相談者名 | タツヒラ(20代・男) |
はじめまして。 私は過去の虐めをなかなか克服することができません。 未だに心の中ではその時のことをひきずっています。虐めがはじまったのは運動会の予行練習の時でした。 いきなり面識のないガラの悪い感じの上級生が蹴ってきたのです。 「~ってんのかお前!」と低い声で何か怒鳴りながら蹴ってきたのですがパニックで何を言っているのかまでは分かりませんでした。 未だに何が原因かはわかりませんが相手の気に障ったようでした。 その時は「恐怖」や「何故?」という感情もありましたが「全校生徒がいて先生も全員いて何で誰も助けてくれないんだろう?」と強く感じたのを覚えています。 その後もその蹴ってきた上級生と仲間から相手が卒業するまで虐めが続きました。 田舎だった為中学も虐めっ子と同じでしたがいじめからは解放されました。 私なりに正しく生きてきたつもりでしたが社会ではスポーツをしていたか、恋愛経験だとかお酒が飲める、煙草が吸えるだとかは重要なことのようです。 | |
カウンセラー | 中原謙一 |
タツヒラさん、始めまして 私は中原謙一と申します。 よろしくお願いいたします。そもそも、いじめというのは心が弱い人間がすることです。 そのいじめに耐え抜いたタツヒラさんは、実は心が強い人間であるといえるでしょう。 しかし、いじめた人間は、自分が人をいじめている自覚はほとんどがありません。 タツヒラさんは過去のいじめられた経験が今も残っているようですね。 つまり、今のタツヒラさんはいじめた人たちに対する恨みを使って、当時助けてくれなかった周りの人たちに対しても、攻撃を加えているのかもしれませんね。 タツヒラさんにとっては、今もいじめは続いています。 もう一度繰り返しますが、今回りの人たちの愛を受け取らなければ、タツヒラさんはその相手をいじめているのと同じです。 過去を使って今の自分を苦しめるのは、できればもうやめにしませんか、というのが私の提案です。 冒頭に書いたように、人に対していじめを行うのは、心が弱い人がするおろかな行為です。 私ならいやです。 であれば、タツヒラさんをいじめた人たちができなかったことを、タツヒラさんが回りにしてあげるというのはいかがでしょう? 彼らは、人を愛する、人にやさしくすることが根本からできていない人です。 そして、自分と同じ思いの人を増やさないためにも、周りの人が与えてくれる愛情を快く受け取ってあげてもいいのではないでしょうか? 人は傷つく生き物です。 しかしそれは、傷ついた分だけ人にやさしくなれるから、人は傷ついて学んでいくんですよね。 でも、傷ついた自分をさらに傷つけたり、傷つかないように避けていては、人を愛することができなくなり、うらむことばかりになってしまいますし、傷は一向にいえることはありません。 自分がいやな思いをしたのであれば、人に同じ思いをさせない。 タツヒラさんならできると私は信じています。 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。 ありがとうございました。 中原謙一 |