心のブレーキ

何かうまくいきそうになると、どこかでミスをしてしまったり、欲しいものが手に入りそうになると、へまをして毛に入らなかったり。

このようなことって、よくあることですよね。
人は自分が欲しいもの、なりたい自分、成功、幸せ、パートナーなど、本当に欲しいものが近づいてくればくるほど、どこかで歯止めをかけてしまう傾向があります。
私はこれを「心のブレーキ」と呼んでいます。

「心のブレーキ」が働くときは、大きく分けて4つあります。
ただ、皆さんの多くは、「心のブレーキ」が利きすぎてしまっているにすぎないということを覚えておいていただきたいのです。
心のブレーキを緩めて、「どきどきわくわくする」人生を送ってみませんか?

◎リクエストを頂きました◎
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今の自分を変えたいと思い、理想の自分像を描くのに、いざその方向へ向かおうとす
るとどうしても歯止めがかかってしまいます。それは意識的なようでもあり、無意識
のようにも思えます。

また、その理想の自分像に本当になりたいのか、本当に求めることは他にあるのでは
ないか、と揺らいだり、理想の自分にかけている期待が裏切られることが怖いのでは
ないかと思ったりします。

良い状態を目指しているはずなのに、どうして自分で歯止めをかけるようなことをし
てしまうのでしょうか。
なにか理由はあるのでしょうか。そして、解決策はあるのでしょうか。
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何かうまくいきそうになると、どこかでミスをしてしまったり、欲しいものが手に入りそうになると、へまをして手に入らなかったり。
このようなことって、よくあることですよね。

人は自分が欲しいもの、なりたい自分、成功、幸せ、パートナーなど、本当に欲しいものが近づいてくればくるほど、どこかで歯止めをかけてしまう傾向があります。

私はこれを「心のブレーキ」と呼んでいます。

「心のブレーキ」が働くときは、大きく分けて4つあります。

一つ目は、例えば皆さんが自転車に乗っているとします。
坂道などで自転車をこがなくても前に進んでいるときって、楽ですよね。
しかし、自転車の速度がだんだん速くなってきたら、皆さんはどうしますか?
ほとんどの人はスピード狂でない限り、ブレーキを踏みますよね。

これと同じことが、心の中にも起きるわけです。

これは、良い悪いに関係なく、「自分がコントロールできなくなる」と感じたとき、「心のブレーキ」が出てくるわけです。

二つ目は、皆さんが宝くじを買ったとします。
2億円あたった!と思って銀行に換金しにいったら、実は10万円だった。
「どうせあたらないだろう」と思って買ったくじが1万円当たった。
皆さんは、このどちらがいいですか?

常識的に考えれば、10万円あたる方がいいですよね。
ところが、多くの人は、「がっかりする10万円」よりも「びっくりする1万円」のほうを選ぶんですよね。

これは「期待して裏切られる」くらいだったら、期待しない方がいい、という考え方からくるのですが、実はこの考え方自体が「心のブレーキ」になっているんです。

ひとはそれだけ「がっかりする」のがいやなんですよね。

三つ目は、皆さんが普段予測することってポジティブなことが多いでしょうか、ネガティブなことが多いでしょうか?

ほとんどの方が、ネガティブな方が多いのではないでしょうか?
これは先ほどの「期待を裏切られる」という部分にも関係してくるのですが、実は人は意外とネガティブなことって、いろいろ想像して予測して、考えているんですよね。

ですので、実際にはネガティブな予測が当たっても「やっぱり」とか「ほら」とか、特に感情が大きく動くわけではないんですよね。
しかし、予測していないことが起きたらどうでしょう?
誰だって激しく動揺しますよね。
そして、予測していないことって、実はポジティブなことの方が多いんですよ。
この「予測していないとき」にも、「心のブレーキ」はちゃんと働くわけです。

四つ目は、本当に欲しいもの、なりたい自分、彼氏、彼女、成功、金持ちになる、幸せになるなど、自分が心から欲しいものが手に入ったと想像してください。
その手に入ったものが、突然なくなったら、皆さんどんな気分になりますか?

最悪ですよね。

本当に欲しいものなどを手に入れて、その後でなくしてつらい思いをするくらいだったら、はじめから手に入れない方がいい、そうすれば、心は傷つかなくてすみますからね。

手に入れる、手に入る喜びよりも、失ったときの怖さを感じてしまって、「心のブレーキ」が働いてしまう、などというときもよくあるわけです。

理想の自分像に本当になりたいのかとか、本当に求めることは他にあるのではないかと揺らいだりとか、理想の自分にかけている期待が裏切られることが怖いのではないかとか、このようなことを考えてしまうこと自体が「心のブレーキ」なんですよね。

このほかにも、「心のブレーキ」が働くシチュエーションはいくつもありますが、そのすべてに共通することがあります。

それは、「恐れ」という感情です。

「恐れ」という感情、「怖い」でもいいのですが、人はこの感情を感じ始めたとき、自動的に「心のブレーキ」が働くようになっています。
誰だって怖いのはいやですからね。

しかし、過剰に怖がってしまった場合、「心のブレーキ」も過剰に働いてしまいますし、「怖い」という感情には「よい」「悪い」の区別がありませんから、自分がよりよく変化しようとしても、「心のブレーキ」は働いてしまうわけです。

では、この「心のブレーキ」を取り除く方法はあるのでしょうか?

もちろんあります。

その前に、「心のブレーキ」は生活する上で必要なものであることも覚えておいてください。

「テングになる」とか「暴走する」とか「無謀すぎる」とか「相手のことを考えない」とか「わがまま」とか「傲慢」などは、この心のブレーキが正しく動作していないからなるものだ、と思っていただいてもいいかもしれません。

ただ、皆さんの多くは、「心のブレーキ」が利きすぎてしまっているにすぎないということを覚えておいていただきたいのです。

そのうえで、「心のブレーキ」を少しずつ緩めていけばいいわけです。

「心のブレーキ」は「恐れ」の感情と密接な関係がありますから、「怖い」と感じたときに「心のブレーキ」が自動的に働くわけですね。

そうしたら、まず自分が「怖い」と感じている、もしくは自分の中に「恐れ」があることを自覚するわけです。

そこまでできたら、ここで選択ができます。
「怖い」という感情を、「怖い」と感じる。
「怖い」という感情を「どきどきわくわく」という感情に変えてしまう。

このどちらも選ぶことができます。

「怖い」という感情を、「怖い」と感じるを選んだ場合、怖くなくなるまで自分を優しく扱ってあげる必要があります。

「怖い」という感情を「どきどきわくわく」という感情に変えてしまうを選んだ場合、ジェットコースターに乗っているのと同じですから、そのままがんがん前に進んでください。

実は、この「怖い」という感情と「どきどきわくわく」という感情は、感じた本人のトライ方が違うだけで、全く同じ感情なんです。

ビーフカレーとビーフシチューは違う料理ですが、どちらもほとんど同じ材料を使った料理なんですよね。
「怖い」という感情と「どきどきわくわく」という感情も、同じなんですよね。

ですので、うまくいきそうなときにうまくいかない、と感じたときは、まず自分自身の中に「怖い」という感情があることを感じてみましょう。

そして、その感情をどちらでもいいので、扱っていくことができれば、この難関を乗り切ることも不可能ではないかもしれません。

何回失敗してもかまいません。
たとえ100回失敗しても、1回成功すれば元は取れます。

あきらめずに、何度でもチャレンジしてみてください。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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