人の目が気になる時(1)~人の目が気になる2つのパターン~

「自分がどう思われているのだろうか?」と、人の目が気になると、自分らしくいることができなくなってしまいます。

それは窮屈で不自由な感覚を伴いますし、何かをする度に「これをやったらどう思われるだろう?」とチェックしてから実際にやったり、実際にはできなかったりするというのは疲れますよね。
それだけではなく、「こう思われたい」と、他の人の目を気にして、自分の本当の意志や欲求とは異なった振舞いをせざるを得なくなることもあります。

“協調”や“和”を尊ぶ伝統的な日本の文化的価値観という要素もあって、「人の目」が気になることや、それが問題を作り出すことが少なくないようです。
今回の心理学講座では、この「人の目が気になる」時の心の動きと、それがもたらす問題、そして、その問題を解消していくためのアプローチを紹介いたします。

「自分がどう思われているのだろうか?」と、人の目が気になると、自分らしくいることができなくなってしまいます。

それは窮屈で不自由な感覚を伴いますし、何かをする度に「これをやったらどう思われるだろう?」とチェックしてから実際にやったり、実際にはできなかったりするというのは疲れますよね。

それだけではなく、「こう思われたい」と、他の人の目を気にして、自分の本当の意志や欲求とは異なった振舞いをせざるを得なくなることもあります。

“協調”や“和”を尊ぶ伝統的な日本の文化的価値観という要素もあって、「人の目」が気になることや、それが問題を作り出すことが少なくないようです。

今回の心理学講座では、この「人の目が気になる」時の心の動きと、それがもたらす問題、そして、その問題を解消していくためのアプローチを紹介いたします。

●人の目が気になる2つのパターン

「自分がどう思われているのだろうか?」と人の目が気になる時、大きく分けて2つのパターンがあります。

1つは、「嫌われている」「責められている」「バカにされている」「悪く思われている」などと、自分のことを否定的に見られたり、低く見られることが気になるというものです。

まわりの人からそのように見られると、腹が立ったり、悲しかったり、淋しかったり、みじめな感じがしたりと、嫌な感情を感じますよね。

そしてもう1つは、「うらやましがられている」というように、自分のことを良く見られたり、高く見られることが気になるというものです。

自分のことを良く見られるのが問題になるというのは不思議な感じがするかもしれませんね。

自分のことを良く見てもらえるとうれしいのですが、無価値感という感情が強いと、「人が思うほど自分はそんなにいい人じゃない」といったように、自分が思う自分と、まわりの人が見る自分に違和感を感じることがあります。

その違和感を解消するためや、まわりの目を期待されていると感じてそれに応えるために無理をすることからしんどくなってしまうことが出てきます。

また、羨望の眼差しで見られることで、「自分だけ恵まれていて何だか悪いような気がする」といった罪悪感を感じたり、自分が嫉妬の対象になっているように感じ、それが問題となるのです。

いずれも、「見られること」によって嫌な感情を感じるところから、そうした嫌な感情を感じなくて済むように、人の目を気にするようになるのです。

このように、まわりの人から見られることで嫌な感情を感じるところから、人の目が気になるという問題が起こります。

その問題を解消していくには、まずは、見られることでどんな感情を感じているのか?というのに気づいていくことが役に立ちます。

それでは、見られることで感じる嫌な感情というのは、どこからやってきているのでしょうか?

>>>『人の目が気になる時(2)~依存時代の「人の目」と、痛みと誤解~』へ続く

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