親と子供は似ていることは多いです。それは目鼻立ちだけでなく、内面的なものも似るようです。
話し方、癖、ふるまい、考え方、いろいろなところが似ています。
お父さん、お母さんが自分を嫌っていると、その嫌っている要素も似てしまった子供を見たときに、子供を嫌ってしまうんです。
自分の問題を癒やすことで、子供を好きになれるのです。
●自分のミニチュアが歩いているようだ●
私達が日本語をしゃべれるのはなぜでしょう?
日本語学校に行ったからでも、睡眠学習機で勉強したからでもありませんよね。
両親が日本語をしゃべっていたので、それを見て真似をしたんですよね。
すると話しかたのイントネーションや、口癖もコピーしてしまっていたりするんです。
でも、真似たのは日本語だけではありません。
立ち居、振る舞い、癖なども、いっぱいコピーしてしまいます。中にはああはなりたくないと思っていたところも似てしまうこともありますよね(笑)
私の知り合いで子供さんを持たれる方が、「まるで自分のミニチュアが歩いているようだ」と言われていたことがありました。それくらい親子って似てしまうんですよね。
●子供の中に自分をみる●
子供は親の色々なところをコピーしていきます。
すると良いところをコピーすることもあれば、自分が嫌だなと思っている自己嫌悪の部分までコピーしてしまうこともあります。
すると自分が嫌だなと思っているものを、そっくりコピーしている子供をみると、自分を嫌っている分だけ、子供が持っている“こういうところが嫌だ”と思っているところを嫌ってしまうんです。
自分の ここが嫌だなと思うところを自己攻撃していると、子供が持っている“自分の嫌な部分”を攻撃してしまいますし、自分の嫌なところから目を背けたいと思っていると、子供から目を背けたくなってしまいます。
例えば、人の顔色を窺いながらしゃべってしまう自分をとても嫌っているお母さんがいたとします。そして、そんな自分を感じるたびに『顔色なんか伺わずに、自分の言いたいことを言えばいいのに』と自分を責めていたとします。心の中で自分を叩いてしまっているんです。
すると娘がお母さんの顔色を窺いながらしゃべっていたりするのを見ると、とても嫌な気持ちになってしまうんです。
内面にあった自己嫌悪の部分を、目の前に突きつけられているようなものなので、とっても嫌な気分になるんですね。
そうすると子供に「顔色なんか伺わずに、自分の言いたいことを言いなさい!」と子供を責めてしまったりするんです。
そして心の中で自分を叩いていたように、実際に手を出すという形で子供を叩いてしまったりします。
子供が嫌いなわけではなく、自分のことが嫌いなんですね。
子供な中に見える、自分を嫌っているんです。
逆に言うと、自分の嫌と思っている部分を許していけたり、受け入れていくことができると、子供を受け入れてあげることができるんです。
例えば、『顔色を窺わずしゃべれたらベストだけど、顔色を窺ってしまうくらい緊張や恐れを感じている自分を責めないでおこう。そんな自分がいることを許してあげよう』そう思えると、子供が顔色を窺いながら話していても、腹がたたなくなるんですね。
お子さんの為にも、自分を受け入れること、優しくしてあげることを大切にされてくださいね。