レッテル

相談者名
Ririko
ある事をきっかけに、レッテルをはられてしまいました。
その為、人と話すことに抵抗を感じてしまい、心の中でその通り(言葉)
をつぶやいてしまいます。自分に自信をつけそのことはわすれたいのですが
思うようにいきません。どうすればもっと自分らしく生きていけるのでしょうか?
よろしくアドバイスお願いします。
カウンセラー
大谷常緑
Ririkoさんこんにちは。はじめまして。
ご相談を担当させていただく大谷です。よろしくお願いします。さて、Ririkoさんは人に言われた自分に対する「レッテル」がとても気になって
しまっておられるのですね。そして、それはRirikoさんの自信を喪失させるよう
な言葉(レッテル)だったのですね。
気になって仕方がない気持ち、辛いだろうなぁと思います。

さて、誰かから何かを言われたり、されたりした事でネガティブに気にかかる事
というのは、ご自身がご自分を責めている事と繋がっています。
例えば、僕は太り気味なのですが、それを自分で「太っている僕は駄目だ」と責
めていたとします。そんな僕に対して誰かが「結構太ってるなぁ」とでも言った
としたら、「太ってなんかいないもん」と否定するか「お前に言われたくないわ」
と相手を攻撃します。しかし、太っている事を全く気にしていなかったとしたら
「そうそう、最近体重増えてなぁ」とか「幸せ太りや」とか、余裕を持って答え
られますね。

このことからおわかりになるかと思いますが、誰かからレッテルを貼られたこと
が引き金を引いた結果になったかもしれませんが、その引き金は、Ririkoさんが
ご自身の内側に抱えている問題をあぶり出す結果になっただけなのです。
全ての問題は、一見自分の外側からやってくるように思いがちですが、実は既に
自分の内側に存在しているのですね。
そして、問題が浮かび上がってきたら「あいつが悪い」とその引き金を引いた誰
かのせいにする方法もありますが、「この問題を癒しのチャンスに変えよう」と
いう考え方もできるのです。
問題は、蓋をしてしまうとその時は楽になるかも知れませんが、また別の機会に
それが顔を出したりします。また同じ問題を抱えてしまうかもしれません。

さて、では具体的にどのような方法でその嫌な感じを感じる言葉と向き合ったら
いいかといいますと、先ずは誇張してでもいいですから、その言葉でご自分の嫌
な感情を思いっきり感じ続けてください。
感じたくない感情を感じるのですから、少々勇気が要るかも知れません。
でも、感情は感じれば溶けるのです。無くなってしまうのです。感情に蓋をして
しまうから感情が心の中に残ってしまうのです。
感情は、幾重もの層になっています。一つの層を感じきると、次の感情の層に入
ります。それもまた、感じてみてください。時には、何も感じないという層にぶ
つかる事もあります。その場合は、何も感じない事を感じてみてください。同じ
ような感情の層がまた出てくる事もあります。そんな時は諦めずにそれを感じて
ください。それは、一見何も変わっていないように思えるかも知れません。後戻
りしたように思えるかも知れません。
しかし、螺旋階段を上から見たら、同じような所をグルグル回っているように見
えるかも知れませんが、それを横から見ると、確実に上に上がっている事が分か
るのと同じ状態です。進歩していない訳ではありません。
感じれば感じるほど、どんどん感情が溶けていきます。そして、楽になっていき
ます。

そして、その感情を感じる一方で、「どうして私はこう感じるのだろう?」と思
ってみてください。これは、Ririkoさんの深層心理に辿り着く方法です。
やがてきっとRirikoさんがご自身を責めるようになった原因が浮かび上がってき
ます。そして、その原因が勘違いであったり、責めるに値しない日常的な出来事
であったりという事に気が付かれる事と思います。

これをお一人でやっていかれるのは、大変かと思います。
電話カウンセリングを使われると、より効果的に進んでいく事が出来ると思いま
す。
また、カウンセラーに気持ちを話すだけでも楽になりますよ。

回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。