助けをもとめることが苦手なタイプな女性が、助けを求めることに取り組んでいった、実際にあったカウンセリングの事例をご紹介させていただきます。
後編は、セラピーで潜在意識に刻み込まれた今までの心理パターンをとかしいき、あらたなチャレンジをしていったお話です。
勇気をだして、助けをもとめた結果、手に入れた結末とは?
癒し そして 助けを求めることにチャレンジ
前回は、仕事を辞めようと考えているとご相談くださった女性の話でした。
彼女は、両親との関係から、愛する人に心配をかけてはいけない という心理パターンをもっていました。
(詳しくは、 愛し上手、愛させ下手を返上しよう(3)~カウンセリングの実際 助けを求める前編~ を ご覧ください。)
この心理パターンを変えていくために 彼女とセラピーに取り組んでいきました。
本当は寂しさや、不安という思いがありながらも、両親に心配をかけてはいけない、負担をかけてはいけないと 一人で その思いを抱えていた少女時代のご自身をイメージしてもらいました。そして、そのころの抱えていた感情をそとに解放していきました。
昔は、心配をかけてはいけないと思ったので、両親にも言わず一人で抱えていた思いでしたが、セラピーではイメージのなかの両親に一人で抱えてた思いを打ち明けてもらいました。
「本当はさみしかった。もっとギュッとして欲しかった」とイメージの中で本当は両親に知ってもらいたかったことを伝えました。そしてイメージの中の両親にギュッと抱いてもらいました。
「イメージのなかのご両親はどんな顔をしていますか?」と聞かせてもらいました。
「だいじそうな目で 私をみています」と言ってくれました。
「迷惑そうな顔は、してませんよね?」
「はい、していないです」と彼女は言ってくれました。そして、いっぱい泣きました。
セラピーで、潜在意識にあった、愛する人に心配をかけてはいけない、迷惑になってはいけないという心理パターンを溶かしたあと、彼女に一つ宿題をだしました。
「今まで、愛する人に心配をかけてはいけない、迷惑になってはいけない心理パターンから、彼に会社を辞めようと思うと相談したことがありませんでしたが、今回は相談をしてみませんか?」そう提案をしました。
カウンセリングから帰ってから彼女は勇気をだして、今で言えなかったことを彼に言ってみたそうです。
今まで会社でしんどかったこと、誰にも言えず苦しかったことなどなどを彼に話したそうです。すると彼氏はいっしょうけんめい受け止めてくれ、力になりたいと言ってくれたそうです。そして彼は「相談してくれてありがとう」と言ったそうです。
その言葉を聞いて彼女は『一人じゃないんだ』『一人で頑張らなくてもいいんだ』と思えたそうです。すると、もう少し、今の職場で頑張ってみようという気持ちがでてきたそうです。心に元気がわいてきて仕事に取り組めるようになりました。
彼女の助けを求める勇気が、今までのパターンを変えたのです。
●受け取ること=与えること
人を愛することや、助けることは、すてきなことだと思うんですね。
それと同じように、愛させてあげることや、助けさせてあげることも、すてきなことだと思います。
愛させてあげることや、助けさせてあげることが苦手な人は、勇気がいることですが、受け取ること=(イコール)与えることと思って、時には誰かに自分を愛させてあげたり、助けさせてあげたりしてくださいね。
(完)