無意識の思考パターンが生み出す罠にはまってしまったとき、私たちは、ついつい不安から避けようと原因探しをしてしまいます。
こんなとき、思考と感情は鶏と卵のような関係で次々と痛みや問題を引き出してしまいますが、原因探しより大切なことは、「本当はどうしたいの?」に気づくこと。
私たちの喜びを止めてしまう信念や観念、思い込みの罠を超えて、意思を持って幸せのゴールを目指す時、「嬉しい」「楽しい」という心の状態(感情)がコンパスとなり、次のステップを導いてくれます。
「いかに人生を楽しむか」に焦点を当てたとき、できない時の自分も楽しめるようになるのではないでしょうか
◎リクエストを頂きました◎
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僕はモチベーションにとてもムラがあります。
良い時は短期間で結果を出せたり、自然とたくさんの人と楽しく付き合えたりするのですが、
良くない時は簡単なことに何日や、何ヶ月もかかったり、人と会うのがとても苦痛でまったくの孤独な状態になってしまいます。
なんとかムラなくやって行きたいのですが、自分のことながら最近はうまく扱えてません。
学生時代はそんな自分も受け入れられていたのですが、今は将来が心配です。
これは情緒がしっかり育ってないせいなのでしょうか?
何かアドバイスがありましたらお教えください。
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●無意識に埋もれてしまった本音は、文章の最後にでてくる
リクエスト文章の、いちばん最後に書いてくれてるところが問題のポイントになってくると思うのですが、私たちは感じたくない気持ちがあると、無意識でそれを隠してしまうから、なかなか自分でも気づけなかったりするものです。
電話カウンセリングでは、よく、「自分の想いを文章にして、これでもかってくらい、書きなぐってみましょう」というような、宿題を出すこともあるのですが、私たちが想いを文章にする時って、無意識のうちに隠している大事なことは、いろんな理由というオブラートに包み込んだ最後に出てくることが多いいのです。
私たちは、ネガティブな感情を自分の中から受け取ったとき、初期反応で嫌な気持ちを自動的に隠してしまいます。
いったん自分の中にしまうけど、やっぱりイヤだ!って思うこと。
それは、いろいろ考えた理由の最初の方ではなく、後の方に出てくるんです(笑)
自分の将来に不安を感じているとき、私たちは少なからず、自分自身に対して何らかの否定的な感情や認識を持っています。
言い換えるなら、自分に自信がないからこそ、自分の未来に幸せなイメージが持てなくなってしまうんではないかと思います。
最初は些細なきっかけで覚えた不安にいろんな解釈を付けてしまうために、心理的なワナにはまってしまいます。
それは思考パターンが作り出す痛みによる苦しみなんです。
思考パターンが生み出す問題は、とても無意識の感覚的なことなので、そのこと自体になかなか気づけないことも多いのですが、気づけないからこそ、不安も強くなり、原因探しをやり続けてしまうのですが、自信がないからこそ、その原因が、どれも当てはまるような気がしてしまうものです。
●無意識で行っている思考パターンに気づく簡単なエクササイズ
自分自身が描いているダークストーリーや、自分の人生に悪影響を及ぼしている、ネガティブなシナリオなど。
それに氣が付くと、別のストーリーを選択して、新しいポジティブなストーリーに書き換えることができます。
例えば、「あんたなんか、好きだけど、嫌い」っていう心理がパターンとして残っているとします。
好きなんだけど、嫌いなフリって、そのフリを長くしている間に、ほんとに好きなものがわからなくなってくる。ちょうど、そんな感じなのかもしれませんね。
簡単なエクササイズとしてノートに、それを何とか言葉にして書き出してほしいんです。
書き出す言葉も、その時その時で違って結構ですから、これを、何度かトライして下さい。
それができたら・・・、きっと、本当はどうしたかったのか、その基準に気づけるんじゃないかな。
●喜びを100%味わう
嬉しいことが続いても「喜んでばかりはいられない」とか、「今はいいけど…」「ここままいいこと続きのはずがない」とか、その嬉しさや喜びや楽しみを100%満喫する前に、将来の不安を先取りしてしまうことがありませんか?
私たちの小さい頃から刷り込まれた信念や観念、思い込みが喜びを十分に感じるのを邪魔してしまうということがあります。
さて、あなたの喜びを十分に味わうことを止めてしまう観念には、どんなものがあるでしょうか?
「人生楽ありゃ、苦もあるさ~」「いいことばかりは続かない」「転ばぬ先の杖」「調子に乗るんじゃないよ!などなど。
受け取るときの恥ずかしさが手伝って、この信念や観念を正当化させていますことも少なくないようです。
でもだからと言ってしっかりと喜びを感じる前に不安を呼び込んだり、恐れたりするのはもったいないな、と思いますよね。
喜びをしっかりと喜ぶと次にちょっと大変なことがあっても、楽しい頂点も得ているので、少しくらいではめげない自信が育ちます。
「やっぱりいいことの後は嫌なことが来るんだよな」から、「あれだけ楽しめるんだから、このくらいは平気だよね。」くらいに思えるようになるのではないかな、と思います。
このように、今、ここにある喜びを、100%受け取る(味わう)ことは、次のチャレンジ向けての自信というエネルギー貯金になること、そして、その経験こそが変化の波をも楽しむモチベーションを育ててくれることを覚えておいてくださいね。
●重要なのは「幸せになる」というゴールにたどり着くこと
心配や不安の原因探しより大切なこと。
それは、本当に私たちが望んでいる方向に進むための、自分の軸を持つことです。
つまり、選択の力と目標設定(ゴール)が大きな鍵になってきます。
安心だったり、ワクワクする興奮だったり、嬉しいとか楽しいとかの心の状態。
自分が本当にもとめているもの、心の状態(ゴール)は何ですか?
確かにモチベーションというのは私たちが充実した人生を送るうえでのバロメータになってくれるものですが、いったん問題にはまってしまったときは、解決に向けた一歩を踏み出す意思を持ったとき、始めてそのステップが見えてくるものです。
そのときに必要なのが、どんな問題の渦中にいようとも、幸せのゴールを目指すコンパス(選択肢)を手元にもって置くこと。
そして、そのコンパスこそが「嬉しい」「楽しい」という心の状態(感情)で導いてくれます。
嬉しさや楽しさという思いは、人生の目的に向かっていることだと認識することで、自分のやっていることが意義のあることだと認識することにも繋がってきます。
「いかに人生を楽しむか」に焦点を当てたとき、できない時の自分も楽しめるようになるのではないでしょうか。
もちろん、サポートが必要と感じたなら、幸せ道先案内人の私達カウンセラーを頼ってみてくださいね。