罪悪感を感じてしまう

相談者名
S
現在休職中の27歳の男です。自分で自分に対して何もさせないようにしていると感じており、それを止めたいですが、どうしていいかわからずメールさせて頂きました。
約5年務めた会社で色々な出来事が重なり、もう今の会社では働きたくないな、辞めたいなと思っている一方で、中々退職を会社に言う勇気が持てないでいたところ、会社の方から様子がおかしいから一度医者に行けと言われ、精神科を受診し、そこで医者にもう会社に行きたくないと訴え、休職の診断書を書いていただき、現在休職をしています。
休み始めて今一ヶ月くらいですが、段々落ち着いてきて、やはり今の会社では働く気が起きないことと、興味のある他の業界ができたため、転職のための準備を始めようと考えています。
しかし、色々なことを考えすぎたり、気にしすぎて何も手につかなかったり、何もやりたくないなと感じる日々を過ごしています。
例えば、外出するにしても平日の昼間から若い男がプラプラしていたら近所の人がどう思うんだろうと考えてしまって、周りの目を気にしてしまい外出することが難しいです。
また現状についても、本来なら退職するべきところを自分が退職する旨を会社に言う勇気がなかったため、医者も巻き込んで休職していることについて会社の人に迷惑をかけていると思っていますし、騙しているという自覚もあります。罪悪感もあります。会社の人が自分を復職させるために色々しているのに、当の自分が転職の準備をしていることにも引け目を感じています。退職することを会社の人に伝える勇気は今もないです。ですが復職する気もないです。退職を会社に伝える勇気もないのに転職活動することも、転職先の会社に失礼になるのではと考えてしまって、結局何もしていません。でも、転職活動をしていないことにも罪悪感を感じています。
色々と書いてきましたが、昔から何か始める前に色々と考えすぎて、結局なにもしないことは多々あったので、最近ではなんだかんだと理由を並べて、自分が自分に何もさせないようにしているだけなのではないかと思っています。
自分でも、子供じみたわがままを言っていることは分かっていますが、どうしたらいいかわかりません。罪悪感を感じずにやりたいことができる自分になりたいです。何かアドバイスをお願いします。
カウンセラー
高井さゆ
Sさん、はじめまして。
今回、回答を担当させて頂きます、高井さゆと申します。ご相談を拝読していて、なんて素直なかたなのだろう!と
感動してしまいました。
ご自身が悩まれていること、葛藤していること、包み隠さず
ありのままを書いてくださってありがとうございます。
Sさんが、これからどうしたらいいか思い浮かべられるよう、
回答を書いていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

Sさんが素晴らしいのは、すでにご相談の中に答えを
書いてくださっているところだと思います。
「えっ?」と思われるかもしれませんが、冗談でなく、
本気で書いています。

実際、私はご相談を拝読しながら、自分が感じたことを
メモしていくのですが、ことごとく、Sさんはご相談の中に
私がメモした内容を書いてらっしゃいました。
本当にしっかり、冒頭と文末に書いてくださっています^^

『自分で自分に何もさせないようにしている』
『それ(↑)を止めたい』
そして、
『罪悪感を感じずにやりたいことができる自分になりたい』と。

Sさんは、今の状況を、ご自身でしっかりと分析されています。
これはすごいことです!素晴らしいです。

今の状態があるのは、
『自分で自分に何もさせないようにしている』からであり、
まさに『それを止める』ことで現状が打破できます。

そして、『自分で自分に何もさせないようにしている』原因も
Sさんは分かってらっしゃいます。
それは、Sさんが今回のタイトルにもしてくださった、
『罪悪感を感じてしまう』 からです。
ですので、罪悪感を感じずにいられるようになれば、
『やりたいことができる自分になれる』と、
Sさんは感じてらっしゃるのだと思います。

