あなたが人々に愛される価値があるかどうかは、あなたがどれだけ人を愛しているかにかかっています。
こんにちは 平です。
パートナーの態度や行為によって、いやな気分になったり、失望したりすることがありますよね。しかし、心の法則によると、それは真実ではないのです。
なぜなら、パートナーの態度が悪かったり、攻撃的であったりしたとしても、あなたの心が安定し、愛にあふれていたとしたら、なにかいつもと違うことに気づくことができます。
そして、自分の助けを求めているのだと見抜き、「どうしたの? きょうはヘンよ」などと声をかけることもできるわけです。
しかし、あなたがつねにパートナーに依存しているのだとしたら、「本来、私を愛すべき人が、愛をくれるどころか、ひどいことを言って私を傷つけた」ということになります。
パートナーシップというものは、必ず二人の感情が共鳴し、その感情を共有することで成り立っていきます。
ですから、あなたのパートナーがネガティブな感情を少々ぶつけてきたとしても、あなたが大きな愛で返してあげることができれば、パートナーの中にある愛がそれに共鳴します。
そして、二人の関係を愛に戻すことができるのです。
一方、ケンカ状態になってしまう大きな原因の一つは、おたがいに依存的になっていることといえます。そんなときは、パートナーのネガティブな感情にも、愛で返すことはできません。
たとえば、「おまえがそんな態度だから、おれは愛を選べない」というご主人と、「あなたがそんな態度だから、私はあなたを愛せなくなったのよ」という奥さま。よく聞く話でしょ?
こうした関係はすべての対人関係にあてはまります。たとえば、会社で「課長、しっかりしてくださいよ」と思ったとしたら、あなたは課長に依存した立場といえそうです。
もしも、あなたが課長をサポートし、課長がいい状態をつくることができたとしたら、それは課全体の利益になるはずです。
しかし、課長が援助を必要としているとあなたが気づきながらも、「それは課長の仕事だから」と無視し続けていたとしたら、それは課全体の不利益にもなりかねないことでしょう。
日ごろからあなたにサポートされていたとしたら、課長は次期課長にはあなたを推薦しようとも思うでしょうね。
そして、あなたは課長になる前から課長の仕事をしているわけですから、実際に課長になったときは、その仕事をラクラクこなすことができるかもしれません。
対人関係において、腹を立てたり、怒りを感じたりするとき、私たちは必ず相手に「こうすべきだ」、「ああすべきだ」という“期待”をもっています。
期待を言い換えると、「自分の中に愛の欠けた部分があって、相手になにかをしてもらわないと、そこが埋まらないという感覚」ともいえます。
もちろん、あなたが愛のリーダーシップをとることができれば、つまり、より大きな愛を選択することができれば、そのような期待をもつことはなくなります。
が、一人でなんとかしようとするのはなかなか難しいものですから、あなたを援助してくれる人々、つまり、あなたを愛してくれる人々が必要となるのですね。
そして、あなたが人々に愛される価値があるかどうかは、あなたがどれだけ人を愛しているかにかかっています。
人は、「自分が愛しているものには、自分も愛されるだろう」と感じ、反対に「自分が愛を止めている相手からは、自分も同じように愛されないだろう」と感じます。
かつ、人は「いつも愛してもらえるならば私からも愛するけど、愛してもらっていないのに、なんで私から先に愛さなきゃいけないの?」とか「なんで、私ばかりが愛してあげなければいけないの?」などと思うものです。
そして、あなたが愛を止めてしまったが最後、「私は相手から愛してもらえないのではないか。だって、私が愛していないから‥‥」と思ってしまったりするものです。
愛のリーダーシップをとるとは、“大きな愛”になることです。
まわりの人の心の中にある愛を共鳴させるような存在になれたとしたら、あなたは永遠にみんなから愛される人になるはずです。
では、来週の『恋愛心理学』もお楽しみに!!