お別れをしたいんだけど踏ん切りが付かない、そんなご相談の中には、「本当は相手への気持ちはもう無いんだけど相手を傷つけてしまうのが恐くて一緒にいることを選んでいる。
そしてそれを隠して一緒にいることがつらい」というご相談をいただくことがあります。犠牲感も伴いがちになりとても苦しい状況です。
こういう時は、恐れから一緒にいることを選ぶのではなく、愛から一緒にいることを選び直すことがテーマになります。しかし、そう思えないときもあります。そんな時は・・・。
●別れたいけど・・・●
パートナーへ好きという気持ちを持てなくなったので、別れようと思うんだけど踏ん切りがつかないというお話をお伺いすることがあります。
決めるというのは多大なエネルギーがいることかと思いますし、難しいことだと思います。
踏ん切りが付かない理由は人様々ですが、そのなかには「相手が傷ついてしまうんじゃないかと思って別れられないんですよね」というお話をお聞きすることがあります。
そして、「でも、もうパートナーのことは好きじゃなくて一緒にいるのがしんどいんです」というお話も同時にお聞きすることがあります。
パートナーへ好きという気持ちが無くなったというのと、でも傷つけてしまうのではないかという気持ちの狭間で苦しまれているんです。これはとても苦しいと思うんです。
何年もこの状況で葛藤をされているというお話を聞くこともあります。
苦しいですよね。
●恐れからの選択を手放す●
私がこのようなご相談をいただいた時に、パートナーを好きと思う気持ちを取り戻すお手伝いをさせてもらうことがあります。
パートナーシップでは、ロマンスの時期が過ぎると、相手への慣れがでてきて付き合いだした頃のような気持ちが薄れていきます。そしていつしか何とも思わなくなってしまうことがあります。
このような場合は、つきあいだした頃のような好きという気持ちを取り戻すことによって、「好きじゃないから別れたほうがいいのかな・・」という問題を解消できることがあるからです。
このようなサポートをさせてもらうこともありますが、その一報、この状況から解放される為のお手伝いをさせてもらうこともあるんです。
別れを切り出すとパートナーを傷つけてしまうんじゃないかと思うのは、パートナーへのやさしさなんですが、同時に恐れと言った要素も一緒に抱えながら一緒にいることも少なくないんです。
愛から「もう少し頑張ってみよう」ではなく、恐れから一緒にいる選択をし続けると犠牲をしている感覚が伴ってきやすくなってきます。
犠牲をしている感覚が伴ってくると苦しいですし、パートナーへ怒りや、嫌うという感情を持ちやすくなるんですね。
そういうときは、恐れから一緒にいるのではなく、自分とパートナーとが幸せになる為にもう少し頑張ってみようと思い直してみることが必要なんですね。そのサポートをさせてもらったりもしています。
しかし思い直すことが、どうしても難しいこともあります。
片方が犠牲になって成立している形は本人はもちろん、お互いにとってもいい形とは言えないかもしれません。
パートナーとコミュニケーションを取ったり、向かい合ったりしても、どうしても変わらない時は、時にはお別れがお互いにとって、幸せへの扉になることがあります。
自分自身の幸せの為に、相手の幸せの為に選択をしたお別れの選択は、罪悪感を持たないで欲しいと思うんですね。
もし、このような選択をされることがある時は、罪悪感でご自身をせめることなく、お互いの幸せの為に選んだ道として胸を張ってみてはいかがでしょうか。
>>>『別れそして前に進むことへの心理学(3)~無意味感からの解放~』へ続く