周りに対して怒る人、自分の正当性を主張する人がいると、その場の雰囲気が悪くなりますし、その場にいる人達の気分も悪くなります。
こういう人は実は、心に余裕がなくて、助けが必要な状態であったり、わざわざ正当性を主張しなければいけないぐらいに自信がなかったりするのです。気分が良い状態で怒る人は、いません。このような人を嫌うのは、簡単ですが、嫌う以外の方法で関わっていくこともできます。
それができたときは、自分を誇らしく感じることもできます。何らかの援助や愛情を示してあげることで、その場の雰囲気を改善したり、その人自身を助けてあげることにチャレンジして、自分の成長に繋げていきましょう。
◎リクエストを頂きました◎
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(一部を編集させていただいています。)
私の周りにすぐカッとしたり自分の正当性を突然主張し始める人がいるのですが、そういう人との接し方をどうしたらよいのかと思いました。
私もそういうカッとするような部分があるとは思いますが、特にものに当たることはなく、どちらかというと自分を責めるタイプです。だからその人が、私を責めるのかというとそうでもなく、私を責めることはありません。
でも周りの雰囲気は悪くなります。
もし心理学講座で取り上げられたらと思いました。よろしくお願いします。
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リクエストにあるように、すぐに怒って周りの雰囲気を悪くしてしまう人っていますよね。
怒りを撒き散らされますから、雰囲気はどうしても悪くなります。だって、誰も怒りをぶつけられたくはないですからね。
ずぐに、カッとして怒り出したり、自分の正当性を突然主張し始める人の心理について、まずご説明しますね。
余裕があって、気分がいい時に怒り出す人はいません。
気分がいいと、人に優しくしたり、寛大な気持ちになりますからね。
あなたが、家族や、彼や彼女に愛されていて、とても大切にされていると実感できるときに、怒る気分にはならないでしょう。
また、自分が認められていて、大切に扱われていると実感できるときも、怒る気分にはなりません。
気分がいいですから、怒るどころか、心に余裕が生まれて、周りの人に優しくできますよね。
つまり、リクエスト文に出てくる人は、余裕がない状態で、いっぱいいっぱいだという事です。
そして、正当性を主張しなくてはいけないと言うことは、「自分は間違っているのでは?」と、常に怖れを感じている状態です。
「すぐにカッとして怒り出すのに、怖れている??」「あの態度で??」と思われるかもしれませんが、弱い犬ほどよく吠えると言いますよね。
吠えている犬は、怖いんですね。怖いので、「これ以上近づくな!!」「俺って怖いんだぞ!!」と威嚇しているのです。
さて、そういう人とどう接していったらいいのか?ですが、心理学では「全ての攻撃は、助けを求める声」という考え方があります。
心に余裕がなくて、カッとして、自分の正当性を主張する人が、助けを求めているとしたら、どう助けてあげたらいいのだろう?と考えてみるといいかもしれません。
すぐにカッとして、怒りを撒き散らす人に対して「あなたのことが、とっても好き!」と言う人はいませんよね。
ですから、好きになれなくてかまいません。かまいませんが、「すぐにカッとするあなたが嫌い!!」と、口にしないまでも、嫌いだぞエネルギーを発してしまうと、悪循環に陥ってしまいます。
ですから、「この人が、助けを求めているとしたら?」と考えてみるのです。
もしかしたら、そんなに怒らなくちゃいけないぐらいに余裕がなくて、助けが必要なのかもしれません。もしかしたら、普段から自分を責め続けているのかもしれません。もしかしたら、すぐにカッとしてしまう自分に近づいてきてくれる人などいないと思っているのかもしれません。もしかしたら、正当性を主張し続けなければいけないぐらいに、自分に自信がないのかもしれません。
この人の助けを求める声に気付いてあげることができたら、愛情や援助を差し出してあげることができます。
優しくしてあげる、認めてあげることで、もしかしたら、このいう人の怒りや自信の無さは、薄れていきます。そうすると、その人の心に余裕が生まれますから、怒る必要がなくなってきますし、正当性を主張する必要もなくなってきます。
そして、怒りを撒き散らす人に対して、優しくできる、近づいていってあげることができる、理解しようとしてあげることがでできる自分を誇らしく感じることができます。
こういう人が、周りにいるということは、あなたが成長できるチャンスでもありますね。
ですが、ここで注意事項がひとつあります。
こういう怒りを撒き散らす人って、おそらく人から優しくされたり、認められたりした経験があまりありません。
ですから、助けようと愛情や援助を差し出しても、素直に受け取ってくれなかったり、疑いの眼差しをあなたに向けたりするかもしれません。
ですから、すぐに関係性がよくなならないかもしれないし、すぐに変化が起こらないかもしれません。
焦らないようにしましょうね。
そして、何よりも自分の心の余裕を最優先にしていきましょう。余裕がないと優しくできませんからね。