どうしたらいいのでしょう

相談者名
SATIE
 はじめまして。
転任先の中学校で,生徒とうまくいきません。叱ることが多く,注意をしてばかりでほめることが少なかったこともあるかと思いますが,クラスがうまくまとまらなく,指示を聞かない生徒が多くなりました。自信がなくなり,教科指導も生徒指導も,自分が揺らいでばかりいます。不要物を持ってきた生徒に対して注意しても,バカにしたような言動・態度をとります。なめられていると感じます。正論を言っても通じず,自分の事ばかり主張する態度に腹が立ちます。また,分からせられない自分を情けなくも思います。
前任校では,自分に芯が通っている感じで揺らぐことがあまりなく,それなりに教科指導も生徒指導もやってきました。ここまでうまくいかないのは,自分に能力がないからだ,とか自分の魅力がないからだ,などと考えてしまい,心や表情が暗くなり,あまり笑顔も,楽しいという感情もうまれてきません。どのようにしたら,自分に芯を取り戻すことができるのでしょうか。揺らがない自分はどのようにしたら得られるのでしょうか。自分の内面や生き方が問われているのだと思います。生徒の視線や言動を気にしている弱気な自分もいます。どうしたら生徒に対して弱気な自分が強くなれるのでしょう,また揺らがない自分になれるのでしょう…。いろいろとまとまりませんが,よろしくお願いします。
カウンセラー
うえの道子
SATIEさん、初めまして。ご相談して頂き、ありがとうございます。
担当させて頂きます、うえの道子と申します。どうぞよろしくお願いします。SATIEさんは中学校の先生をされているのですね。
クラスがうまくまとまらない、などで気持ちが揺らいでしまっているとのこと、笑顔
や楽しいという感情もうまれてきません、という言葉から、SATIEさんがつらい
状況のなかでもとても頑張っていらっしゃる様子が伺えました。
勇気をだしてのご相談、本当にありがとうございます。

SATIEさんが指導している中学生という年代は、反抗期真っただ中、多感で不安
定な時期でもあり、人知れず悩み多き時期でもあり、大人から見ると大変扱いづらい
年頃ですね。
中学校の先生というお仕事は、やりがいもある半面、大変なこともさぞ多いのでない
かと想像します。

まずは、そのようなお仕事をされて奮闘しているSATIEさんご自身を、どうか誇
りに思ってほしいと感じました。
また自分の内面や生き方が問われているのだと思う、という文章から、真摯に仕事に
取り組む、情熱的な方なのだろうということが感じられました。

私自身も、親として思春期の子育てを経験してきましたが、当時は、自分の子どもで
さえ扱いが難しいのに、その集団である子ども達を指導されている先生方には頭が下
がる思いでした。SATIEさんに感謝して、温かく見守っている保護者の方もきっ
といらっしゃることを、改めて知っておいてくださいね。

転任先で生徒と上手くいかない、と感じられるのですね。
実際に教師をしている友達から聞いた話ですが、地域のカラーやどの学年を担当する
かによって、先生の力量とは関係なく指導しやすい場合と、ベテランの先生でも指導
に行き詰ってしまう場合とがあるようですね。
なので、指示を聞かない生徒が多いことが、すべてそのままSATIEさんのせいで
はないはずです。
何よりBESTをつくしているご自分を認めてあげてください。
SATIEさんご自身を、否定せずに認めていくことが、とても大切かと思います。

>不要物を持ってきた生徒に対して注意しても,バカにしたような言動・態度をとり
ます。なめられていると感じます。
>正論を言っても通じず,自分の事ばかり主張する態度に腹が立ちます。また,分か
らせられない自分を情けなくも思います。

いやな態度を取られたら、やはり誰でも腹が立ってしまうのではないでしょうか。
そして生徒自身、先生であるSATIEさんをバカにしたような態度をとっていて
も、本音のところは日々揺れ動く自分の心を扱いかねているだけかもしれません。
たとえば心理学では「不愉快な態度をとるほど、実はその人は強く愛を求めている」
という見方があります。
反抗期でもあるこの世代は、気持ちが不安定で自己評価が低くなりがち。そのイライ
ラが先生に対して可愛げのない態度になっているだけかもしれないですね。
SATIEさんに対して反抗的な態度をとる生徒には特に、みんなの前ではなく、1
対1で話をする機会を持つようにすると良いかもしれません。
1対1で話すことで生徒が「大事にされている」と親近感を感じてくれると、少しず
つ自分の話をしてくれるようになる場合もあります。その話をSATIEさんが共感
して聞いていくことで、徐々に心を開いてくれるようになるのではないでしょうか。

反抗的にも見える思春期の子供たちですが、本当は「わかってくれる人」を切実に求
めているように感じます。

また、SATIEさんも書かれているように、褒めることは生徒の自己肯定感を高め
ますので、褒めることでも生徒との信頼関係が作れるのではないかと思います。また
「君が必要なんだよ」というような生徒の自己重要感を大切にするメッセージも、生
徒にとっては嬉しく、彼らのやる気や素直な気持ちを促すことができるかと思いま
す。

SATIEさんが、ご自分の至らない点を探してしまうことよりも、生徒に向かって
SATIEさんの温かい想いを伝えていくことに意識を向けてみると、揺らがない強
い心をもつことができるのではないかと思います。
きれいごとだけではやっていけない部分もあるかもしれませんが、何かの参考になり
ましたら幸いです。

前任校では自分に芯が通っている感じで揺らぐことがあまりなかった、というのは素
晴らしいですね。
前任校でうまくいっていたというのは、SATIEさんの強みです。
上手くいっていた自分、成功体験を持っている自分を認めて、ぜひ自信を持って下さ
いね。

カウンセリングをしていると、人が壁にぶつかり悩んだ時こそ
実は人生がステップアップする時だったと言う場合がとても多いのです。

何らかの壁にぶつかったときには、
・初心を思い出して「ビジョン」や「こうなりたいという具体的な目標」を描く事。
・ひとりで頑張らないで、誰かわかってくれそうなひとにサポートを求めること。
・SATIEさん自身の価値(長所、魅力)をご自分で認めていくこと。
がお勧めです。

もしかしたら、今までと違う考え方ややり方を取り入れることによって、生徒たちと
良い関係が築け、より大きな自信を持つことができる時なのかもしれませんね。

あきらめずに、焦らずに、生徒の成長を信じてひとりひとりと関わっていくという気
持ちが、解決への道になるかと思います。

もしよろしければ、初回無料の電話カウンセリングなどもありますので、利用してみ
てくださいね。
SATIEさんが自信を取り戻して、生き生きとお仕事に打ち込まれることを祈って
います。

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