私たちの振る舞いに影響を与えている力の一つは、感情というものです。
感情は私たちのふるまいに影響を与えています。人間関係、恋愛、トラブル、経済といろんなものに感情というものが、関わっています。それほど感情というものは私たちに大きな影響を与えているのです。
私たちは、どうやら自分のことを全てを意識し、把握して、考えて、選択して行動しているわけではなさそうです。
そうであれば、うっかり口を滑らせたということはないでしょうし、「こうしていこう」と決めたことを、感情に流されず、誘惑にも負けずやり通せるでしょう。
どうやら自分の考え方や、振る舞いに、自分が意識し、コントロールしていること以外の力が影響を与えているようです。
その力の一つは感情(情動や気持ち)と呼ばれるものです。
感情には2種類あります。
自分で意識できている感情と、意識していない感情です。
意識していない感情は、潜在意識下に潜っているので、認識していないんです。
感情の力というのは、すごいものです。
世を見回してみると、トラブルなんかの多くは、感情が作っているものが多いことがわかりますし、経済なんかにも感情が関わっていることがわかります。
例えば、理論的に恋に落ちる人っていませんよね。恋は感情でするものです。
「この人と一緒にいたい」というのも感情であれば、「仕事優先で私のことなんかどうでもいいんでしょう(怒)」というのも感情です。
それが告白とい行動を引き起こしたり、ケンカというものを作ったりします。
でも、ケンカしたい人っていないんです。頭では仲良くしていたいと思っているんです。しかし感情がケンカに突き動かしてしまうんですよね。
男女関係のケンカで例えをだしましたか、職場での関係、友達との関係でもそうです。
ケンカ以外のシチュエーションでもそうです。
例えば、仕事を辞めたいと思われている人は、職場で感じる感情が嫌でやめたいという人が非常に多いんです。感情が私たちを動かしていることって多いんです。
ということは、この感情と上手くつきあえると、うまくいくことが増えると思いませんか?
感情を理性でコントロールすることができる時もあるのですが、できない時もあります。
ある程度の大きさの感情は、理性を使って、押さえつけることができます。
しかし、大きな感情は難しいです。
例えば、とても、しんどい状況があったとします。しんどい、疲れた、諦めとという気持ちがでてくるんです。そんな気持ちがいっぱいでてくるんです。
そんな時に「しんどいなんて思っちゃいけない」と理性を使って、その気持ちを抑え込もうとしても、上手くいかないんです。このように、いっぱいでてくる気持ちを押さえつけようとするのは難しいんですよね。
次回は、どうやったら、この浮上してくる感情の力を上手くコントロールできるのかをお送りします。
>>>『私たちに働きかける心の力とは?(3)~支配せず隙間をつくるべし~』へ続く