豊かになりたいけど、自分にはふさわしくないと感じる

相談者名
ようこ
こんにちは。
私の持つ罪悪感についてご相談したいです。
最近転職し、ほぼ未経験の業界で新しく仕事を始めました。
最近、企業が私達従業員を雇う為には様々な税金を納めなくてはならず、その額は私達がもらうお給料と同じ程の費用がかかるという事を知りました。(海外在住ですので日本とは税率が異なると思います。)なので月給15万の私の場合ですと30万払い、残りが私の手に渡る、と言う事ですね。
正直驚きました。手取りのお給料が少ない…とぼやいていましたが、会社は実際はもっと支払っていた。
夢だった「手に職」系の業界で働いている為、まだまだ技術が足りず…半人前で…経験ある先輩より果てしなく劣っている私にそんな額を支払ってくれていた事を知り、なんだかいたたまれない気持ちになり、申し訳無く感じます。しかも小さいお店の為、人件費はダイレクトに経営に響くと思います。(経験ある先輩だってお給料がそんなに変わらないのです。)
そして仕事が遅い自分を自分で責め、未熟な自分を責めてしまいます。
そんな事考えなくていい!始めたばかりなのだから出来なくて当たり前!頑張ろうっていう気持ちとやる気はあるじゃない!と自分にフォローをいれてみますが、今の所気休めにもなっていません。
もっとお給料をもらったり複利厚生を享受して経済的にも精神的にも豊かになりたいです。私がそれを望み、得るとお店の負担が増えるのでは無いかと恐れを感じます。
でもこのまま罪悪感を感じながら働いて行くのも正直辛いです。
どうかアドバイスをよろしくお願いいたします。
カウンセラー
佐藤まゆみ
初めまして、ようこさん。
今回のご相談の回答をさせていただく、佐藤まゆみと申します。
どうぞ、よろしくお願いします。

ようこさんは、海外でお仕事をなさっているんですね。
まず、そのチャレンジ精神が素晴らしいと思いました。
行動力があるということは、それだけ経験値が高いということで、ようこさんの本来
持ってらっしゃるエネルギーの強さや大きさを感じました。
ようこさんが周りに与えている影響力は、多分ご自分で思っている以上のものがあり
そうです。

とても高い税金を納める国でのお仕事、会社の負担は相当なものですね。
ただ、高額の税金を納める国では、福利厚生などが相当充実しているようです。
日本の感覚では、税金は“取られるもの”ですが、それらの国での税金の考え方は
“皆で社会を支えていくもの”だと認識しているのではないでしょうか?

だからこそ、その使い道に国民も無関心ではいられず、日本では考えられないほど厳
しい目で政治に関わっているような気がします。
そちらの国では、皆(特に経営者は)納得して高い税金を支払っていると拝察しまし
た。

>夢だった「手に職」系の業界で働いている為、まだまだ技術が足りず…半人前で…
経験ある先輩より果てしなく劣っている私にそんな額を支払ってくれていた事を知
り、なんだかいたたまれない気持ちになり、申し訳無く感じます。

「手に職」があるお仕事だとのこと!
素晴らしいですね。
特に技術系のお仕事では“もう、これで良い”と言えることはないと思います。
人間国宝と呼ばれる人たちでさえ、より良いものを目指して日々精進しているのです
から。

「どうしたらもっと良いものができるだろうか?」とか
「次はこんなふうにしてみたら、もっと効率よくなるかも・・・。」
そう思い続けて、ある日何ということもない何気ない光景から大きなヒントを得る、
というのはモノを作り出す人たちには、よくあることです。

会社はなぜ高い税金を払ってまで、ようこさんを雇用しているのか考えてみたことが
ありますか?
小さいお店で経営は楽でないのに雇うのは、あなたに雇用するだけの価値があるから
です。
これは気休めで言っているのではありません。
お店の経営者は、誰よりもシビアに見ているはずです。

ならば、ようこさんには自分を責めるよりも先にやって欲しいことがありますよ。

もっと技術を磨くこと(これは仕事をしている限り、ずっとです。)
恐れずに経験を積み重ねていくこと
好きな仕事をする場を与えてくれている職場そのものに感謝すること
ようこさんの手で生み出したものが、よりお客様に喜んでもらえるようになること

あなたがスキルアップして、経済的にも精神的にも豊かになれば、お店もお客様も喜
んでくれます。
そして、あなたが働いたお金で収めた税金は、世の中のため人のためになっていきま
す。

ようこさんに必要なのは、ちょっとした発想の転換だけです。
どうぞ、あなたの喜びの為にその技術を高め、より良い仕事をなさってくださいね。

今回はご相談くださいまして、ありがとうございました。

佐藤まゆみ

この記事を書いたカウンセラー

About Author

1957年生まれのシニア世代。 自身の豊富な人生経験を生かした、自分らしく生きていくためのサポートが好評を得る。 得意ジャンルは、対人関係・自己啓発・恋愛。 “何かを始めるのに遅すぎることはない”の言葉通り、いくつになっても新しい人生を切り開いていけることを、身をもって実践している。