問題を解決するには、「何が問題なのか?」という問題の本質が見えないと、なかなか解決に至りません。
また、問題を解決する方法がわかったからといって、すぐにその問題が解決するわけでもありません。
そうした問題の特質や本質を知ることが、問題の解決に役立ちます。
問題を解決していくには、「何が問題になっているのか?」という問題の本質について知ることが役に立ちます。
例えば、「人の目が気になって仕方がない」という問題があったとします。
理屈でいうと、人の目が気になることが問題であり、人の目が気にならなくなれば問題は解決します。
でも、この問題を抱えている人に、「気にし過ぎだよ」「気にしなければいいんだよ」と言っても問題は解決しません。
言っていることは間違っていないのですが、問題の本質を突いていないので、解決につながらないのです。
この問題を抱えている人にとって、自分が人の目を気にし過ぎていることや、気にしなければいいことは、とっくの昔にわかっていることなんですよね。
気にし過ぎだというのはわかっていても気にしてしまい、気にしないようにしようと思ってもできないどころか余計に気になってしまったりするから、悩んでいるんですよね。
「わかっているけどできない」
頭では理解していても、心がついてこないのです。
「理屈」や、頭で「理解していること」だけでは、問題は解決しないのです。
問題の本質に少し近づいてきました。
なかなか思うようについてこない「心」、そしてその「心」が感じる「感情」というのが、問題の本質と密接に関係しているのです。
では、その問題の本質とは?
あらゆる種類の問題の本質は、大きく分けると、
・感じたくない感情を感じなければならない
・感じたい感情を感じられない
の2つに集約されます。
先程の例をこれにあてはめてみると、
・「人にどう思われているんだろう?」と不安を感じたり、不自由な感じや窮屈さを感じなければならない
・人の目が気にならなくなることで感じる安心感や自由さや開放感が感じられない
というのが、本質の部分になります。
少し極端かもしれませんが、人の目が気になることが変わらなかったとしても、それが気になった時に不安や窮屈さといったネガティブな感情を感じなければ、それはもう問題ではなくなるのです。
問題を解決するための手段や方法ではなく、問題の本質である「感情」に目を向けることで、その問題を解決するスピードはアップします。
もし今あなたが問題を抱えているとしたら、自分にこんな質問をしてみてください。
「私はこの問題を通して、どんな感情を感じたがっているんだろう?」