離婚しかないのでしょうか

相談者名
みかん
私は32歳、主人29歳(外国人)、結婚2年です。
今回主人から離婚話があがり、その理由が「家族、親友、パートナーのように愛しているけれど妻として女として愛していない」というものです。
主人の父は、主人が幼いころから浮気を繰り返し、母親を苦しめた挙句離婚。
母親と暮らしていましたが母親とも絶縁状態。
高校を出てから一人で生きてきて、5年前来日し、今に至ります。
自立心が強く、他人と問題があればすぐに関係を切るため友達もほとんどいません。
自分を守るために心に壁をはっていることや育った環境のせいも大きいであろうと理解し、支えてきました。
出会った当初から彼の強い信念は「恋人は簡単にできるけれど、結婚相手は難しい。
女である前に家族として心から信頼でき、よい母親になるような人物で、パートナーとして尊敬できる人と幸せな家庭を作りたい」というものでした。
一緒にいるには難しい人でしたが色々なことを乗り越え支えて、結婚に至りました。
この5年で彼は丸くなり一時帰国したとき周囲から別人だと驚かれた時「日本の環境と妻の存在が自分を変えた」と話していました。
しかし、彼から文頭のような言葉を言われたのです。
そして、その時々複数の彼女を作り浮気をしていたことも発覚。
彼はもっとも嫌悪していた父親と同じことをしていた上に、結婚前持っていた信念とまったく反対の理由で離婚の申し出をしました。
浮気相手達は性的対象だけで気持ちはないけれど、浮気をしてしまうのはお前のことを女として愛していないからだと思う。
(根拠は 性的対象としてではなく一緒にいたいと感じたのは私が始めてであり疑問だったが母親としてみていたと思えば納得がいくこと)。
自分は恋人だけ作って基本は一人で生きたい。
私としても二人の関係やわたし自身を全否定され、深く傷ついています。
それでも彼といるのは助けたい症候群なのか執着なのかもわかりません。
でも私達は確かに男女としての関係を見直していく必要があるかもしれないが夫婦としては自然な関係だと思えることと、うまく関係を修復できればいいなという気持ちはまだあります。
今は 話し合いの結果、別れる前に最後に、浮気関係を全部きった上で 私としっかり向き合いながらお互いの気持ちを見つめなおすということになっています。
主人は「もう遅いと思うけど。
お前に対する気持ちがなんなのかわからない」そうです。
カウンセラー
田中三知代
みかんさん。こんにちは。初めまして田中三知代と申します。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

>私は32歳、主人29歳(外国人)、結婚2年です。
>今回主人から離婚話があがり、その理由が「家族、親友、パートナーのように愛しているけれど妻として女として愛していない」というものです。

ご相談を見せていただいて、こんな風に言われてしまったら
自分の女性としてのプライドも全部を否定されてしまったように
感じるのではないかと思いました。
ご自身でも書いて下さっているように「全否定」されてしまったような
とてもつらいお気持ちになられるのではないか?と感じました。

頑張って彼との関係を繋いできて、彼との生活を守る努力を
してこられたからこそ、悲しい気持ちがたくさん出てくるでしょうし
反対に怒りの気持ちも、たくさん持ってしまうだろうと思いましたし
なぜ??っと、疑問もたくさん持たれたのではないかと思います。

とても、おつらい状況ですね。

>主人の父は、主人が幼いころから浮気を繰り返し、母親を苦しめた挙句離婚。
>母親と暮らしていましたが母親とも絶縁状態。
>高校を出てから一人で生きてきて、5年前来日し、今に至ります。
>自立心が強く、他人と問題があればすぐに関係を切るため友達もほとんどいません。

>
>自分を守るために心に壁をはっていることや育った環境のせいも大きいであろうと理解し、支えてきました。

彼の全てを理解しようと、頑張ってこられたみかんさんがおられたんですね。
「支えてきました」と一言で書いてくださっていますが、
そこには、大変な情熱と努力をかけて彼を理解することに努めてこられたのでは
ないかと思います。
おなじ国籍同士であっても、全然生活環境の違う他人同士が、結婚をするときには
とても大変なプロセスが必要となりますが
まして、みかんさんのように、国籍が違い、育ってきた環境や価値観も違う中で
よく頑張ってこられたんだろうなぁ・・・と思いました。

