“だめんず”にハマってしまう心理の一つに、自己価値がとても低いことが挙げられます。それは今の環境から生まれるものもありますが、それ以上に、生育過程の影響がとても大きいんですね。
それ故に、見方を変えれば、幼少期のマインドをそのまま冷凍保存しているような状態になっていることも多いんですね。だから過去の痛みを癒していったり、自分自身の存在価値を認めていくとキラキラと美しく輝きを放ち始めるのです。
なぜ、“だめんず”にハマるの?どうしたら抜け出せるの?
さて、では、より具体的になぜ“だめんず”にハマってしまうのは、よくある3つのケースについて、それぞれ紹介していきたいと思います。
どれも少なからずつながりがありますので、「どれか一つに当てはまる」という見方はせずに、「2が比較的強く、1や3の傾向も少しあるなあ」みたいな感じで読んでいただくことをお勧めしたいです。
1)自己価値の異常な低さ。私にはそんな彼が相応しい、という心理。
カウンセリングをしていると様々な職種の方に出会います。風俗業など夜のお仕事の方もたくさんカウンセリングに来て頂いているのですが、なぜか彼女達は“だめんず”を選ぶ傾向が強いように見えるのです。
映画「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツの心理と言ってもいいでしょうか。仕事柄、罪悪感を溜め込み易いせいか、
「私みたいな女には彼が相応しいと思うの」
自分を非常に低く低く扱ってしまっています。
どれだけ愛を贈られても、受け取れないんですよね。
もちろん、そういうお仕事をしてる方でなくても、この思いを持ってる方、少なくないと思うんです?かつて、
「私、器量だって良くないし、性格も悪いし、彼みたいな人でなければきっと合わないと思うんです。」
そう言った彼女を私は「え?モデルさん?とても感性が豊かで、優しく、女性的な柔らかさに満ちてる方だなあ」と思って見てたこともあります。
なぜか、自己価値が異常に低いみたいです。
要するに「私は100点満点中、20点の女。だから、20点の男が相応しいの」と思い込んでるみたいな感じですね。
ここに至るには過去の生育過程が大きく影響しているようです。
・両親から全く褒められないばかりか、否定ばかり、ダメ出しばかりされてきた。
・周りから愛されるために、ずっといい子や優等生をしてきた。
・幼い頃からいじめや虐待に合っていて、直接的な愛をほとんど知らない。
・子ども時代の性的ないたずらなどで、自分を酷く汚いもののように扱っている。
彼女達は、私から見れば「自分では気付かないけれど、とても素晴らしい才能を持った人たち。まるで、ダイヤの原石のような輝きを秘めている人たち」なのです。
例えば、幼少の頃に辛い思いをされてきた方、早くに自立されて大人のように生きてきた方、そんな方の心の中には、純粋無垢なままのきらきらとした“子ども心”が眠っています。
それは、無邪気さや愛らしさ、創造性、しなやかな強さに、尽きることの無い情熱、何でも受け入れられる大きな包容力などのすばらしい才能の宝庫なのです。
そんな心の傷を少しずつでも癒していき、自分の中にずーっと眠り続けている才能に光を当てることができたとしたら、あなたの人生はどう変わるでしょう?
きっと、それまでの人生が決して辛いものではなく、すばらしい未来と人生へのステップだったことに気付けるはずです。
そのとき、自分自身にとって本当のベストパートナーとの出会いがきっと待っているでしょう。
もちろん、それは今、あなたの横にいる彼がパワーアップした姿である可能性もありますけれど。
>>『だめんず(ダメ男)にハマってしまう心理(3)~助けたい症候群~』につづく