子供を怒鳴ってしまったり、叩いてしまったり、子供を抑え付けてしまったりしたことで、心を痛めている親御さんのお話しを聞かせていただくことがあります。
なぜしてしまうのか、どうやったらしないようになれるのか分からず苦しまれていたり、また人に話せず一人で悶々と悩まれ苦しまれている方は少なくありません。
そんな悩みを抱えられている方へのサポートになれるよう、子供を怒鳴ってしまう時や、叩いてしまう時、抑え付けてしまう時はどんな時なのか、どうすればいいのか等を心理学講座で紐解いていきます。
また、子供が幸せな気持ちでいるのに、どんなものが必要かも触れさせていただいています。
子育てをしているパパとママのための、子育て支援の心理学です。
●感情的に子供を怒ってしまう●
「泣いている子供に泣くな!」と怒鳴ってしまうんです。
そうご相談くださるお父さん、お母さんは続けてこのような話しを聞かせてくださいます。
「泣くなと怒鳴っても、余計に泣くだけって分かっているんです。怒鳴ってはいけないって分かっているのに怒鳴ってしまう、手を出してはいけないとわかっているのに手を出してしまう。私って最低です」と・・・。
子供に怒鳴ってしまう、手を出してしまうとご相談いただくお父さん、お母さんは、子供がいかに悪くて、ダメだから怒鳴るのは当然だ、手を出すのはしかたがないとは話されないんです。
自分が悪い親、ダメな親、最低な親なんだと自分を責めていられる話しを聞かせていただくんです。
やってはいけないと思っているし、そんなことはやりたくないのに手を出してしまう自分をすっごく責めているお話しをお聞きさせてもらうんですね。
お子さんにやさしくしてあげたいと思っているんです。
カッと感情的になった時に自分を抑えることで怒鳴らないように、手を出さないように頑張られているお父さん、お母さんも多いです。でも、上手く抑えられないことも多々あるようです。
理性で怒っているのではないので、瞬間的にわき起こる感情を抑えるのって難しいんです。そうすると抑えれるときもあれば、抑えるまもなく感情がでてきてしまったりします。
この場合は自分を抑えようとするのではなく、感情的になってしまう原因を取り除くことがいるんですね。
●感情的なる時●
なぜ怒鳴ってしまうのですか?なぜ手を出してしまうのですか?とご質問させていただくと、自分でもなぜかわからないと言われる方も少なくありません。
そのお答えを聞くだけでも苦しみがいっぱい伝わってきます。
したくてしているわけではないのでわからないんですよね。そして理由が分からないのでどうやったら怒鳴らなくなれるか、手を出せなくなれるか、やさしくしてあげれるかが見えなく、見当がつかないことが余計に苦しみを作ります。
私達は気分が良いときは、やさしい気持ちであることが多いです。
ささいなことは「別にそれくらいいいよ」と許せたり、人にやさしくしてあげたかったりします。
どんなときに怒鳴ってしまうんでしょう?手を出してしまうんでしょう?少なくても気分が良い時ではないですよね。『今日は気分が良い日だな。気分が良いから子供を3回くらい蹴ってあげよう』とは思いませんよね。
怒鳴ってしまう時、手を出してしまう時は、心がいっぱいいぱいになっていて、ボロボロで、自分のことが大嫌いな時なんですね。
もちろんだからといって虐待をしていいわけではありませんが、それを辞めていくには、そんな自分の状態のことを分かっていくことがスタートになっていきます。
そして、子供にやさしくする為に、自分のケアーを始めていくことがいるんですね。
ご自身を大切にされてくださいね。
>>>『パパとママへの心理学(2)~親と子供はそっくりさん~』へ続く