恋愛の初期は自分との違いが魅力にうつっていたのが、時間がたつのにしたがい今度はそれが不満の種となってきます。
自分との考え方の違い、やり方の違いを批判的にとらえ、できたら自分の考えかた、やり方で二人の関係をやっていきたい気持ちが強まります。
ケンカが多くなるこの時期を、パワーストラグルのステージといいます。
今回はパートナーとのつきあいが少し深まりだした頃についてのお話をします。
パートナーシップの初期はお互いの違いが魅力に見えます。
つきあいが深まり時間がたってくると、この違いが不満の種になってきます。
例えば、人にとても気を遣うタイプの方が、リーダーシップがあるタイプの人を見て、
「決断力があって、俺についてこいというところが、すてき」
と感じていたのが、「ワンマンで、全然配慮がないんだから」と不満に思えてくるのです。
逆にリーダーシップがあるタイプの人が、人にとても気を遣うタイプの人を見て、
「ああいう、気遣いができる女性って素敵だな」と思っていたのが、「気を遣いすぎて、なにも決められないじゃないか」と不満に思えてきます。
そして、自分の考え方や、自分のやり方を主張したい気持ちが強くなっていきます。
その自分の考え方や、やり方で、パートナーとの関係をやっていきたい気持ちが強まる時期があります。
お互いに自分のやり方でパートナーとの関係をやっていきたいと、二人の関係の主導権を争う気持ちが強まるこの時期を、パワーストラグルのステージといいます。
このパワーストラグルのステージは、自分の考え方を主張したい気持ちが強くなりますから、相手の考え方を批判的な目で見てしまったりするんです。
「君の考え方は、ちょっと甘いんじゃない」「あなたの考え方は、自分を中心に考え過ぎじゃない」というように、私の考え方のほうが正しくて、あなたの考え方は間違っている、だから私の考え方で二人の関係をやっていきましょうよという気持ちがでやすくなるんです。
恋愛の初期では受け入れられていたんですが、パワーストラグルのステージでは受け入れられなくなるんですね。
当然、ケンカもでてきます。
パートナーと私の考え方のほうが正しくて、あなたの考え方はまちがっているんじゃないの!という争いをして、私の考えかたのほうが良かったから、私のやり方で二人の関係を進めることができたとします。
すると私の考えが正しいしと証明できたし、私のやり方で二人の関係を進めれるので気分がいいんですね。
気分がいいのですが、これには落とし穴があるのです。