職場での人間関係

相談者名
けい
こんにちは。
私は新卒二年目の人間です。
現在、5年ほど前に母が再婚した新しい父の経営する会社の経理として働いています。しかし、ここまで来るのに4社ほど転々としており、
実は父の会社にも、昨年の今頃入社していました。

が、その際あまりの苦しさから、自殺未遂をし、辞めています。

とにかく人目が気になり、仕事をする上で、「自分は役立ってないんじゃないか」
「自分の存在が気に入らないんじゃないか」と、考えてしまい、動けなくなったり、
頭が真っ白になり、ますます自分を追い込んでしまっています。

また、社長が厳しいというのもあったり、職場に社長に代わる中間管理職的な方も
おらず、従業員の方々の裏表の顔を見てしまい、挟まれるような形になって余計に苦しくなってます。

従業員の方が何か作業をしている際に、少しでも負担を減らそうと何かお手伝いできることはないか、と動こうとするのですが、「自分が動いたら、余計に足手まといになるのでは?」「もし怪訝そうな対応をされたら?」等と急に足が出なくなったり、声が出なくなり、息苦しくなります。

私は、高校を中退しています。
理由は上記の理由+同性愛の悩みを他の人に悟られたくなかったからでした。

どこかで、同性愛を認めたくない自分がいて、まだ実際に同性の方とおつきあいをしたこともないのですが、性的嗜好でも自分の中で統制が取れず、辛いです。

従業員の方(特に男性)とも、仕事以外の面でも、仲良くなるとそういう部分が覗かれそうで、一向に距離が縮まらず、縮められず、どうしても、壁を作っているのも事実で、僕が悪いのだと日々感じています。

過去にそのことで、「人間じゃない」「死ね」と、日常的に言われたり、辱められたし続けていたこともあり、できるだけ自分の存在を消すことで難を逃れて来ました。

どうすれば、少し楽に日々頑張れるのか?
他人に対して、気にしすぎずいられるでしょうか?

今の会社を辞めても、また次の会社で同じようなことになるのでは、という恐れとで、毎日死にたい気持ちでいっぱいになります。

唯一こうした気持ちを話せるのが母だけですが、母からの自立もできず余計に惨めな気持ちになっています。

カウンセラー
中原謙一
けいさん、初めまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。読ませていただいて、私が感じたことなのですが、けいさんの中にふたつの大きな考
え方のようなものがあるように感じます。
それは一般的に固定観念と呼ばれるようなものだと思うのですが、その考え方がいま
のけいさんを苦しめているように感じます。

ひとつは、自分さえいなければ、という考え方です。
これは私の想像なのですが、心のどこかで「自分さえいなければみんな幸せになれた
のに」とか、「自分さえいなければ」という自分の存在そのものの否定を、ずいぶん
小さいころに自分自身に対して思ってしまったのかもしれませんね。
それは、両親が仲が悪いのは僕のせいだとか、お母さんが幸せでないのは僕のせいだ
とか、僕さえいなければこうはならなかったのにとか、ずいぶん思われていたのでは
ないでしょうか?
結果として、自分の存在そのものを否定する形になっているわけですが、おそらく性
指向に関しても、先天的な要因によるものではなく、後天的な事故の存在否定から生
まれた可能性があるかもしれませんね。

もうひとつは、自分自身がやりにきたことを失敗したという感覚です。
けいさんには、もともと叶えたかった何らかの希望があったのかもしれません。
それは例えるならば、家族の幸せであるとか、愛する人が笑顔でいてくれる事である
とか、そういうものであったでしょう。
しかし、その希望が小さいときに叶えられなかった、平たくいえば、自分が頑張って
も、愛する人を助ける事が、守る事ができなかった、と失敗した感覚をお持ちなのか
もしれませんね。

実際に失敗したかはともかくとして、ちょっと想像していただきたいのですが、小さ
な子ども、例えば3歳のけいさんに、どんな事ができたでしょう?
それほどたいした事はできなかったかもしれませんね。
ただ、当時は全力でなんとかしようと頑張ったのかもしれません。
でも、それでも望みを叶える事はできなかった。
これが、けいさんの失敗した感覚になっているのではないか、と私は感じます。

もともと、他人に対してすごく気にしてしまうというのは、誰よりも自分自身が自分
の事を気にして見ている事があげられます。

嫌われたらどうしよう、迷惑をかけたらどうしようなど、いろんな事を考えてしまい
ますが、それらの考えは、自分自身が自分の事を「お前は迷惑だ」とか「お前が嫌い
だ」と言っているからなんですよね。
自分が自分のことをこれだけ言っているのだから、きっとみんなも同じ事を言うに違
いない。
心の中でそう断言されているのかもしれませんね。

根本的な問題の解決、それは自分の存在自体の否定をやめる事につきます。
もちろんほかのやり方もありますし、もう少し緩めの方法もありますが、けいさんの
場合、事故に対する否定、攻撃性がかなり強く感じます。
方法としては、同じ悩みを持つ人たちと、交流をとる事が一番お勧めでしょう。
自分が出がこの問題で悩んでいるわけではない。
同じ問題で悩んでいる人がいる。
その事が気がつく事ができれば、自分の存在をそこまでは否定しなくなるでしょう。

自分の力でどうしようもないときは、他人の力を借りる事です。
まずは、いろんな人の力を借りて、現状をかえるきっかけを探していきましょう。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

けいさんの人生が幸せに満ちた人生でありますよう、心からお祈り申し上げます。

ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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