どうして愛されないの(2)~愛されない理由と2つの感情~

「愛されていない」というのを感じた時、「○○だから愛されないんだ」という理由を求めます。

その理由は人や状況により様々な形で出てくるのですが、大きく分けると2つのパターンに分類されます。それは、2つの感情がその理由の元となっているからです。
今回は、「愛されていない理由」と、それを作り出す2つの感情についてご紹介します。

どうして愛されないんだろう?というその「愛されない理由」の背景には、大きく分けて2つの感情が関係しています。

その一つ目は、「私には愛される価値や魅力がない」という無価値感です。

無価値感が強いと、愛されていないと感じた時に、「私には愛される価値や魅力がない」というのが理由となります。

愛されない理由が無価値感からくる「私には愛される価値や魅力がない」というものになると、見捨てられる不安や怖れが大きくなって、捨てられないように相手にすがりつくような状態になります。

そうすると、相手から「重い」と言われ、余計に「愛されていない」と感じることになってしまったりします。

また、捨てられないために自分の気持ちよりも相手の気持ちを大事にして、相手の望むことに応えようと我慢や犠牲をするようになります。

パートナーシップでこの部分が出てくるのが、いわゆる「都合のいい女」「アッシー君、メッシー君」の状態ですね。

“見捨てられないように”“相手に気に入られるように”という動機で我慢や犠牲をして愛されるように頑張るのですが、それで相手から愛されたとしても、「相手の気に入ることをしたから愛されたんだ」といったように、自分が我慢して犠牲をして頑張った部分を愛してもらうことはできたと感じることができても、「じゃあ、何もしなければ私は愛されないんだ…」と、そのままの自分そのものを愛されているというのが感じられず、頑張れば頑張るほど「自分には価値がない」「だから愛されない」というのが強化されていってしまいます。

もう一つは「私が悪い人間だから愛されない」という罪悪感です。

罪悪感が強いと、愛されていないと感じた時に、「私が悪い人間だから愛されない」というのが理由となります。

愛されない理由が罪悪感からくる「私が悪い人間だから愛されない」というものになると、意識が自分(の悪いところや駄目なところ)に向き過ぎてしまい、その悪いところや駄目なところを自分で責めてしまいます。
また、そんな自分を毒のような害のあるもののように感じ、「私と関わると相手の人が傷つくから…」と、相手との距離を取ろうとします。

相手の人を傷つけないようにすることで愛されようとするのですが、相手の人を傷つけないたようにするための手段が、相手との距離を取ることなので、その距離の分、「愛されている」というのが感じられなくなってしまいます。

例えば、恋愛で「自分なんか付き合っているよりも、別れて他の人と付き合った方が相手のためになる」と別れを切り出したりして、その結果別れることになった時に「やっぱり私は愛されていなかった」と感じる、といった具合です。

このように、「私が愛されない理由」の背景には、大きく分けて2つの感情が関係しており、その感情を持ったまま愛されようと頑張っても、なかなか望む結果につながらない事態が生じてしまいます。

こうして見ると、「どうしたら愛されるの?」という部分に関して重要なのは、無価値感や罪悪感といった感情を解放して手放していくことと言えるでしょう。

以上、「私が愛されない理由」とその背景にある2つの感情をご紹介しましたが、実は、これらのものとは別に「私が愛されない本当の理由」というのがあるのです。

次回は、その「私が愛されない本当の理由」についてご紹介いたします。

>>>『どうして愛されないの?(3)~愛されない本当の理由~』に続く

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