感情の起伏との関わり方 ~そのままの感情を感じてみよう~

私達の中には「感情」というものが存在します。

例え普段、穏やかで心が安定して見える人の中にも感情の起伏があり心は動いているものです。更に多くの人の心の中に「幸せになることへの恐れや罪悪感」等、自分自身でも気付いていない意識や思いがあるようです。すると幸せな感情が長く続くことを信頼できなかったり幸せな気持ちでいることが怖くなってしまい自らネガティブな感情を招いてしまう要因にもなります。
今回は私達が無意識に感じている感情と上手に付き合っていく方法をお伝えさせていただきます。

◎リクエストを頂きました◎
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(一部、頂いた内容を編集させていただきました)
はじめまして、ミミズクと言います。
少し自分でもよくわからない事があるんです。
以前、ライブに行ったとき凄く楽しかったんです。

そして、そのライブが終わって次の日が仕事という時になって
ライブのパンフレットを見返した時に涙が止まらなくなりました。
自分でもなんで泣いたのか、自分の中に出てきた不安な気持ちの正体もよくわかりません。

出来れば教えて頂ければと思います。
よろしくお願いします。
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●感情の起伏

いつも幸せな気持ちで穏やかに過ごしたい。誰もがそう願っているでしょう。
でも私達の中には「感情」というものが存在し例え普段は穏やかで心が安定して見える人の中にも当然、感情の起伏があり心は動いているのです。

ある意味、感情の生き物、私達人間にとって心の浮き沈みがあるということは決して特別なことではなく当たり前のことなのかもしれませんね。

●楽しい気持ちは長くは続かないという思い

ではどうしてすごく楽しかったライブの翌日、そんなに不安な気持ちになってしまったのでしょうか?

先程、触れたように私達には感情の起伏があるわけですから「上がった後は下がる」
それは当然のことなのかもしれません。

でもあまりにもその落差が大きいとしたら...

これから説明するような気持ちが眠っている可能性もあります。

1 「楽しい気持ちは長く続かない」「ずっと幸せな気持ちではいられない」

例えば子どもの頃、友達と遊んでいたら楽しかったと思います。でも夕方になるとお別れをして家に帰らないといけない。
その別れる瞬間って寂しくなかったでしょうか?

あなたの心の中に「楽しい気持ちは長くは続かない」「楽しい気持ちの後には寂しい気持ちがやってくる」
そういう思いがあると楽しい出来事の後に感情が落ちてしまうこともあるでしょう。

2 「楽しんではいけない」

その逆で友達と遊んでいて楽しい。だからもっと一緒にいたいからと遅くまで遊んでしまい、その後、家に帰って母親に大目玉をくらってしまった(><)

その様な経験をされた方も多いでしょう。するとどこかで「楽しむのはいけないこと」「楽しいことの後には罰を受けなくてはいけない」という気持ちが植えつけられてしまったのかもしれません。

他にも父親がとても感情の起伏が激しい人で、さっきまであんなに優しかったのに急に暴れ出した。

そんな家庭で育った方なら「平穏な時間は長くは続かない」「穏やかな時間の後には必ず嵐がやってくる」という思いがあっても不思議ではありません。

そんな思いがある方は「楽しむことは悪いことではないんだ」「ずっと幸せの中にいてもいいんだ」とあなた自身に許可を与えてあげることで穏かな幸せな気持ちが長く続くようになるでしょう。

●感情のバランスをコントロールしようとする

先程も書いたように私達の心の中には「いつもいつまでも、ずっと幸せな楽しい気持ちを感じていたい」という欲求があります。
でもその状態を保つことは難しいということを過去の経験から学び、あまり期待しない様にしようと自分自身で気持ちを抑えコントロールしてしまうのです。

「いつまでも良いことが続く」と信頼できないのです(><)

どこかで楽しいことの後には「悲しいことが起こる」、「寂しい気持ちが過ぎる(よぎる)」
そう信頼していませんか?そう予想していませんか?

だからとても楽しいことがあり気分がハイになる。
でもその幸せな気持ちを長く感じているのが怖くなりバランスを取ろうとして自らテンションを下げてしまうのです。

そんな時はただただ幸せを感じてみましょう!
「今、楽しい」
それは紛れもない事実です。あなたが感じている感情です。その気持ちを信頼し素直に感じてみましょう!
楽しい気持ちが冷めるのを怖がらずに、ただただ感じてみましょう!

●感情を受け入れる

冒頭でも説明したように「上がった後は下がる」
それは自然の法則です。

楽しくて気分が最骨頂に達した翌日は少なからず気持ちが落ち込むこともあるでしょう。
でもその感情を受け入れてみましょう!

4年に1度のオリンピックが終わると寂しい気持ちになります。一生懸命、応援していた人ほど閉会式を迎えるとテンションが下がるのではないでしょうか。
年に一度のお祭りが終わった後はどことなく寂しさが過ぎります。

でも来年になれば、またお祭りはやってきます。また楽しい幸せな時は、やってくるのですよね。

だから楽しい気持ちも不安な気持ちも両方受け入れてあげましょう。

寂しい思い、悲しい思い、不安な気持ち、それも含めてそのままのあなたなのです。

冬の寒い時にその寒さを認めず 「今日は暑いですね~」と言うのは不自然なことです。
寒さを認めず真冬の空の下、半袖で過ごしていたら風邪を引いてしまうでしょう。

でも「今日は寒いな~」とその寒さを認めれば「暖房でもつけようかな」「いつもより厚着して出かけようかな」等という新しい気持ちが芽生えてきます。

そのままのあなたの感情を受け入れると必ず次の感情がやってくるのです。

●感情を感じたくない・受け入れ難い時...

でも時に感じたくない感情もあるでしょう!
「不安」や「寂しさ」「孤独感」「悲しみ」など私達があまり受け入れたくない感情を誰もが持っています。

そんな時は 「私は今、不安や寂しさを受け入れたくないんだな」 とその時、感じている感情をそのまま受け入れてあげましょう!
それが「自分に優しくしてあげること」なのだと思います。

ただ「寂しさ」「悲しみ」を感じることによって人の痛みが分かり人に優しく接しようと思えたり「寂しさ」という感情が人との繋がりを、より強く感じさせてくれるでしょうし、「悲しみ」の感情があるからこそ「喜び」や「楽しみ」という感情をより深く感じられるのです。

あなたがその時その時の感情と仲良く過ごしていくことで幸せな気持ちは長続きするでしょう!
チャレンジしてみる価値はあると思います。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。 ※2020/3/1より休会中