恋愛カウンセリングでよく頂く「好きな人にはいつも愛してもらえないんです」というご相談。
こんな魅力的な人なのになぜ?と思い、心の中をよく見ていくと様々なケースが浮かび上がってきました。
今回はその中でも、比較的多く見られる3つのパターンについて紹介します。まず、一つ目は感情的な理由で、好きになりすぎてしまったが故に自然に振舞うことができず、自分の魅力を全然出せなくなってしまっているパターンです。
二つ目は、もともと手に届かない人を好きになってしまう偶像化の問題で、その理由として、心の中に根付く無価値感を証明するためのパターンとエディプス/エレクトラコンプレックスの敗者が作るパターンをご紹介します。
そして、三つ目として、自分が思っている自分と、本来の自分の間に大きなギャップが原因で、好きになる人と、好きになってくれる人のタイプがすれ違ってしまうケースについて言及。
今、恋がうまく行かない人はもちろん、今のパートナートーとの関係性をステップさせたいあなたにもお役に立てるかと思います。ぜひ、お楽しみ下さい。
恋愛に関するカウンセリングでは「好きな人とはうまく行かないんです」「好きな人には好きになってもらえないんです」という相談をよく頂きます。
私からすればとっても魅力的な人に見えるのになぜなんだろう?と内面を見ていくと、様々なパターンがあることが分かってきました。
今回は4回シリーズにて、それぞれのパターンと解決方法についてご紹介したいと思います。あなたの恋の、参考にしていただけましたら幸いです。
●好きになりすぎるとうまくいかない
とってもシンプルなケースとして、心の状態、感情に関するパターンを一つ、紹介したいと思います。
あなたが誰かのことを「好き」になったとしましょう。そうすると、その気持ちとほぼ同時に「お付き合いしたい」とか「嫌われたくない」という“欲求”が芽生えますよね。
好きな気持ちだけならばいいのですが、そこに欲求が芽生えるという事は、彼を失うことへの怖れや愛されない不安などが芽生えているということなんです。
怖れや不安は緊張感を生み出しますから、好きな人の前で自然に振舞うことができなくなるのです。
好きな気持ちが強くなればなるほど、付き合いたい気持ち、嫌われたくない気持ちも強くなり、それが怖れとなって襲い掛かってきます。
そうすると、その好きな人の前では自然なあなたでいられるでしょうか?
もちろん、「No」ですよね。
嫌われないように無難な態度を取るようになったり、失敗しないように慎重になって気を使い始めたり、恥ずかしくなって緊張し、言いたいことが言えなくなったり。
そうして保守的になった分だけ、好きな人の前で、自分の魅力を画してしまうことになるのです。
そうすると、たくさんある自分の魅力をアピールできなくなってしまいます。
カウンセリングの中でも、「好きになってからでは遅いんですよね。あ、いいな、気になるな、というくらいのときに距離を縮める方がいいんです。ほんとに彼のことが好きなのかな?思い違いかもしれないからもう少し様子を見よう、とか思っているうちに、好きになりすぎて、本来の自分を出せなくなるんです。」と、気になり始めた段階でアプローチをお勧めしています。
特に大人になると、仕事や周りの人間関係など、大切なものが増えていきます。つまりは失うものが増えていくんですね。そうするとなお、失敗を怖れ、緊張感が高まりやすくなります。また、過去の失敗や痛手などもその怖れに拍車をかけますから、好きな人の前でほとんど自分が出せなくなってしまいます。
(そもそも、好きにならないように努力することもあるわけで)
それではせっかくの魅力が台無しですよね。
いいな、と思ったら、積極的にアプローチを仕掛けてみましょう。
また、好きになる前から緊張してしまう、というお話も多いんですね。過去の恋愛、家族関係にその原因は求められますが、まずは、次のような提案をさせていただくことが多いです。
すなわち、よく「ボランティアでもいいので、異性のカウンセラーとお話してみるといいですよ。45分間、自分なりに話が弾んだな、という経験を積んでみると免疫ができますよ」なんて提案させていただいています。
もちろん、好きな人には好かれない理由はこれだけではありません。
次からはもう少し深いテーマをご紹介したいと思います。
「いつも」好きな人には好かれないなあ、と感じる方、ぜひ、お読みくださいね。
>>>『好きな人には愛されない(2)~手に届かない人を好きになる~』につづく