さて、ここからが今回のポイントになります。

Sさんが今、どうしたらいいのかわからずに苦しまれてる理由は、
『罪悪感を感じずに』 の部分にあります。

人が人である以上、
罪悪感を感じずに生きることはとても難しいことだからです。

罪悪感は、生きることとセットだと思っていただいてもいいと思います。
その罪悪感を「無くそう」「感じないようにしたい」と思ってしまうと
今度は、“それが出来ない”という苦しみや自責の念が生まれます。

私の自論で恐縮ですが、
罪悪感は皆が持っているものだと思います。
そしてそれを無くすのは、とても無理難題困難です。
それは、誰にも迷惑をかけずに生きるようなものだからです。
人は生まれるそのときから、たくさんの人に迷惑(負荷や負担)を
かけて生まれてきますよね。生きるとは=迷惑をかけるようもの、
でもだからこそ、自分も誰かを助けてあげればいいだけです(^^)

罪悪感を無くすことは難しい、じゃあどうしたらいいのかというと、
「罪悪感はあるものだ(無くなることはない)」と踏まえた上で、
罪悪感を感じるようなことをしてしまう自分をゆるしながら、
“これから先、何をするか” を自らの意志で選んでいくことです。

これが今回、私からのご提案になります。

無くすことの難しい罪悪感を
感じないようにすることに力を注ぐのではなく、
罪悪感はあるものだと、良い意味で開き直り
罪悪感を感じてしまう自分をゆるしながら、
“次になにをするか”を選ぶことに力を注いでみてくださいね。

医者に行けと言ったのは会社側ですから、診断を受け
休職していることや、医者を巻き込んでまで…ということに
罪悪を感じる必要はありません。
会社の人が、Sさんの復職のために色々するのも、そのかたの
仕事のうちですから、Sさんが罪悪を感じるところではありません。
会社に行きたくないのはSさんの本心ですよね。
ですから、それで診断書を書いてくれた医者に感謝こそすれ、
それで会社の人を騙していると感じる必要もありません。
休職することで、こうして自分自身と向き合えていますよね^^
休職することもSさんにとっては必要なことだったのだと思います。

それでも騙しているとか、罪悪を感じるのであれば、
ぜひ次のことを試してみてくださいね。

Sさんに必要なこと、それは
『次のアクション(次に何をするか)を決めること』 だと思います。

例えばですが、「転職するぞ!」と決めてしまえば、
転職する未来が見えてきますから、

平日の昼間に出歩くことも転職活動となり、自然と
周りの目は気にならなくなります。
「自分は転職活動をしている」 という自負も生まれます。
転職先に失礼になるのでは、という想いも消えていきます。
転職することを決めているからですね。
今の会社に退職を伝える勇気も、自然と湧いてきます。
もし自分の復職のために動いてくれた人がいるとしても、
素直に「ごめんなさい。ありがとう」と言えると思います。
同時に、騙している、と感じることもなくなります。

『決める』って、それくらいパワフルな行為なんです。
もちろん、それには覚悟もいります。勇気もいります。

でも同時に、Sさんの人生は必ず動き出します。
そのパワフルさに、何が起こるか不安になるかもしれません。
でも、いったん『決める』と、
何が起きても受け止められる自分になります。大丈夫です!

もし今の状態が、『子供じみたわがまま』だとしたら、
Sさんは、もうわがままを言わない自分になりたいのだと思います。
わがままから卒業して、かっこいい自分になりたいのだと思います。
大丈夫です、なれます^^ 応援していますね。

もし不安なことや、もっと気になることがあったり、
それでもやっぱり罪悪感を感じてぐるぐるしてしまう…
ということがありましたら、そのときはぜひ、
初回無料のカウンセリングをご利用いただけましたら幸いです。
Sさんが今の状態から一歩踏み出すお手伝いをさせていただけましたら、
私たちはとても嬉しいです。

本当に、心から応援しています!

この度は、ご相談いただきありがとうございました。
なにかひとつでも、Sさんがやりたいことに向かって動ける
きっかけになりましたら幸いです。ありがとうございました。

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