リクエストにお答えして、「最初に立てた目標や夢をあきらめかけた時の心理」 「モチベーションが下がった時、どのようにして、もう一度、上げていけばよいのか?」そのプロセスについてご紹介します。
私達は、夢や目標を見つけた時、ワクワクします。そこに向かって一歩ずつ、進んでいる時、自分自身を好きになり、認められるようになります。でも、その一方でこんなことはありませんか?
目標クリアまで、あと一歩のところで自ら台無しにしてしまったり、夢の実現間近の所で、急にモチベーションが下がってしまった、あきらめてしまった。そこには様々な恐れがあると考えられます。その恐れを見つめ、目標について再認識することの大切さをお伝えします。
◎リクエストを頂きました◎
===================================
(一部、頂いた内容を編集させていただきました)
私は、ヨガのトレーナーになりたいと考え、一念発起でトレーナーコースに通い始めました。卒業試験に向け、本来であればこの時期は大好きなヨガに励まなくていけないのですが、反対にヨガをしたいという気持ちに迷いが生じてきました。
理由は、綺麗にポーズをとれている他の人に比べ、自分の不完全なポーズや柔軟性のなさを目の当たりにして自信をなくしてしまっているからです。また、周囲の人にヨガのインストラクターの学校に通っていることを伝えているのですが、「夢・目標を実現するんだ!」と意気込んでいた入校当初に比べ、今は「周囲に伝えなければよかった」などと逃げの気持ちも出てきています。
入校を決意した初心に戻り、今は、今学んでいるスクールでのレッスンや講義にワクワクした気持ちで通いたいのですが、どんな風に気持ちを切り替えたらよいのでしょうか?
===================================
●夢や目標に向かっている時
私達は、夢や目標を見つけ、そこに向かって一歩ずつ近づいている時、自己を肯定することが出来ます。なぜなら夢や目標に近づいていっている偉大な自分を感じられるからです。未来に対してたくさんの可能性を感じ、ワクワクしてきます。
でも夢や目標を叶える過程で、足踏みをしてしまうこともあるでしょう。あんなに熱中していたのに急に熱が冷めてしまったり、やらなくてはいけないと分かっていながら、どうしてもモチベーションが上がらない。
そんな時は深層心理で恐れを感じていることが多いのです。
●没頭することへの恐れ
例えば、あなたがゲームが大好きだったとします。私も学生の頃はドラゴンクエストというゲームに、はまっていました。主人公になったつもりで、次々とタスク(任務)をクリアしていく。
それが楽しくて夢中になり時間を忘れゲームをしていました。すると他のことが手に付かなくなってしまいます。明日は大事な試験なのにゲームに夢中になり夜更かしをしてしまい散々な結果に終わった。
あなたにも、そんな経験はありませんか?
私達の中には、好きなものに没頭してしまうと他のものをおろそかにしてしまう。そんな恐れが眠っているのです。あなたがヨガのトレーナーとして大成功したら、ヨガに夢中になってしまったら...
そのことだけに意識がいってしまい、大切な家族をおろそかにしてしまうかもしれません。トレーナーとして大成功したら忙しくなりすぎて、ゆとりの時間がなくなってしまうかもしれない。
そんな思いが頭の片隅にでもあれば、没頭すること、好きなことに情熱を傾けることに、どこか罪悪感を感じてしまったり、没頭することに躊躇してしまうこともあるでしょう。そして成功の一歩手前でモチベーションを下げることで、あなた自身をコントロールしてしまいます。
没頭することへの恐れが強い人は、実は情熱的な人なのかもしれません。
●終わってしまうことへの恐れ
こんな気持ちになったことはありませんか?
あなたの大好きなドラマは全12回で完結。最初は楽しいのです。1話から2話へ、そして7話~10話とストーリーが進んでいくにつれ感情は高まり盛り上がってきます。でも11話くらいに、こんな気持ちが過ぎる(よぎる)ことはないでしょうか?
「あと1回で終わってしまうんだ」
私達は好きなことが終わってしまうことに対して敏感に反応します。楽しいデートも門限が近付き、お別れの時間が迫ってくれば、「時よ、止まれ」と思うでしょう。
夢や目標も同様に、もう少しで叶ってしまう。すると今のような情熱を、もう二度と注ぐことが出来ないかもしれない、もうこんなに充実した楽しい気持ちを感じられないのではないか?という恐れが出てきて、一度あきらめたり迷うことによって完了することを先延ばしにしたりすることもあるのです。
●終わってしまっても次のステップがやってくる
でも本当に終わってしまうのでしょうか?
あなたが当初の目標をクリアした時、夢を叶えた時、本当に終わってしまうのでしょうか?
そんなことはありません。あなたが当初の目標を叶えると次にもうひとつ上のステップの目標や課題がやってきます。今度はそれに向かって進んでいけば良いのです。
映画やドラマでも「続編」や「シリーズ2」などが放送されます。それと同様に新しいモチベーションを作っていけば良いのです。
●原点を思い出す
では、どうしたらモチベーションをもう一度上げることができるのでしょうか?
まずは原点に立ち戻ってみましょう。もう一度、夢や目標に心膨らませていた当初のあなたを思い出してみましょう。
・なぜ、私はそれを始めたのだろう?
・どうしてあんなに夢中になれたのだろう?
「最初の目的を思い出すこと」
おそらく最初は楽しんでいたのだと思います。誰かと比べたり良い・悪いなどと判断せずに、純粋に楽しんでいたのでしょう。そのワクワク感が、あなたのモチベーションを上げ何かをしてみようと決意させたのだと思います。
モチベーションがなかなか上がらない。そんな時は、今、モチベーションが上がらないことを責めるのではなく、その頃の素直な気持ちにやさしく耳を傾けてみてあげてくださいね。
●最初の目標や夢にしがみつかなくても良い
それでも、どうしてもモチベーションが上がってこない、やる気がおきないという方もいるでしょう。
そんな時は今の目標を一度、手放してみましょう。しがみつく必要はありません。人は変わっていくものです。当初、立てた目標が今のあなたの目標とは違うのかもしれません。それを嫌々しなくても良いのです。
今のあなたが、もう一度、夢や目標を選びなおすことで、心が自由になれワクワクした気持ちが蘇ってきます。今のあなたの素直な気持ちを大切にしてあげてくださいね。