やりたいことがわからない

相談者名
サチ
現在20歳になります。
中学へ入ってから、塾へ行きだした影響か、自分のやりたいことよりも「自分が今しなければいけないこと」を意識するようになりました。
高校でも「いい大学に入るため」に遊びたい気持ちを押し殺し、将来のためだと思って嫌いな科目でも無理やり勉強しました。
でも、大学へ入ってからただ聞くだけのつまらない授業を受けるたびに、自分今まで何してきたんだろう、と思ったのです。
自分が自分の気持ちを押し殺していたことに気づいたときには相当ショックを受けました。
そして大学は辞めました。これは私にとって、人生について改めて考え直すきっかけをくれました。
ただ、突然自由になったためか、やりたいことがわからないんです。
今まで道順が書かれた地図をただひたすら現地と照らしながら目的地へ向かっていたのに、突然地図も何もなくなって、ようやく行きたいところへ行けるはずなのに、今まで自分で目的地を設定しなかった私はどこへ行きたいのかもわかりません。探したいです。いろいろ試してみてやりたいこと探せばいいのはわかっています。今まで探してこなかったぶん、見つけるまでに10年ほどかかるかもしれません。
問題は親からの「早く自分で金稼げ」プレッシャーが負担になっているということです。
親がいつも「あれやれ「これやるな」と言ってきて、それを聞いてきました。もう聞く必要はないと頭ではわかっていますが、親の言うことを聞いていないと罪悪感を感じてしまい、やりたいことを探す邪魔になっています。
どうしたら自分にやりたいことをやって親の期待を裏切ることを許せるようになるでしょうか。
カウンセラー
なかつまともみ
はじめまして、サチさん。
今回担当させていただきます、なかつまともみと申します。
どうぞよろしくお願いいたしますね。自分の人生について改めて考えなおされたとのこと。
それだけサチさんは自分の人生を心から楽しみたい!
味わいたい!と思われたのだと思います。

これって案外普通そうで、凄いことだと思うのです。

こんなに意識的に「人生を楽しもう!」なんて思って
行動している人がどれだけいるのでしょうか?

確かに無意識にやっている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、まだまだ
「これさえやっておけば自分の人生は安泰だ」と
誰かが作ったレールの上を落ちないよう
必死で歩いている人が多いみたいです。

さてさて、サチさんも
急に自由になってわかったと思うのですが、
「全くもっての自由」って案外不自由です。

人によるかも知れませんが、
自由というイメージって、鳥が空を飛んでいるとか、
旅人が世界各国を歩きまわっているとか、
あると思うのですが、
サチさんは何に自由を感じますか?

先ほど例に上げた「自由」って、
実は不自由を拠り所としてやっと感じられるという、
不思議な概念なんですね。
私達が「重力」という不自由…縛りを感じているから
飛んでいる鳥に自由を感じるのですし、
「国境」という枠を感じているから
旅人に自由を感じるのです。

で、これからサチさんはこの枠を
自分で好きに作る段階にいるんですけれども、
その前に、ご両親の設定した枠から出て行くことに
罪悪感を感じている事がネックなんですよね。

実は、結構皆さん勘違いされているのですが、
親の期待…親の本当の願いって「子供の幸せ」です。
サチさんが自分が本当にやりたい事を見つけて
幸せそうにしている姿を見て、誰が非難するでしょうか。
ですから、親の期待を裏切ることって
極端に言うと「不幸で居続けること」じゃないかと思うのです。

確かに、サチさんのご両親の世代では
「いい大学」を出て、「いい会社」に入り、
お金を稼ぐことが幸せに直結していたでしょう。
しかし、今はそうではありません。
というか、今も昔も変わらず、人の数だけ幸せの形があるのです。

サチさん、変な話に聴こえるかも知れませんが、
ご両親を許してみようと考えてみてください。

サチさんは本質的に「自由」な方なのでしょう。
それでご両親が心配して「今しなければならないこと」を
教えることに躍起になってしまったのだと思います。
ある程度、人間として社会に適応するには
それなりの「社会性」が必要になってきますから、ね。

サチさんがやりたい事を見つけるには、
そんなに時間はいらないと思います。
手順が分かれば、
どんなこともやり遂げるバイタリティをお持ちなのは、
今まで受験で嫌いな科目でも
一所懸命勉強出来たところから伺えます。
「楽しもう!味わおう!」という目的さえわかっていれば、
後は…ですよね?

どうぞ人一倍人生を楽しんでください!
人生を味わってください!!
自分の人生とは本当に面白いものですよ!!

幸せへの地図を手にしたけれど、見方が分からない、
または道に迷ってしまったのなら遠慮無くご相談ください。
少しでもサチさんの足元の道が照らせるよう、
尽力致します。

サチさんが人生を謳歌出来るよう、
心よりお祈りいたしております。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。

この記事を書いたカウンセラー

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