人に恐れを与えないようにするには

相談者名
りゅうせい
私はよく人に悪い意味で話題に上がってしまいます。
からかいや陰口、文句、噂なんかもいわれやすいです。
余り喋ったことのない人にもいつの間にか嫌われたり、ばかにされているような感じになることもあります。相手の性格にも問題があるとは思いますが、これだけ多いと自分にも問題があるんだと思いました。

それで心理学のことを勉強して、自分がやたら人の話題になったり嫌われたりしやすいのは、
無意識に人に恐れや不安を与えているのではないかと考えました。

間違っているかもしれませんが、私の何かを怖がった相手が無意識に怖さや不安を紛らわすために悪口を言ったり、
噂したり、からかうのではと思ったんです。
見た目が全然怖くなさそうなのでそういう感情をぶつけられやすいとも思います。

相手の恐れや不安を無くすには自己開示や笑顔がいいようですが、さわやかな自然な笑顔は中々できないです。
雑談はできるようになりましたが、自己開示もまだまだ苦手です。

またほとんど喋る機会がない相手にも悪く言われやすいのは態度や挙動、表情などにも問題があると思いました。
かといって余り親しくない人に愛想良くし過ぎても別の意味で怖がられそうです。
相手に恐れや不安を与えない態度とはどういったものなのでしょうか。
自分の内面からのアプローチで変わっていく方法も知りたいです。

カウンセラー
大谷常緑
りゅうせいさん、こんにちは。はじめまして。
ご相談を担当させて頂く大谷です。よろしくお願いします。ご相談を拝見しました。
どのような陰口や文句を言われ、噂をたてられるのかがわかると、怖がられるか
らなのか、あるいはそれ以外に原因があるのかが推定できる、より具体的にアド
バイスを差し上げることができるのですが、ご相談内容からでは十分にわかりか
ねますので、りゅうせいさんの感覚に従って、怖がられるという観点からお話を
進めさせていただきます。

りゅうせいさんは、様々な勉強をし、努力もされてこの状況をどうにか改善した
いと頑張っておられるのですね。
ぜひ、その思いが上手くいくことを願っています。

さて、相手の怖れや不安を取り除くには、先ずは自分の怖れや不安を取り除くこ
とが最も効果的です。
こちらが相手に対して怖れを抱いていると、それが表情に出たり、感情が伝搬し
たり、あるいは全体的な雰囲気として相手に伝わってしまいます。
例えば、りゅうせいさんが怒っている犬に出くわしたとしたら、りゅうせいさん
もそれを感じて身構えてしまうのではないでしょうか?

では、りゅうせいさんは何を怖がっているのでしょうか?
どうされる、どうなる、と思っているのでしょうか?

先ずは自分が人や状況に対してどのような怖れを感じているのかと向き合ってみ
てください。
馬鹿にされる怖れでしょうか?あるいは、傷ついてしまう怖れでしょうか?
あるいは、自分が隠しておきたい何かを見透かされてしまうという怖れでしょう
か?

例えどんな怖れであったとしても。それは、りゅうせいさんご自身が日頃自分に
対して行っている「自分を責めている」部分に他なりません。
なぜならば、人間誰しもがそうなのですが、もしご自身がその点に関して自分を
責めていないとすれば、そこに着目するはずはないからです。

では、どうすれば怖れの元である自分を責める事を止められるのか、をお話しし
たいと思います。
先ずは、私たちは、「自分に厳しく、人に優しい」気持ちを持っている事を理解
してください。
「えっ!?」と思われるかも知れませんね。でも、例えば私たちが何か失敗をし
た時に自分に言う言葉と、友人が何か失敗したときにその人に掛ける言葉を比較
してみてください。
いかに私たちが自分を厳しく扱い、人に優しくしているかがおわかりいただける
と思います。
自分自身が何か失敗したと思ったときにも、人に声を掛けるように大事に自分を
扱ってください。
次に、ご相談を拝見すると、完璧主義的な部分が見受けられるように感じます。
私たち人間は、決して完璧な生き物ではありません。
だから失敗もしますし、なかなか上手くできないこともあります。また、人によ
り様々な良い部分があるのですが、人の良い部分、出来る事と、自分が不得手な
部分、出来ない事柄を比較してしまいがちです。
もし、これらの事をやっておられるようでしたら、是非止めてみてください。
そして、ご自身ができている事柄や良い部分をご自身で認めるようにしてみてく
ださい。

より深い問題・・・例えばコンプレックス(劣等感のみではなく、トラウマ、親
子兄弟姉妹間などの問題による心の葛藤)や、トラウマなどが潜んでいそうであ
れば、先ずは電話にてカウンセリングを受けられることをお薦めします。
よりよい方法のご提案などさせて頂けると思います。

回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。