自分を表現するということは、あなたの心が喜ぶようなことを自分にさせてあげること
こんにちは 平です。
人は成長し、人を好きになるような年ごろになると、女性であれば、お化粧やファッションへの関心が高くなりますし、男性であれば、いかに成功し、お金持ちになるかということばかり考えるようになったりします。
これを心理学的に見ると、「自分のイケていない部分を、なにかによって隠そうとしている」ということもできます。
うちの娘あたりは、かわいそうに、私に似て顔がデカいのですが、ヘアスタイルで上手に小顔になるようがんばっています。
女性のみなさんが寄せて上げたり、矯正下着を着けたり、ハイヒールを履いたりするのも、自分の悪いなにかを隠したいという心のどこかにある思いによるものかもしれません。
しかし、心理学的にいえば、悪いところをどれだけ隠したり、矯正したりしたとしても、モテるようになるわけではないようなのです。
モテるためには、なにかを隠そうとすることではなく、自分のオリジナル、つまり、自分ならではの個性をいかに上手に表現するかということのほうがずっと大事といえそうです。
お化粧やファッションにしても、自分の悪いところを隠したり矯正したりするのではなく、自分をより個性的に表現する手段として使うとその効果が高まるようなのです。
私たちがだれかを愛するときは、その人の中にある素晴らしいものに惹きつけられるわけですが、その魅力ある光はその人のマイナス部分を隠すといわれます。
昔、ある女性は、女グセが悪いけれど、すごくカッコいい男性とつきあっていました。
苦労が多いのに、なぜ、彼とつきあうのかと聞いたところ、彼女はこう答えました。
「だって、彼のかっこいい顔を見ているだけで、ぜんぶ許せちゃうんだもん」。
つけるクスリはないと思いませんか?
彼女にとっては、彼の素晴らしいイケメンぶりが、ほかのすべての問題を消してしまうようなのです。
信じられないかもしれませんが、あなたにもこれぐらい素敵な魅力があるのです。
あなた自身はそのことを魅力とは考えられないかもしれません。しかし、あなたを好きになる人には、あなたの中にある“自分にない要素”がものすごく光り輝いて見えているのです。
ですから、魅力的なあなたであるために必要なことは、自分を隠すことではなく表現することです。
自分を表現する?
そう、自分を表現するということは、つまり、あなたの心が喜ぶようなことを自分にさせてあげることです。
好きな人や好きなことについて考えているときは、とても気分がよいものですよね。
そして、喜びの中にいるとき、人は笑顔になり、素敵な魅力をふりまきます。
さて、あなたはだれが好きで、なにをしているときがいちばん楽しいのでしょうか。
人それぞれ、好きな人や好きなことは違うものですが、それは理論的なものではなく、一人ひとりの感情や感覚が決めています。好きな人、好きなことはその人の個性も表すわけです。
ところが、自分の好みについて、あなた自身があまりいいものではないなどと判断してしまうと、それを隠さなければならなくなります。すると、あなたは没個性の人となり、みんなの中にうずもれてしまいます。
じつは日本人の多くがこのパターンにはまっています。「みんなと一緒」だと安心かもしれませんが、それはあなたはまったく目立たない存在となる理由でもあるのですね。
では、来週の『恋愛心理学』もお楽しみに!!