パートナーシップは世界への貢献です。
≪愛≫≪対等さ≫をリアルに、そしてパワフルに学ぶのにこれほどの教材はないでしょう。
パートナーシップを学ぶのは、何も夫婦だけではありません。男女間だけでなく、仕事の相棒や、友達、同性同士、それに自分と神との関係でも構いません。一つになる体験、一体感と平和への最短ツールなのです。
パートナーシップが進むと、共感能力やヒーリング能力も高まります。
パートナーシップは私たちが生まれ変わる機会を与えてくれるのです。
今、問題があって、絶望的な状態の中にこそ、次のレベルのパートナーシップへの扉が招いている時なのです。
相手の態度を見てすべてを諦めてしまう前にすべきことは、自分自身の意識を探ることです。
今回は、浮気問題により夫婦の絆が見えなくなってしまったリクエストから、潜在意識を探るエクササイズと、真実の感情を通してパートナーと新しいレベルで繋がってゆくお話です。
◎リクエストを頂きました◎
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夫婦関係のことでリクエストします。夫が不倫したのをきっかけに 夫婦の関係が最悪になりました。夫は最初罪悪感から私に優しく接していましたが、だんだん逆ギレ状態になり私につらく当たるようになりました。今では私を敵視するようになり、触れ合うことが全くできなくなりました。関係はわるくなるばかりで 話さえできないので触れ合うきっかけがありません。こんな状態をどうして打開していけばいいのでしょうか。かれこれ3年がたちます。
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リクエストをありがとうございました。
山あり谷ありの人生を共に越えてゆく夫婦は≪二個一≫であるという考え方があります。
これは夫婦関係だけでなく、仕事の相棒としてパートナーシップを組んでいる関係にも適用できます。
二人の間に起きる出来事は、≪共同で創っている≫という考え方です。
パートナーシップという共同体を運営してゆくためには、≪二個一≫という心構えと覚悟が要るということです。
ここにリクエストをくださる方、カウンセリングに来てくださる方というのは、とても意欲的です。
痛みの中に浸りこんでいる自分に満足している方は一人もいません。
苦悩から抜け出す道を見つけること。そのために頑張ってきてくださいます。
≪自分の痛みを、何か別のものへと変容させること≫
ここにチャレンジがあるからこそ、来てくださるのです。
まず認めていただきたいのは、ご自身の中にある変容への≪意欲≫≪勇気≫そして≪愛≫です。
●浮気をされた側の人の意識下にあったもの
まずは課題に向き合い、しっかり取り組むための下準備として、自分の潜在意識を探ることが必要になります。
次のような質問をしてみましょう。
≪もう一人の自分≫に尋ねるようなつもりでやってくださいね。
直感的に浮かんだ答えをメモしてみましょう。
「相手に浮気をされることで、どんないいことがあると(こっそり)思っていたの?」
答えの代表例には、次のようなものがありました。
「パートナーが浮気をすれば、私は自立することができる(好きなようにやれる)」
「パートナーが浮気をすれば、自分の不誠実さを隠すことができる」
「パートナーが浮気をすれば、遠慮なく気ままな生活を送れる」
「パートナーが浮気をすれば、正しいのは私ということになる」
自分の意識を探ってみると、嫌な感じもするかもしれませんが、心を解き放ってみると、ちょっと自分のことを笑えるかもしれません。「私ったら、こんなこと思っていたの・・笑」というふうに。ゲーム感覚でできたらベストです。
この作業の目的は、被害者意識と加害者意識を超越し、そのどちらでもない≪無害者≫としての自己を体験するためです。
●私は何に絶望しているのだろう?~判断を手放してみよう~
きっとこうにちがいない。という判断の下には、諦めと絶望があります。
「きっと私はわかってもらえない」
「きっと私は愛されない」
「きっと私の幸せは続かない」
浮気なんかをされてしまうと、「ほうら、やっぱり・・」という感覚になりがちです。
絶望した方が、いくぶん、ラクなのです。
絶望は心の痛みを一時的にしか止めてくれない麻酔のようなものなのですが・・。
リクエストの文面をお借りして、判断についてお話しましょう。
※御依頼者は、文字で状況を伝える都合上、この書き方を選ばれたのかもしれません。御依頼者が実際にご主人をこのように判断なさっていたのかどうかは、わかりません。
>夫は最初罪悪感から私に優しく接していました
ご主人は浮気をしたのですから、当然罪悪感でいっぱいだったのでしょう。
でも、本当に罪悪感「だけ」で優しくしていたのでしょうか・・?
ご主人の愛もそこにはなかったと言い切れるでしょうか?
ただ、判断・絶望する方が一時的に楽なんですね。裏切ったご主人の愛を認めて受け取ってあげるなんてことはものすごく辛くなりますから・・。
「愛してくれている、愛されている、私もあなたを愛しているのに、どうしてこんなことになってしまったのー!!」と悲しみがどんどん深くなりますから・・。
でも、自分の本当の感情を見ずに相手に近づくことはできないのです。
●パートナーシップが世の中を変えてゆく
このレベルの深い悲しみを受け入れるには、純真さと成熟さが必要です。
このどうしようもない感情を感じながらも相手に向かっていくことができたとき、ご主人を抱いて罪と一緒に泣いてあげることができるでしょう。
そのような変性意識においては、相手と自分という区別がなくなるのです。
ふたりは一つになります。
この一体感の感覚は、関係性が危機に瀕しているその時こそ、入口が近いのです。
パートナーシップが一体感、いわば天の愛を体験するレベルになると、この種の悲しみを宿しているすべての人たちに二人で手を差し伸べることができます。
これは深部から世の中を変えてゆくことのできる、たいへん貴重なリーダーシップです。
【私】という繭(まゆ)から、現れ出でること。
私たちは、いつだって、パートナーから、誰かから、【そこ】から出てくるよう、呼ばれているのです。
パートナーシップの追求を続けましょう。
長い闇を突破し、パートナーシップの恩恵を体験したときの喜びはたとえようもありません!
あなたがまた新しく誕生するのを待っている人がいるのです。