どうして愛されないの?(1)~「理由」で心のバランスを取る~

対人関係の中で問題が生じる時、そこにはさまざまな要因がありますが、その中で「わかってもらえない」「大切にしてもらえない」「嫌われている」などと感じるところから問題が生じることが少なくありません。
また、そのように感じること自体が問題となることも少なくありません。

「愛されない」と感じるのは本当に辛いことですよね。

 

「愛されない」とい感じることで傷つき、愛されるために努力をするけれどなかなかうまくいかないことも少なくありません。
それは、「愛されない理由」と「愛されるために」と努力する方向性が違ってしまっているからなのかもしれません。
そこで今回の心理学講座では、「どうして愛されないの?」という愛されないと感じる本当の理由と、「愛されている」と感じられるためのアプローチをご紹介します。

 

対人関係の中で問題が生じる時、そこにはさまざまな要因がありますが、その中で「わかってもらえない」「大切にしてもらえない」「嫌われている」などと感じるところから問題が生じることが少なくありません。
また、そのように感じること自体が問題となることも少なくありません。

例えば、パートナーとケンカをしてしまった時や、パートナーが浮気をしているのを知った時など、心は「私のことをわかってもらっていない」「大事にしてもらえていない」「見てもらっていない」「愛されていない」と感じて傷ついてしまいます。

「私は愛されていない」と感じるのは本当に辛いことですよね。

「私は愛されていない」と感じると、相手の人との心の距離が開き、分離感や孤独感、怒りや悲しみといったネガティブな感情を感じます。

こうした感情を感じることになってしまった時、私達は「どうして愛されないのだろう?」「どうやったら愛されるのだろう?」と、「愛されない理由」と「愛されるために必要なもの」を探し始めます。

愛されない理由があって、「だから私は愛されないんだ」ということで自分自身を無理矢理納得をさせること、そして、「こうすれば愛されるようになるんだ」という、愛される可能性を感じることで心のバランスを保とうとするのです。

今回の心理学講座では、「どうして愛されないの?」という「愛されない理由」と、「どうしたら愛されるようになるのか?」という指針に焦点を当ててご紹介いたします。

「愛されない理由」を見ていく前に、「愛されない理由」というのをもう少し詳しく見てみると、「愛されていないと“私が感じる”理由」となります。

実際に愛されているかいないかは別として、「『(これがあるから)愛されないんだ』と“私が”愛されない理由にしているもの」が、ここで言う「愛されない理由」になります。

ここでポイントになるのは、その理由は客観的な理由ではなく、「“私が”それを理由としている」もので、言わば、自分にとっての主観的な理由であるということです。

極端な話、自分の周りの人達全てが自分のことを愛していてくれたとしても、私が「“私が感じる”愛されない理由」を持っていると、まわりから愛されているというのを感じられなくなったり、感じられても受け取れなくなってしまうことがあります。

これをふまえて一つ質問をさせていただきますので、想像力を自由に働かせてみてくださいね。

それでは、ちょっと想像してみてください。

もし今あなたが悩んでいることがあるとしたら、そして、その悩みに関わる人から愛されていないことがその悩みを作り出しているとしたら、あなたはどうしてその人から愛されないのでしょうか?

どんな「愛されない理由」が出てきたでしょうか?

この「愛されない理由」の背景には、大きく分けて2つの種類の感情が関係しています。

次回は、「愛されない理由」と2つの感情についてご紹介いたします。

>>>『どうして愛されないの?(2)~愛されない理由と2つの感情~』に続く

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