無気力

相談者名
めぐめぐ
12歳の娘がわいせつ被害者に合いました。犯人は逮捕されたのですが、娘の体調が悪くなって児童専門病院で診察の結果、PTSDとパニック症と診断され、薬とカウンセリングで何とか過ごしています。それから数日後、息子が学校で倒れて一時は意識不明だったのですが幸い意識が戻り早く退院できました。娘息子の事があり疲労と無気力で1日ぼーっと過している状態です。どうしたらこの状態から抜け出せるのでしょうか。
カウンセラー
佐藤まゆみ
初めまして、めぐめぐさん。
今回のご相談の回答をさせていただく、佐藤まゆみと申します。
どうぞ、よろしくお願いします。

娘さんと息子さんのことで、大変苦しい思いをなさっているようですね。
お察しいたします。

お嬢さんは12歳ということは、身体的に大人とさほど変わらないくらいの成長をされているかもしれませんが、心はまだまだお母さまを頼りに思う年齢ですね。

この心と体がアンバランスな少女に、わいせつな行為をするような犯人は許しがたいですね。
たとえ逮捕されたからと言って、お嬢さんが受けた心の傷が癒されるものではありません。

あまりにもショックな出来事ゆえ、それがトラウマとなってPTSDやパニック症になってしまわれたのでしょう。
このような場合には、症状が落ち着いて心が安定するまでに、ある程度の時間がかかるとは思いますが、根気よく薬とカウンセリングを続けていっていただきたいです。

そして息子さんは、娘さんのことがあってから数日後に学校で倒れられたとのこと。
意識不明だったものが、早く戻り、退院なさったのは良かったですね。
何か特に病気をお持ちだったということではなかったのなら、幸いでした。
娘さんのことで、息子さんも心を痛められていたのでしょう。
とても心優しい息子さんですね。

肝心なのは、めぐめぐさんご自身のことです。
あまりにも心身の疲労が重なったために、1日ぼーっとされているんですよね。

>どうしたらこの状態から抜け出せるのでしょうか。

何よりも、現在この状態でいるご自分自身を責めないでください。
娘さんや息子さんと共に、苦しみ、泣いたり怒ったり悲しんだりしてきたご自分を認めてあげて欲しいんです。

今まで、いつも頑張って気力を振り絞って行動されてきたであろう、めぐめぐさんからしたら今の無気力な自分が許せないと、感じておられるかもしれません。
けれど、人はいつもいつも、そんなに頑張ってばかりはいられない時もあるのです。

『もっと、気力を振り絞らなければならない。』
そう思っている時のめぐめぐさんは、どんな顔をされていると思いますか?
ご自分を叱咤しているのですから、つい険しい顔つきになってしまっていると思います。

娘さんや息子さんにとって、めぐめぐさんは大きな心のより所です。
けれど何かを頑張ってしてくれたから、そう思っているのではなく、ただただそばに居てくれるだけで良いのだと思いますよ。

お母さんが、静かに側に寄り添ってくれている・・・。
子どもにとって、これほどの安心感があるでしょうか?
出来ることなら、穏やかな顔つきで子どもさん達を見守ってあげてください。
すると、子どもさん達にも、その思いは必ず伝わります。

“大切な子ども達が、いてくれて良かった。ありがとう。”

“大好きなお母さんが、見守ってくれている。嬉しいな。”

お互いにそう思えることが、何よりの心の処方箋になります。

そして、時には私たちカウンセラーにもお手伝いさせてください。
その時々の心の在りようを、お聞かせくださることで、ご自分一人で頑張らなくても良いことを知っていただきたいのです。

初回無料の電話カウンセリングなどを、ご利用になってみてはいかがでしょうか?
めぐめぐさんが明るい笑顔を取り戻されることを、心から願っています。

今回は、ご相談くださいましてありがとうございました。

佐藤まゆみ

この記事を書いたカウンセラー

About Author

1957年生まれのシニア世代。 自身の豊富な人生経験を生かした、自分らしく生きていくためのサポートが好評を得る。 得意ジャンルは、対人関係・自己啓発・恋愛。 “何かを始めるのに遅すぎることはない”の言葉通り、いくつになっても新しい人生を切り開いていけることを、身をもって実践している。