ハードワークと聞くと、とても苦しそうで、休みも取らずにヘトヘトになりながらも、仕事を続けている人を思い浮かべますよね。
ですが、同じようにハードに仕事をしているにも関わらず、疲れている様子が伺えないばかりか、楽しそうに仕事をしている人がいます。
そういう人を見ると、信じられない気持ちがしたりするものですが、そういう人は、本当にいるのです。
ハードワークを楽しんでいるわけではなく、仕事を楽しんでいるのです。
何かを償う為、何かを補う為、何かを証明する為に働くと、ハードワークになってつかれてしまいますが、仕事を楽しむことができると、ハードに仕事をしていても、生き生きとしていますし、周りから見ても、楽しそうに見えるのです。
◎リクエストを頂きました◎
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(一部を編集させていただいています。)
楽しんでハードワークをしている人の心理について教えてください。
ハードワークと言えば、心身共に疲れ切った様子で、休みがほしいと言っているタイプの人を思い浮かべます。
しかし、私の知っている人は、「仕事が楽しい」「まだまだやりたい事がいっぱいある」と本当に楽しんでいるように感じます。
人生を楽しく感じている事は素晴らしいですが、こんなハードワークな状態でも、本当に人生を楽しいと思い、満足しているのでしょうか?
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まずハードワークについてですが、心理学的に言うハードワークとは、何かを補う為であったり、何かを償う為であったり、何かを証明する為に、休みもほとんど取らずに働き続け、その働きが補償行為であるがゆえに、何も受け取れなくて、やがては燃えて尽きてしまうような働き方を言います。
具体的に言うと
◆奥さんに優しくできない代わりに、仕事に燃えてたくさんのお給料を得ようとする。
◆自分は悪い人間だからという思いがあり、せめて働くことで償おうとする。
◆自分は役に立つ人間であると証明する為に、必死で働く。
こんな感じでしょうか。
補償行為で働くので、頑張って働いても疲れてしまうのです。
ところが、「もう少し休んだほうがいいんじゃないの?」と、周りの人が思うぐらいにハードに働いているにも関わらず、とても楽しそうで、疲れている様子が伺えない人というのがいます。
こういう人は、補償行為で働いていないのです。
何かを補う為でも、何かを償う為でも、何かを証明する為でもなく、やりたいから、好きだから働いている人達です。
一流のスポーツ選手などは、そのスポーツが大好きでやっているのです。
ですから、普通の人間から見れば、そんなハードな事していたら、疲れてしまうよと思うような練習も、続けられるのです。
それは、そのスポーツが好きだからです。
好きなことをしていると、楽しいですよね。
楽しい事をしているので、他に楽しみを見つける必要がないのです。
だって、仕事自体が楽しいですからね。
とは言っても、人間ですから身体は疲れてきます。
補償行為でハードワークをしてしまっている人は、なかなか自分の身体を休めるということに許可が出せません。
なぜなら、身体を休めるということは、ハードワークをやめるということです。
それはつまり、補償行為をやめるということになるからです。
補償行為をやめると、今まで感じないようにしていた「自分はダメな人間だ」「自分は悪い人間だ」「自分は役立たずだ」という感情を、もろに感じてしまうことになるからです。
その結果、身体を壊してしまうということに発展してしまうこともあるのですが、仕事を楽しんでしている人は、身体が疲れたときには、自分の身体を休めることにも、簡単に許可が出せます。
なぜなら、身体を休めないと楽しい仕事ができなくなるからです。
やりたくないことを、やらなければいけないとき、身体が動かない、身体が重いことってあると思います。
でも、こういうときは、眠っていても、じっとしていても、「やらなければ」と思っているので、実は眠っていても休めていなかったりするのです。
でも、楽しい事をするときは、身体が動かないとか、身体が重いなんてことはありませんよね。
「やらなければ」ではなく、「楽しい」ですから、休む時は、ゆったりと深く休むことができるのです。
焦りがありませんからね。
結果、普通に眠るだけで、疲れが取れているという状態になります。
リクエスト文にあるような人は、ハードーワークを楽しんでいるのではなく、仕事を楽しんでいる人なのです。
ですから、そんなに休みもなく働いて本当に楽しいのだろうか?と周りの人が思ったとしても、本人は、楽しい事をしているので、本当に楽しいのです。
楽しんで仕事をしている人というのは、補償行為で仕事をしていません。
それは、罪悪感や無価値感が、あまりないからでしょう。
補ったり、償ったりする必要がないので、周りの人を幸せにすることに喜びを感じたり、自分が楽しんだり、幸せを感じたりする余裕があるのです。
もちろん、今はハードワークで疲れてしまっている人も、自分の中にある罪悪感や無価値感などを、癒していけば、楽しんで仕事をする人になることは可能です。