二人の違いは魅力と不満のもと(3)~自分のやり方を追い求める時の落とし穴~

パートナーシップで、自分の考え方の違い、やり方の違いが不満を抱き、できれば自分の考え方の違い、やり方で二人の関係を進行していきたいと思う気持ちが強くなる時期をパワーストラグルのステージといいます。

パワーストラグルでは、どちらの考えや、やり方が正しいのかを争うのですが、これには落とし穴があるのです。

今回はパートナーとのつきあいが少し深まりだした頃にでてくるパワーストラグルのステージの罠についてのお話です。

パワーストラグルのステージでは、パートナーと私の考え方や、やり方が正しくて、あなたの考え方ややり方は間違っているという正しさの争いをすることがでてきます。

そして、この争いに見事勝利を収め、あなたの正しさを証明することができ、主導権を握ることができたとします。

と、勝利を収めたほうは気分がいいんですね。

しかし、これには罠があり、勝利を収めたということは、敗北をしたほうがでるといことなんです。

そして、「ほらね、やっぱり私のやり方のほうがいいでしょ」と思っているときは、敗北したほうが、悔しい思いをしているとか、惨めな気持ちになっているのかに、あまり気が回らないんですが、敗北したほうは、そういう気持ちをいだきます。

ようは、負けた方は気分がよくないんです。

すると、『今度、ケンカになった時に、きみは僕のこと無駄遣いするというけど、君も着もしない服を買ったりしてるじゃないかと言ってやるぞ』と揚げ足を取る準備をし始めたりします。

リベンジを狙われるわけですね。

このように正しさの争いが激化していき、抗争が繰り広げられるわけですが、この争いに勝って手にはいるのは正しさなんですよね。

正しさであって、幸せではないんです。

勝ち続けるとと、負けたほうは気分が良くないですから、勝ったほうに良い気持ちをいだかないんですね。

「むかつくわ」と思ったり、「自分勝手だ」と思ったり、「腹立つな」とか思ったりするんです。

つまり、正しさを追い求めすぎると、幸せが逃げてしまうんですね。
勝っていると気分がいいので、それに気づけないという罠があるんです。

そして、更に落とし穴があるのです。

>>>『二人の違いは魅力と不満のもと(4)~二人は幸せに向かうチームメイト~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

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若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。