トラウマ

相談者名
aki
私は今年の3月で高校を卒業します。
いつもHPを参考にさせていただいていますが、今日は相談させてください。私は過去、中学生の時に、同級生の男子にいじめを受けていた時期がありました。
いじめ自体は半年ほどで、短い期間だったのですが、
それが原因で、今も同年代の男子を怖く感じます。
自分の悪口を言ってるんじゃないかとか、
自分の容姿を笑っているんじゃないかとか、
いつも不安でいっぱいで、
異常なほどに自意識過剰になってしまいます。友達と遊びに行っても、学校の登下校中にも、外に居るときには
自分らしく出来ません。
特に密室になる電車が怖いです。
同年代の男性が近くに居るときには、おどおどしてしまい、
ひどいときには動悸が激しくなったり、手足が震えたりしてしまいます。
避けられないときもありますが、
避けられる場合はいつも男性を避けています。
正直そんなに気にばっかりしている自分を情けなく思います。

自分が自信を持っていれば、笑われたり言われたりすることはないのだと思うのですが、なかなか自信を持つこともできず、悩んでいます。

原因は過去のいじめ以外にもあるかもしれません。

これから就職や、社会に出る機会も増えますし、
男性を怖く思っていたら、ちゃんと仕事ができるかなどとても不安です。

周りに男性が居るからビクビクしたり、電車の中でも周りは関係無く、
自分に自信を持って、いつも自分らしくありたいと思っています。
その方法を教えていただけたらと思い、相談させていただきました。
下手な文章ですみません。
よろしくお願いします。

カウンセラー
池尾昌紀
akiさん、こんにちは。
池尾昌紀と申します。ご相談ありがとうございました。>私は過去、中学生の時に、同級生の男子にいじめを受けていた時期が
ありました。
>自分の悪口を言ってるんじゃないかとか、
>自分の容姿を笑っているんじゃないかとか、
>いつも不安でいっぱいで、とても辛い思いをされたのですね。
自意識過剰に反応しないではいられないほど、その半年間で
akiさんは深く傷ついてしまったのだと思います。

でも、それはakiさんが悪いからなのでしょうか。
違いますよね。
なのに、akiさんは、いじめた男子ではなく、自分を責めている
ように
思います。

>正直そんなに気にばっかりしている自分を情けなく思います。
この言葉に、それが今も続いていて、akiさんを苦しめている
ことを感じます。
けれど、そんなことはありません。
こんな辛い思いをしたのなら、誰だって人が怖くなります。
akiさんが、こんな自分だからだめなんだ、と思う必要はないのです。
では、どうしてこんなに自分を責めてしまうのでしょうか。

>原因は過去のいじめ以外にもあるかもしれません。
いじめられたことより、もっと昔にあるのかもしれませんね。
もっともっと小さな頃、その時まで戻ってみてみると
そのヒントがわかるかもしれません。

akiさんの小さい頃は、どんな感じでしたか?
ご両親はどんな方だったのでしょうか。
akiさんは、ご両親や愛する誰かから、自分は愛されていない
拒絶されたと思うことはありませんでしたか?

そのせいで「愛されないのは自分のせいなのだ」と思い込んで
しまったのかもしれません。

そこには、男性が怖いという理由以外の
「自分に自信が持てない」「自分らしくふるまえない」理由があるよう
に思います。
akiさんは、知らず知らずのうちに、「自分で自分のことが嫌い」に
なってしまった
のではないでしょうか。
ですから、「自分を愛してあげる」ことが大切になります。
それは難しいことのようですが、まずは、その原因をみつけて、自分な
りの
答えを出してみてください。
「ああ、だからこんなに辛かったんだ」と気がつくだけで、心が軽くな
れることがあるのです。

いじめ以外の原因を少し考えていくと、解決の糸口が見つかるかもしれ
ませんね。

とはいっても、今の苦しい状況は切羽詰まっていますので、
僕なりの具体的なご提案をさせていただきたいと思います。

男性が怖いというのは、お父さんとの関係に原因があることがあります。
お父さんはどんな人だったのでしょう。
例えば、お父さんが怖い人だった、あるいはお父さんが嫌いだった
といった場合には、
男性に対して悪いイメージや嫌な感じが出てきてしまったりします。
いじめた男子も含めて、いままで良い男性のモデルがなかったのかも
しれません。
けれど、男性は悪いところばかり持っているわけではありません。
それは、akiさんがよくご存知のことですよね。
だからこそ、こうして悩んで、ご相談くださったのですから。

そこで、まず、男性と接することに慣れてみるといいのではないかと思
います。
ご提案したいのは、自分に近い年齢の男性カウンセラーと「電話で」話
をしてみること。
電話のいいところは、「目の前にいない」ことですので、これをご利用
いただいては
いかがでしょうか。
カウンセリングサービスの電話カウンセリングは、電話代はかかります
が、
誰でも初回は無料ですし、無料のボランティアカウンセラーもたくさん
います。
まずは、男性に「男性が怖いのだ」と話しをするところからはじめてみ
てはどうでしょう。
そうして男性と話をしていくことが、男性への悪いイメージや嫌な思いを
変えていける手助けになると思います。

もう一つ、自分でできるイメージワークをやってみてはいかがでしょう
か。
まず、akiさんが好きな、リラックスできる音楽を用意してくだ
さい。
それを流しながら、目を閉じてみましょう。
そして、自分の周りに、たくさんの光の玉がやってきて、
akiさんの身体全体を包んでくれる、と想像します。
そして、やわらかな光に覆われながら、「温かいなあ」と感じてみてく
ださい。
イメージの世界ですから、光の玉でなくても、天使とか、真っ白い羽とか
ご自分が「温かい光で包まれる」想像がしやすいものならなんでも結構
です。
温かさが感じられたら目をゆっくり開けます。

慣れてきたら、これを、電車の中などの特に苦手な空間で利用してみま
しょう。
外でやる時は、自分の心に入り込みすぎないように注意が必要ですので、
5秒くらいの短い時間でOKです。

光に包まれて温かくなる

そう感じることで、少しは外にいることが楽になるかもしれません。

これは、男性が怖いことだけに効果があるのではなく、
「自分を愛して大切にしてあげる」ことに効果があります。
そして、実は、それが一番大切なことなのです。

文章を読ませていただきて、akiさんは、とても心優しい方だと
感じます。
優しすぎるあまり、敏感になり、そして、自分を責めてしまうのです。
けれど、「優しい」ことは、あなたの持って生まれた宝石なのです。
今は大変だけど、これから先、その「優しさ」がakiさんを必ず
救うでしょう。

機会があれば、また場を改めてお話しましょうね。
ご協力できたら幸いです。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。