大学進学にあたって

相談者名
私は、この春から大学生になります。
その大学は県外にあるので、一人暮らしをしなければなりません。
私は今まで親元を離れて生活したことが無く、とても不安なんです。
不安、といっても、炊事や洗濯などの家事に対してではなく、
なんと言いますか・・・私の拠り所が無くなるような気がするんです。

今までなら、辛い事や哀しい事があっても、家に帰ってくれば家族がいて
それだけで安心できたんです。
でも、来月からは、もう側に家族は居ません。

電話やメールがあるだろう、と思われるかもしれませんが、それでは、駄目なんです。
電話でもメールでも、それをしている時は安心できるのですが、電話を切った瞬間、メールが終った瞬間に、また不安に襲われるんです・・・
それに、出来る限り親には迷惑や心配を掛けたく無いんです・・・
と言うのも、私は小学校の頃、クラス中から無視された事があるんです。
その時に、両親には凄く心配掛けてしまって、辛い思いをさせてしまったんです。
その時のような哀しそうな顔を、もう、させたくないんです。

しかし、こんな私にも、家族が居なくても不安に駆られることが無くなるような友人達が、高校ではいました。
その子達と居ると、不安も心配事も、すっとなくなって行くような。
ですが、私は人見知りが激しく、オタクなので、大学でそんな友達が出来るかどうかも心配で・・・

悩み事と言うのは人に話すと楽になる、というのは本当みたいですね
今、相談の内容を書かせて頂きながら、何だか、少し楽になった気がします
始終、なんだかよく分からない文章ですみません(^^;
それでは、読んで下さって、本当にありがとうございました。

カウンセラー
寺島やすこ
初めまして、Sさん。
カウンセラーの寺島と申します。
ご相談、ありがとうございます。

まずは大学進学おめでとうございます!!
受験勉強はしんどかったことと思いますが、よく頑張られましたね!!
ぜひ、この若い春を謳歌していただきたいと思います(^^)

が、一人暮らしをしなければならないのですね・・・。
私も初めて家をでたのは遅くて、24歳の時でした。
私の場合は、親に反対されていたので、
とにかく自立してみたくて、自立してみたくて、
しかたなく、わざと遠い大学院を選んで、
家をでられるように画策していたヒトだったりします。

でも、大見得きって家を出て行ったものの、
初めて一人で下宿で過ごした夜は寂しくて寂しくて、
布団に包まってしくしく泣いておりました。
しかも、そんな泣き暮らす毎日を1週間くらい続けていました~(^^;
もちろん、Sさんのおっしゃるように、当時電話という手段もありましたが、
確かにそれだけでは不安だったり、寂しかったように、
最初は感じていたことを覚えています。
母や姉が送ってくれたハガキをいつも部屋に飾って、
寂しくて寂しくてしかたなくなると枕元に置いて触りながら寝ていました。

他にも夜になると、窓から強盗が入ってきやしないか、
誰かに襲われたらどうやって身を守ればいいかなども、
どっても心配して眠れなくなることもありましたね。
その時、私がどうしたかというと、
身を守るためのスタンガンや警報機も欲しかったんですが、
貧乏ですから、そんなお金の余裕もなく、
100円ショップにいって、すりこぎを1本買ってきて、
枕元に置いて寝ていました。
今から考えると、ほとんど役に立つようなシロモノではなく、
ある種のお守りみたいなものだったと思います。
でも、ホントにすりこぎ1本でも、当時の私には必要だったし、
ものすごく真剣な思いで考え出した対処方法でした。

でも、そういう不安や怖さ、寂しさにさいなまれる日々は、
だんだん一人過ごしていくのに慣れたり、
そして、新しい友達、生活に慣れていくと変わっていきました。
更に、どんどん一人で決めたり、いろんな出来事を乗り越えていく度に、
自信も生まれてきたんですね。
そして、そんな寂しい、苦しい時にこそ,
支えてくれる素晴らしい人たちとの出会いがいっぱいありました。

一人で家をでてから、私は下宿しながら新聞配達をしてたのですが、
その向かい側にもう一人女の子が住んでいました。
彼女も頑張りやさんで、お互いしんどい時は、
どちらからからともなく、部屋によりこんで、
お菓子やお酒を飲みながら、おしゃべりしたり、
とちらかが病気になったら、看病しあいました。
血のつながった家族ではないけれども、
でも、一緒に暮らした間は、まるで姉妹のように感じていましたね。
他にも上司で優しい人が頑張ってる私たちを飲みに連れて行ってくれたり、
交通事故にあった時は、ケーキを差入れてくれたり、
暇つぶしに読む小説などをもってきてくれました。

もちろん、いいことばかりではありませんでした。
怖いケンカばかりする配達仲間のおじさんに絡まれたりということもありました。
交通事故にあって、ひき逃げされるというような体験もありました。
でも、イヤな体験もあるからこそ、逆にどれくらい他の親切な人たちとの出会いや、
救いの手を差し伸べてくれる人たちが貴重で、
思わぬ好意が嬉しいものかを学べたのではないかと思います。

Sさんも高校時代にステキな友人たちとめぐりあえたのでしたね。
たぶん、それは過去の傷みがあったからこそ、
気のあう友達の素晴らしさに気づけたところもあるのではないでしょうか?
もし、その体験がなかったら、そんな仲間たちの友情も、
それほどの貴重だとは思えないとか、
大切に感じることができなかったかもしれませんよ。

私も34歳まで生きてきましたが、
世の中には、自分が尊敬できる好きな人はたくさんいますが、
同時に自分が尊敬できない嫌いな人もたくさんいることを知りました。
いい友達もステキなパートナーもそんなに簡単にめぐり合えたり、
どこでも転がってるということもないことを知りました。
だからこそ、そんな気のあう人、ステキな仲間を見つけたら、
その愛を大事に大事に育てていく、
そんな人たちとこの世でめぐりあえた奇跡を
感謝する必要があると思うのです。
そして、もう一つ大事なことは、気の合わない人とは、
自分にとって大切なものがなんであるかを教えにきてくれた、
やはり貴重なメッセンジャーなんですね。
だから、そういう意味でも気の合わない嫌いな人も、やっぱり大切な人なんです。
光があるから影があり、影があるから光がある。
どちらもかけることはできない存在なのです。

今、Sさんは、家族から離れて、新しい世界に旅立ちますが、
本当につながっている家族はいつも心の中ではしっかり結ばれているものです。
それは距離が離れてみて初めて感じることができます。
ずっと一緒にいると、それがわからないこともあるんですよね。
今回のことは、Sさんがまた一つステージの高い愛や信頼を学べるよう
神様が与えてくれた課題なのではないでしょうか。
また、家族と距離が離れた分だけ、今度はあなたの新しい仲間や、
パートナーとの距離が近づいたということでもあるんですよね。
そんなに数は多くないかもしれません。
でも、それだけかけがえのない存在だということではないでしょうか。
そんなにそこらに良いパートナーにゴロゴロ転がっているものなら、
貴重に感じられない分、喜びも少ないし、大事にできないかもしれませんよ(^^)

Sさんの新しい出発を応援しています!!
あなたの前途が幸せで満たされますように・・・。
しんどい時、何かに迷った時、はげましが欲しい時、
どんな時でも、頼る先の一つとして私カウンセラーも使ってくださいね(^^)
いつでも、あなたのお電話をお待ちしております♪

ご相談、ありがとうございました。

 

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