自分が作るプレッシャーからの解放(2)~完ぺき主義がプレッシャーを作る~

完ぺき主義はプレッシャーを作る要因になります。

ミスせず、完ぺきにやろうという心理が高まれば高まるほどプレッシャーは作られやすくなります。
完ぺきにやろう!それは完ぺきなものはない世の中に挑んでいくようなことです。
完ぺき主義を手放してプレッシャーから解放されませんか?

●完ぺき主義とは?

完ぺき主義の傾向があると心にプレッシャーを作りやすくなるようです。

完ぺき主義とは、なにかに関して完ぺきにやりたい、完ぺきにできなければ意味がないと思ってしまったりする心理です。

完ぺき主義の方は、“ある程度”というのが苦手だったりします。

例えば、部屋があまり奇麗でない状況があるとします。
完ぺき主義の方は「でかけるまでに15分、20分ほどあるので、軽く掃除してから出かけようかな~」という気分にはなりにくいんです。

ある程度きれいにしようというのではなく、やる時は完ぺきにやりたいほうなんですね。それこそ窓枠サッシのほこりまできっちり ふき取るいきおいで(笑)

それくらい、するなら完ぺきにやりたいし、完ぺきにできないようなら手をつけたくないんですね。

ですので完ぺき主義さんのお家はとってもきれいか、ちらかっているか、両極端だったりします。
(^_^)

家計簿などの、何かの記録をノートにつけることもきっちりと(完ぺきに)やりたいほうで、きっちりと記録をとっていくタイプです。
データ管理なんかに、すばらしい才能を発揮したりします。

しかし、レシートを無くすなどの何かの要因で、きっちりと記録をとれなくなってしまったことがあったとします。

するとその記録のノートは完ぺきに記録をとれているノートではなくなってしまいますよね。

その時の記録はわからなくとも、ほとんどの記録はわかるし、だいたいの流れはわかるので今後も使える記録のノートなのですが完ぺきな記録ではなくなってしまいますよね。

すると完ぺきでなくなったということで、記録をとっていくことのモチベーションを落としてしまったりするんです。

完ぺき主義の心理が強い人なんかになると、やる気を無くして、記録を取ることを自体を辞めてしまうこともあります。完ぺきにできなかったので意味がなくなってしまうんですね。

●完ぺき主義はプレッシャーを作る

完ぺきにやっていきたい、完ぺきにできなければ意味がないと思うということは、何かをしていくにあたりミスなく完ぺきにしていこう、やるなら完ぺきにやらなくっちゃという思いを作るのでプレッシャーを作りやすくなります。

ミスなく絶対に完ぺきにする、すべてに関して完ぺきにしていくって難しいことだと思いません?

難しい、とういうか不可能と言っていいかもしれません。

ミスなく、毎日完ぺきなコンディションで完ぺきに何かを成し遂げていける人っていないんじゃないでしょうか?

人はミスをするし、調子の良い時や悪い時があるものです。

使っている機械が壊れることもあれば、交通機関のトラブルにあい完ぺきに対応ができないこともあります。

かかりたくはないインフルエンザにかかって高熱を出してダウンして休みをとり、完ぺきなスケジュールに狂いが生じることもあります。

世の中に絶対に完ぺきにできることってないのかもしれません。

そんな世の中に、ミスなく完ぺきにしていこう、やるなら完ぺきにしていこうと挑んでいくわけですから、完ぺき主義になるとプレッシャーができやすくなるんですね。

完ぺき主義がプレッシャーを作っている人は、プレッシャーを作りにくくしていこうとするために完ぺき主義を手放していくことがテーマになります。

自分の不完全さを許し、受けいれていこうと思ってみるんですね。

一回でうまくそう思えなくてもOKです。
むずかしいものだと思うんですよね。
(完ぺき主義の方はこれも完ぺきにしたくなるんですね (o^-^o)一回でうまくやるのは難しいものだと思うのです)

うまくできなくとも何度も思い続けてみることで、徐々に完ぺき主義を手放せていきますから。

>>>『自分が作るプレッシャーからの解放(3)~ベター、ベストを目指そう~』につづく

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。