幸せの定義は人それぞれ違います。
心理学的な見方、哲学的な見方などなどたくさんあります。今回は心を満たすという点で幸せというものを考えてみたいと思います。
競争に勝つという意識が人生の目的になってしまうと私たちは幸せを感じにくくなってしまうようです。
幸せを作っていくために競争に勝つことが人生という価値観を手放して、愛とつながりの人生を手に入れようという価値観にシフトチェンジをしてみませんか?
しかし、それにはとても勇気がいります。それは愛とつながりというものが怖い物だからなのです・・・・。
●競争に勝つ!それこそが人生?
幸せになるってどういうことでしょう?
どうやったら幸せになるんでしょう?
こう改めて考えると「幸せって何?」と思います。幸せとは何かというのは漠然としていて難しいです。
「幸せってなんだっけなんだっけポン酢醤油があることさ」(by明石家さんまさん)というCMが一昔前にありましたね(笑)
子供の頃「なんでやねん」とつっこみながらこのCMを見ていました。大人になって人によればこのCMで言っていることが幸せという方がいっぱいるということがわかりました。
家族で仲良く一緒に食卓を囲むことが夢だった人にとっては、家族がお鍋を囲んで一緒につつくことが幸せのシンボルになられていたりするんですね。
このCMって深いな?と今は思います。
幸せというのは人それぞれ定義が違うと思います。
人それぞれ定義が違うので『幸せって何?』ということの答えには、なにが正解で、何が不正解かというのはないと思います。
心理学的な切り口、哲学的な切り口、いろんな切り口がありますが、心が満たされるという点を中心にこの講座をお送りしたいと思います。
今回は、競争に勝つという人生を手放して心を満たす人生(幸せ)を手に入れるというテーマでお送りします。
昔、昔、私がカウンセラーを目指して勉強していた時代に、あるセミナーに参加しまして『なるほどな』と思う話がありました。
セミナーのトレーナーが幸せについての考え方を語っていました。
「人はアドレナリンを幸せの代わりにしていることがある」と言っていたんですね。
何かと競争をする時にアドレナリンを分泌して戦う。そして勝利を収めた時に「よっしゃー」とアドレナリンを分泌させて興奮する。
目標に向かってがむしゃらになっている時もアドレナリンを分泌させ頑張る。
その時の興奮を幸せの代わりにしている、しかし幸せはアドレナリンではなく愛とつながりの中にあるという話を語っていました。
当時、なるほどなと思ったことを覚えております。
私はカウンセリングで「会社の社長をしています。ライバルに打ち勝って社会でいわれている成功をしました。お金はたくさん持ってます。一軒家も買いました。外車も何台も持っています。でも幸せではありません」そんなお話をたくさん聞いてきました。
お金がある、マイホームがある生活、好きな車に乗れる、なのになぜ?
世間で言う成功者なのになぜ幸せではないのでしょう?
それを得る為に社会で競争し勝つことだけを人生の目的にしてしまっていると、お金があっても、マイホームがあっても、好きな車に乗っていても幸せを感じれないということがあるようです。
競争に勝つと興奮は得られますがその興奮は持続しにくく、再びこの興奮を得る為には次の競争が必要になっていきます。
この興奮を得るために絶えず戦っている人生になっていくとしたらどうでしょう?
戦い続けるってしんどいですよね?
戦い続けて勝つことに人生の意味を起きすぎていると燃え尽きていきます。
いわゆるデッドゾーンといわれる心のステージに突入していくんですね。
デットゾーンのステージに行くと他人からは成功しているように見えるのですが、本人的にはそうは思えず、燃え尽き感や、失敗感、自分は偽物のような感じ、分離、孤独、重苦しい感じなどを感じます。
どうやら私たちは競争に勝つというだけでは心が満たされにくいようです。
心が満たされるために競争に勝つ以外に必要な要素とはなにが必要なのでしょう?
・・・次回に続きます。