諦めの気持ちから学べること ~諦めはあなたが生まれ変われるチャンス~

夢や目標に向かって頑張ることは、とても素晴らしいことですが、その努力が報われない時もありますよね。

そんな時、私達は絶望感を感じ、今までやってきたことを否定してしまったりもします。
そして疲れ果て諦めの境地に至ります。誰もが感じたくない感情でしょう。

「諦める」というと多くの方がネガティブなイメージを持っていると思いますが本当にそうなのでしょうか?
「諦め=ネガティブ」と解釈せずに、そこから何かを学んでいくと考えてみると諦めの境地から起死回生の人生を切り拓けるのかもしれません。今回はその「諦め」について考えていきたいと思います。

◎リクエストを頂きました◎
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心理学講座を、毎回楽しみに拝見しております。
何を頑張っても報われず、近頃は「諦め」を感じる様になりました。
私は「こうしたい!」という気持ちがあっても、思うように頑張れなかったり、期待しただけの状況にならず、今となっては、何をする気力さえも、なくなってきています。

「諦め」ては、自分が納得ができないと思いますし、「諦め」ないで頑張ることがいいのかもしれません。でも、逃げているのかもしれませんが、頑張ることに疲れてきています。
「諦め」という気持ちと、うまく付き合っていく方法ってあるのでしょうか?
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●「諦め」は頑張ってきた証(あかし)

目標に向かって一生懸命、頑張ることや何かを成し遂げるために努力をすることは、とても大切なことですね。

多くの方が、ご相談者の方と同じように自身の目標を達成するため・幸せになるために頑張っているのではないでしょうか?

その頑張りが報われ目標をクリアした時、私達は心から幸せな気持ちを感じられます。
「今まで頑張ってきて良かったな。やってきたことが正しかったんだな」 そんな風に自身を肯定できるでしょう。

でも、その努力が報われない時もあります。いくらやってもうまく行かない時もありますよね。

そんな時は 「もう嫌だ。どうせ私は何をしても報われないんだ」 とヤケになってしまったり、うまく行かない自分を否定し責めてしまうこともあるでしょう。誰に対してでなくとも怒りが湧いてくることもありますよね。

そして、最後に行き着く先が「疲れ果てて諦める」という状態です。

1 目標に向かって努力する
2 うまく行かないことに怒る・苛立つ
3 うまく行かない自分を責める
4 どうせ努力しても無駄だとあきらめる

諦めの境地に辿り着く迄には以上のプロセスを踏んでいくことが多いのです。

でもここで、そのプロセスを踏まえた上であなた自身を冷静に優しく振り返ってあげてほしいのです。

諦めるほど、頑張ったあなたは「今までたくさん努力をしてきた」のですよね。その頑張りは今後、あなたの力になっていくでしょう。

「諦め」 = あなたの努力の証(あかし)

あなたの勲章のひとつなんですよね。

●「諦め」は悪いことではない

多くの方は「諦めること」が悪いことだと思っているようです。でも本当に 「諦めること」 がダメなことなのでしょうか?

うまく行かなくて諦めることは不幸なことなのでしょうか?
そんなにネガティブなことなのでしょうか?

「諦め」 = ネガティブなもの・悪いこと(駄目なもの)

そのような認識を変え 「諦め」 があなたに何を教えてくれているのか?

うまく行かないと感じている時こそ、心を落ち着かせ、どのような学びが必要なのか?
考えてみることが大切なのかもしれません。

・世の中には努力をしなくても良いこと・頑張らなくて良いこともある。

もし、あなたが何かを義務的・犠牲的に頑張っているとしたら「諦め」はあなたに「もうやめても良いよ」「ギブアップも大切なんだよ」と教えてくれているのかもしれません。

・努力の仕方に工夫が必要

もし、あなたが今まで頑張ってきたのに報われなかったとしたら「今のやり方だとうまく行かないよ。もっと良いやり方があるんだよ」

「諦め」はあなたにそう教えてくれているのかもしれません。

「諦め」 = 今までのあなたの観念、考え方ややり方を手放し変える時期だと教えてくれているもの

そう考えてみるとあなたがネガティブに感じている「諦め」はあなたに幸せになるヒントを教えてくれ幸せへの近道を考えさせてくれるキッカケを作ってくれるもの。その様に肯定的に捉え「諦め」は敵ではなく、あなたの味方なのだと気付けるでしょう(^^)

●「諦め」は生まれ変わる直前の時・より良く変われるチャンスの時

よく「結果よりプロセスが大事」と言いますよね。

それでも私達は、やはり心のどこかで結果を求めてしまいます。結果が出ないと今までのことがすべて無駄だった様に感じてしまいます。

最後に少しだけ私の体験をお伝えさせていただきますね。

以前の私もいつも結果を求め努力をしていました。仕事も人間関係もいつも自分なりに頑張っていたつもりでした。でも、どこかで自分のやり方に周りの人を当てはめようとしていたと思います。

するとコントロールされるのを人は嫌がるので次第に人は離れ、物事がうまく行かなくなり、行き着いた先は 「もうどうでもいいや!」 という諦めの気持ちと孤独な世界でした。

でも、諦めたときに初めて、こんな風に思えたのです。

「もう今までのやり方をしていてはダメなんだな」 って
自分が本当に幸せになるために心から 「変わろう!」 って

すると、今までのやり方が通じないとしたら、どんなやり方があるのだろう?と新しい尺度から物事を見つめるようになったのです。

私の場合は 「周りの状況や人をコントロールすること」を諦めました(手放しました)
その代わりに 「今、自分の出来ることを精一杯やろう。結果を求めず、その日その日を大切に生きてみよう!」

そう思ったのです。

今、振り返ってみると何かを諦めた時というのは「今までのやり方を変えた時」だったのだと思います。

【新しい自分を生きるための再スタートの時】 だったんですよね。

すると不思議なことに周りの反応や結果に振り回されず、いつも穏やかな気持ちで過ごせる様になれました。

自分のやり方を諦めた結果、幸せな気持ちを感じられるようになれたのです(^^ゞ

「諦め」 はあなたに生まれ変わる時だと教えてくれているのかもしれません。そんな「諦めの気持ち」を否定的に捉えず、あなたの友達だと考えじっくりと見つめてみてくださいね。きっと明るい未来が待っているでしょう。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。 ※2020/3/1より休会中