クラブの部長になった責任

相談者名
中田裕子
私は現在進学高校に通う高校2年生です。
私は吹奏学部に所属しています。市内、県内でも結構有名なところです。
私は去年の8月に部長になりました。
始めは自分が選ばれたことをとても誇りに思っていたし、向上心でいっぱいでした。
しかし、今年の1年生はこれまでになく手がかる学年で、
副部長だった子が学校を辞めたり、頼りにしている子達がみんなで辞めそうになったり、
学生指揮者に選ばれていた子も辞めるところだったのを無理に止めました。
部活の状態はどんどん傾いていく一方で、私にも手のつけうようがありません。
私一人あがいたところで何にもならないのは分かっていますし、かといって2年のみんなで一致団結と言うのにも無理がある状態なのです。
2年生にも問題点がたくさんあります。
だから1年生に向かって強くいえない部分があり、どうにもいかないのです。
私がめげてちゃいけないのくらいわかってますが、しだいに情緒不安定から学校へ行くのすら億劫になってきました。
強くなりたいし、今の状況に立ち向っていきたい。なにより、これまで私たちの部が築き上げてきた37年間連続金賞と言う伝統を壊したくないのです。
だけど力がでない。
だれにも相談できないんです。しても分かってもらえない。
分かってもらえても助けになれないでしょう。だから返信しなくてもいいです。
こうして誰でもいいから誰かに話したかっただけです。
カウンセラー
原裕輝
こんにちは中田裕子さん
原といいます。
よろしくお願いします。

部長になられてて苦労されることが多いんですね。
まして、37年間連続金賞と言う伝統があるクラブなら
プレッシャも相当なもんだと思います。
僕も剣道、柔道とクラブ経験があるのですが、
クラブ生活では伝統というものは部員にの気持ちに対して
いろんな意味で大きなものがありますものね。

> 始めは自分が選ばれたことをとても誇りに思っていたし、向上心でいっぱいでした。
> しかし、今年の1年生はこれまでになく手がかる学年で、
> 副部長だった子が学校を辞めたり、頼りにしている子達がみんなで辞めそうになったり> 学生指揮者に選ばれていた子も辞めるところだったのを無理に止めました。

いろんなことがあったんですね。
トラブルが多いと部もまとまらないし、
リーダーの立場である、部長の心理的な負担も大きくなりますね。
しんどくても大分無理をされたりもしたんじゃないかと思います。

> 部活の状態はどんどん傾いていく一方で、私にも手のつけうようがありません。
> 私一人あがいたところで何にもならないのは分かっていますし、かといって2年のみんなで一致団結と言うのにも無理がある状態なのです。
> 2年生にも問題点がたくさんあります。
> だから1年生に向かって強くいえない部分があり、どうにもいかないのです。

なるほど。

> 私がめげてちゃいけないのくらいわかってますが、しだいに情緒不安定から学校へ行くのすら億劫になってきました。

そうですね、僕も同じ立場だったら、
学校に行くのが億劫になる気持ちになると思います。
しんどいこと、嫌になること、プレッシャーになるものが
学校に行くといっぱいあると思うと億劫になりますものね。

> 強くなりたいし、今の状況に立ち向っていきたい。なにより、これまで私たちの部が築き上げてきた37年間連続金賞と言う伝統を壊したくないのです。
> だけど力がでない。
> だれにも相談できないんです。しても分かってもらえない。
> 分かってもらえても助けになれないでしょう。だから返信しなくてもいいです。
> こうして誰でもいいから誰かに話したかっただけです。

リーダーシップの立場になると、リーダーがつぶれちゃうと
そのグループもつぶれてしまいます。
だから、リーダーはつぶれないように、一人で抱え込まないというのが
大切だと思うんですね。

とっても勇気がいることですが、リーダーは助けを求めることが
大事なお仕事になってきます。
恥じらいや、プライド、諦め、いろんな要素が邪魔をして、
助けを求めることは難しいことだと思います。
だからこそ、この難しい仕事をこなすのはリーダーの役目になると
思うんですね。

リーダーに「助けて欲しい、手伝ってほしい」と言われると
部員達の中には嬉しくなる人や、がんばろうと思う人もいるんじゃないかな
と思います。
先生も「助けて欲しい、手伝ってほしい」と言われると、
頼りにされてうれしいんじゃないかと思います。

今は好きなで始めた部活が苦しい場所になっていると思うんですね。
この雰囲気は部員全体が感じているんじゃないかと思ういます。
この雰囲気を変えるためにも、
プレッシャーや、何とかしなきゃという思いを抱え込みすぎず、
中田さん自身がクラブを楽しむことが雰囲気を変えることに
つながるんじゃないかと思います。

あまり抱え込んだり、無理をしないでくださいね。
クラブが楽しくなるといいですね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。