。知らず知らず、周りの人たちにも傲慢な気持ちは持って
いるのではないでしょうか。もちろん、態度には出していないかもしれません。で
も、たとえ態度に出していなくても、心の中にあるものが問題なのです。

さらに言うと、ご両親やきょうだいに対して、傲慢なことをたくさんしてきていない
でしょうか?子ども時代からずっと、です。自分のしていることは当たり前なので、
今まではそれがそんなに傲慢なことだとは思っていなかったかもしれないですが。

その辺りにきちんと気付くこと、そしてその態度(心の中にあるものも含めて)を修
正することができると、ちびすけさんは根本的なところから変わることができます。

ちびすけさんの心の中にいるチャイルドは、「私がこういう態度をとるのは○○だか
らなんだもん」などという言い訳を言うかもしれません。それがチャイルドの持つ
「誤解」なんですね。誤解を解いて、そんなふうに考えるのは間違いだということ
を、チャイルドに納得させてあげる必要があります。

そういったことはカウンセリングの中でできますので、よかったらいつでもご相談く
ださい。

今回の出来事は、ある意味、未来の自分からのギフトなのだと思います。

未来の自分は、今のちびすけさんより多くのことを知っています。その視野の広い自
分が、「あなたはこれぐらいのことが起こらないと気付かなかったでしょ、今気付い
て、修正しなさい、そうしたら豊かな未来が待っているのよ」って言ってくれている
のかもしれません。

私自身もかつて、かなりの傲慢さを夫に向けて、危機を経験しました。今は夫婦関係
もよくなりました。すでに取り組んでいらっしゃるちびすけさんですから、本気にな
れば状況のひっくり返し、できるのではないかと思います。

そして、以前のちびすけさんのままでいては経験できなかった大きな幸せ、人生の豊
かさを経験できることになると思います。

ご相談ありがとうございました。

三島桃子

この記事を書いたカウンセラー

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