彼の辛かった幼少時代も、みかんさんには話してくださる彼だったのですね。
他人との接触を出来るだけ避けて、自立をしてこられたのであれば
自分の弱さや、昔の辛かったことなどを話すにも、かなり大きな信頼感が
必要だったと思います。
それをみかんさんには、心の扉を開いておられたのだと思います。
彼は、みかんさんには、とても信頼感をもっておられるのだろうと思いました。

彼の生い立ちを見せていただいておりますと
幼少時代に傷ついてきた分。「もう傷つくのはこりごりなんだ」と感じて人間関係を

きらないといけないくらい、小さいころに傷ついた彼がいるのでしょうね。
そうして、今でもその傷は持ったまま、大きくなってこられたんだろうと思います。

>出会った当初から彼の強い信念は「恋人は簡単にできるけれど、結婚相手は難しい。

>女である前に家族として心から信頼でき、よい母親になるような人物で、
>>パートナーとして尊敬できる人と幸せな家庭を作りたい」というものでした。
>一緒にいるには難しい人でしたが色々なことを乗り越え支えて、結婚に至りました。

>この5年で彼は丸くなり一時帰国したとき周囲から別人だと驚かれた時
>>「日本の環境と妻の存在が自分を変えた」と話していました。

この彼の言う「理想」をみかんさんは、実現してこられたんでしょうね。
みかんさんご自身も、彼を心から愛していらっしゃったのでしょうね
彼が求めた「人間として信頼できること」と言う鍵をしっかりと築いてこられた
みかんさんがおられたわけですね。
そうして、彼の、このみかんさんに対しての賞賛も決してウソでは無かったと思います。

彼の雰囲気が変わったこと、彼をよく知る回りの賞賛。
そうして彼自身もみかんさんの存在を大きく承認している。
このことは、ウソでは無く、事実であることは間違いありませんよね。

彼の態度や言葉に傷ついておられる今は、とてもそんな気分にはなかなか
なれないかもしれませんが、それでも、ご自身が積み重ねてきたこと
「出来ていること」を、まず自分で自分に褒めてあげてくださいね。
よくやってきた。と、まず、ご自身を褒めてあげてくださいね。

>しかし、彼から文頭のような言葉を言われたのです。
>そして、その時々複数の彼女を作り浮気をしていたことも発覚。
>彼はもっとも嫌悪していた父親と同じことをしていた上に、結婚前持っていた信念と
>>まったく反対の理由で離婚の申し出をしました。

みかんさんにしてみれば、こんなに頑張ってきたご自身が居る。
そうして、周りも賞賛をしてくれてる。彼自身も認めてくれていた。
それなのに・・・・なぜなんだろう?と困惑を通り越してしまって、不信感や絶望感を
持ってしまわれるのではないかと思いました。

みかんさんもおっしゃっているのですが、彼はお父様とおなじことをしている
と書いてくださっているのですが。
実は、心理学の世界では、とてもよくあるお話があります。

「追体験」と言われる状態なんですが・・・
すごく忌み嫌ってる、父親や母親とおなじことをしてしまう。
自分ではまったく解らないのでけど、なぜかそうしてしまうということが往々にしてあります。

依存症の父や母を持つと、自分はそうならないと思えば思うほど
そうなってしまっていたり。
みかんさんの彼もそうですね?彼のお父さんのように浮気をして
家族を捨てたと思われてて、そんな風にだけはなりたくない。
と、考えれば考えるほど。自分もそういう状況になってしまっている。
ご自身でも、解らないのだけどそうなってしまう。と言う事がおこるのです。

無意識に、お父さんを理解したいという意識が働いて
お父さんがどうして、そんな風になったのか?を自分も身をもって
経験しようとする心の働きだそうです。

だけど、周りで関わる方たちには、まったく事情が解りませんので
受け入れられにくい状況をますます作りだすこととなります。

まずは、ご主人の心の問題を、理解をしていくことで
これからのヒントが見えるかもしれません。

>今は 話し合いの結果、別れる前に最後に、浮気関係を全部きった上で
>>私としっかり向き合いながらお互いの気持ちを見つめなおすということになっています。
>主人は「もう遅いと思うけど。
>お前に対する気持ちがなんなのかわからない」そうです。

