豊かさの心理学(1)~お金がいっぱい=豊か、なの?~

豊かさと心の関係をテーマとしてご紹介をします。

豊かさと、お金というのは深い関係がありますが、お金を使って得たなにかを楽しめないと豊かさを感じられません。楽しむことが豊かさを感じる鍵になるようです。

また、お金と仲良くなるために知っておきたい、お金と心の関係についてご紹介します。私たちは、頭でお金が欲しいと思っているのに、深層心理ではお金を嫌っていると、手放そうとしたいり、嫌っていることがブロックになってお金が入ってこなくなることがあります。これではいくら頑張っても、なかなかお金が手元に残りません。
お金に対するイメージをよくしてお金と仲良くなりましょう。

●お金がいっぱい=豊か ではない!?

今回は豊かさと、心の関係をテーマにしたいと思います。

豊かさというと、イメージしやすいのがお金だと思います。
「お金をいっぱい持っていると豊かな気分になれる気がする」こう思いやすいかもしれません。

しかし、お金をいっぱい持っている=豊か とも言い切れないようです。
お金をいっぱい持っていても『お金を使いすぎないようにしなければ』、『今の収入を維持するために、これからもがんばらなくては』などとお金に対する不安の気持ちが大きいと、お金を いっぱい持っていても豊かさを感じられません。

たとえば、年収200万円だった人が、もっと豊かになりたいと思い、がんばって働いて翌年の年収が3倍の600万円になったとします。

そうすると年収が3倍になったわけですから、単純計算で豊かさ度も3倍になるわけです。
しかし、「気を抜いてがんばるのをやめたら、また年収200万円に戻ってしまうかもしれない」「病気になって働けなくなるかもしれないから、今、働けるうちにしっかり貯めておかなくては」などと不安でいっぱいだと、心は豊かな感覚は感じていないですよね。

●お金に関する不安

しかし、どんなときに不安にが大きくなるのでしょう?

いろいろなケースが考えられますが、過去にお金のことで苦労した経験があると、その経験からお金に関しての心配が大きくなるケースがあります。

・子供のころ家が貧しくて、親がお金のことで困っていたのを見ていた。
・お金が無いせいで、行きたい学校にいけなかったなどの不自由な思いをした経験がある。
・親が借金などでお金を失ったせいで苦労をしたことがある。

などなどお金を失うことや、お金が無いせいで苦労した経験があると、『もう苦労したくない』『もう惨めな思いをしたくない』などの防衛的な心理から、お金が無くなることのへの不安ができます。
あまり不安が強い場合は、トラウマ的な体験を癒すことがいるかもしれません。

●楽しむこと

お金の心配も大切なのですが、そればかりだとバランスは悪いのかもしれません。
豊かさを感じるためには、楽しむということが鍵になるようです。

例えば、1万円のランチを食べたとしても、「たくさん使ってしまったな」とお金が減ってしまったことを気にするのと、1万円のランチを楽しもうとするのでは同じ経験でも感じるものが違ってきますね。

もし、楽しめることができると心が満たされます。満たされるので豊かさを感じます。

お金というエネルギーで得たなにか(住居などの環境、食事、雰囲気、などなど)を楽しめることが豊かさを感じる鍵の一つになるようです。楽しむことを少し意識するだけでも感じるものは違ってくるものですよ。

>>>『豊かさの心理学(2)~お金を手放してしまう心理~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。