雨や風などの自然を完全に支配しようとするのは難しいようなもので、感情も完全に支配しようとするのは難しいです。
感情を押さえつけてコントロールしようという支配という形式より、感情と上手くつき合う意識がよいでしょう。その付き合い方とは?をお送りします。
浮上してくる感情の力をコントロールするコツは、支配しようとせず、上手くつきあおうとすることと言えるかもしれません。
雨や風などの自然を完全に支配しようとするのは難しいようなもので、感情も完全に支配しようとするのは難しいんですね。
時には晴れるし、時には雨が降るし、風も吹く、台風だってきます。
それを受け入れて、どう付き合うかなんです。
無理をするとしっぺ返しを食らうこともあります。
感情だって同じです。楽しいときもあれば、悲しい、寂しいというような感情が湧いてくる時だってあります。湧いてくるものだと受け入れて、どう付き合うかが大切なんです。
浮上してくる感情を押し込めて、つらいと思っていないことにしよう、寂しくなんてないことにしようというのは、お風呂に入った時に洗面器を裏替えして、空気を洗面器の中にいれてお風呂の中に沈めこむようなものなのです。
洗面器が小さいと割と楽に押さえ込めるんですが、洗面器が大きく中に入っている空気も大きければ、押さえ込むのに一苦労します。ものすごい大きいタライののような入れ物にはいってる空気の量だと、もう押さえ込むのはむりでしょう。
押さえ込もうとするのにも、ものすごいエネルギーを消費してしまいますね。疲れてしまいます。
そして押さえ込めない分は、なんらかの拍子に、浮上してきてしまうのです。
この何らかの拍子というのは、コントロールできないんです。
だとしたら、何らかの拍子に大きな力が浮上してこないように、安全な場所で解放しておいたほうが、浮上しようとする感情のエネルギーの量は小さくなるので安全です。
例えば、信頼できる人に自分の気持ちを話して感情を解放しておくと、浮上してこようとする感情のエネルギーの力が少なくなり、出てはいけない時に浮上してくるリスクが減ります。
チリもつもれば山となるという言葉がありますが、小さなものでも溜込んでいけば、大きなエネルギーとなります。
例えば、5年間パートナーへの不満を溜め続けた結果、怒りという感情が暴走してお別れしたという例もあります。暴走する前に小出しにしておいたほうがいいんですね。
押え込むばかりでなく、解放することもしておくと、浮上してくるエネルギーを小さくなり、「今はぐっとこらえよう」というふうに、時と場合を選んで感情をコントロールをしやすくなります。
カウンセリングで感情を解放していくことを一つの目的とすることが多いのですが、これも安全な場所で感情を解放することで、より上手く感情とつきあえるようにという効果があります。
感情は抑え込むばかりでは、コントロールが難しくなります。
制御不能に陥ることもあります!適度に、解放することで、感情とつきあいやすくなるわけです。
一人で頑張りすぎないで、感情を解放する隙間を作ってあげてくださいね。
>>>『私たちに働きかける心の力とは?(4)~イメージの力と書き換える~』へ続く