カップルのバランスでは、どちらかが「罪悪感」をたくさん持ってしまうと
もう一方は、「無価値感」と言う感覚をたくさん持って
変な言い方なのですが、「バランス」をとろうとします。

浮気をしている。と言う状態は、「罪悪感」につながります。
「自分は、罰をうけるべき人間である」と言う間違った思い込みを作ります。
一方、自分を攻め過ぎてしまうと、今度は、一番近い人を攻撃するようになります。

人を攻撃しているときは、自分の痛みを見なくてすみますから。

自分へ向かう攻撃がひどすぎて、
彼の攻撃は「みかんさんが悪いから、おれがこうなった」
と、言う方向性に転じている状態だと考えられます。
みかんさんの価値を下げることで、自分を救おうとするのですが
2人ともが傷ついてしまう状況になって、悪循環になっていきますよね。

攻撃されたほうは「私がわるかったの?」と「私がもっとなんとか出来れば」
と、ここでも攻撃性がご自身に向かいますから。
とても、しんどい状態になっていきます。

これまでとおなじやり方では、前に進むことが難しい状態となります。

ただ、こんな風に、行きつまってしまったときには、別のやり方をして
抜け道を探して、幸せに向かう道も必ず用意されているといわれています。
そうして、一番つらいところを抜けると幸せが待っているとも言われます。
状態が急変して、良くなることは無いかもしれませんが
少しづつ少しづつ、ゆっくり取り組んでみていただきたいと思います。

さて、先ほどのバランスの問題でもお話しましたが
みかんさんの心の状態を、無価値感と言う場所から、幸せで楽しい!
と言うところへ持っていくことが出来たら
バランスが崩れますので。彼も深刻になることが出来なくなるんですね。

「こんなときに、何をバカな事を?!」を思われるかもしれませんが
しんどいときだからこそ、踏ん張りどころです。
彼が落ち込んでようが、深刻になってようが
まずは、みかんさんが自分の人生を楽しくするには、どうしたらいいのか?
を考えてみていただきたいのです。

「枠を超える」今まででは、考えられないことをしてみる。
少々の、「おばかさんになる」ことが求められます。
毎日を楽しむ。そうして、彼に楽しくやさしい時間を教えてあげるのだと
考えてみていただけませんか?

彼は、家族の団欒。楽しいこと。そんなことを経験してきたことが
今までの人生には、なかったのかもしれませんね。
そういうものは、「自分には相応しくない」と
最初は居心地が悪いかもしれませんが
まず、みかんさんが人生を楽しむことをし始めると
彼も、そのうち乗ってきてくれる日が必ず来ます。
そうして、毎日を楽しく、生き生き生きてる女性は
女性としての魅力もアップしてきます。
これまでは、きっと、彼が女性の部分を嫌うと
感じておられて封印してこられたかもしれませんが
これからは、女性であることも楽しんでいただきたいと思います。

男性が女性に求めるものが2つあるといわれています。
1つは母親。そうして、もう1つが女性であること。だそうです。

みかんさんは。彼にとって、「母親」である部分で、今までずっと支えてこられた。

この部分を持っているのは、彼の周りに、
みかんさんしか居ないと言うことですから、有利ですよね。
後は、女性性を身につけていただければ、彼にとっては申し分ない状態に
なられるのではないかと思います。

ただ、一人で抱え込むには、とても大変な問題になります。
そうして、「楽しい毎日」をクリエイトするためにも
心の中につまった、苦しい思いをまず、吐き出していくことから
始めないといけません。
心に、隙間を作ることを行って、そこに、楽しい楽なエネルギーを
たくさん持ってくるんだ!とイメージしていただきたいのです。
そうして、ご自身を大事にすることから、まずは始めてみてくださいね。
いくつかの方法をご案内することも出来ますし
面談などを利用して、セラピーを受けてみられるのも
1つの方法だと思います。

どうぞ、一人で抱え込まないで、
是非、信頼できるカウンセラーを見つけて、
取り組んでみてくださいね。

幸せに向かわれること
心よりお祈りしております。

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