恋愛の初めは今一緒にいることの喜びに意識が向いていたり、ずっと一緒にいることを望んだりするところからスタートしていきます。
しかし時には、別れることになることもあります。今回は、この恋愛での別れにスポットライトを当てていきます。
別れを告げられたほうは気持ちをどう持っていったらいいのかなど、別れを告げられた側の内容が今まで多かったと思いますが、今回は別れを告げる側の心理についてや、そのサポートについても焦点を当てています。
お別れは痛みを伴うことが多いため、ネガティブなイメージに捉えられがちですが、幸せになる手段というポジティブな側面もあります。そんな別れに関してと、そして次のステップの為のサポートについての心理学講座です。
●別れ●
お別れを前提に付き合い出すカップルはほとんどなく、今一緒にいることに意識が集中したり、ずっと連れ合っていたいという思いを抱きながらお付き合いがスタートするかと思います。
しかし、時にはお別れをすることもあります。
長い葛藤の末、パートナーを手放すことにしたお話を聞かせていただくことがあります。
●幸せへの選択として●
今回は、“お別れをする”選択をされる立場のほうにフォーカスしたいと思います。
一般的に、お別れを切り出された立場が辛いとイメージされがちですが、お別れをするほうも、多くの葛藤を抱えたり、悩み、苦しまれることも多いのです。
パートナーの浮気、三角関係、SEXレス、子供が欲しい欲しくないなどの価値観の不一致、暴力、等々“お別れをする”という選択に至る迄に多くの葛藤を抱えたり、悩み、苦しまれたりする方も多いです。
二人の関係が上手くいっていないときや、苦しみが伴う時は、ご自身が幸せであるために、またパートナーが幸せであるために、パートナーと向かい合ったり、どうしていくと良い関係になるかを考えるなどに取り組んでいくことは大切だったりします。
カウンセリングでパートナーシップに関してのご相談をいただいた時も、まずここから入っていくことが多いです。
しかし、時には、ご自身にとっての幸せを考えた時や、ご自身をこれ以上苦しませないことを考えた時に、お別れという選択肢がでてくることもあります。
例えば、結婚に関しての問題でパートナーが、「結婚する気はないし、結婚しても子供は欲しくない、今のままでいいじゃないか」と言い続けて何年も立ったとしましょう。でも、もう片方は結婚もしたいし、子供もいる幸せが欲しいとしたら、“お別れをする”という選択をすることによって、結婚や、子供といった幸せを手にするチャンスが広がりますね。
お別れも、また幸せになる為の手段なんですよね。
また別例を出すと、パートナーが浮気を浮気やめるように取り組んできたとします。
コミュニケーションを取ったり、浮気をやめたくなるような私に変わろう自分を変えることに取り組んできたりです。
しかし、状況が変わらず苦しみ続けた時に、『この状況がいつまでもずっと続くのは私にとって幸せでない』と、別れの選択をする人もいます。
こちらも、幸せになる為の手段としてお別れというカードを切ったんですよね。
先ほどから、お別れも、また幸せになる為の手段と書いていますが、これはパートナーとの関係に問題が起きたときにお別れをすることを推奨しているわけではありません。
幸せになる手段として別れるという選択肢も持っておかれることをお薦めしたいんですね。別れるという選択肢を待っていないと精神的に追い詰められてしまうことがあるんです。
こういう選択肢も持って起きながら、問題の解決に向かいあってみられるといいと思います。
お別れは、寂しさや、悲しさなどの辛さを伴うのでネガティブなイメージに捉えられがちですが、幸せになる為の手段というポジティブな面も捉えられとくといいかもしれませんね。そうすると幸せになるためのカードが手元にまた一つ増えるでしょうから。
>>>『別れそして前に進むことへの心理学(2)~恐れからの選択を手放す~』へ続く